伝染るんです。かわうそハワイへ行く

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :タカラ
  • 発売日 :1992年3月6日

ゲーム概要

これはなー、クソゲーというか、「クソゲーであることが原作を忠実に再現している!」という、神ゲーというか。でも、私が一番しっくりくる端的な表現は「ネタゲー」かな。。。

――本作は、いわゆる版権モノ。吉田戦車先生の同名漫画を原作としたアクションゲームである。

漫画『伝染るんです。』は「不条理ギャグ漫画」というジャンルを確立したパイオニアとして評価されていて、文字通り、その不条理さからくるシュールな笑いが人気を集めていたな!

そして、それはファミコンゲームでも随所に再現されている! まずは、説明書からして人を食ってる! 原作者からの「ことば」では「このソフトはかなり指先がのろまな人でも遊べるように作ってもらいました」とか! ストーリーもさらっと下に書いたけど、なぜかテスト問題風になっていて、ブログに書くためとはいえ、しっかりとこの問題に取り組んでしまった私は「くっ!」――思わず呻いてしまったよ!

そして、……スタートからスムーズにいかない!? 電源を入れると表示されるタイトル画面は、「……バグか?」と思ってしまうほどズレているんですけど!?

これは説明書によると「スタートボタンを2回押す」とふつうになるということで「あわてないように御注意をおねがいいたします」って、いやいや慌てるわっ! 一回カセット抜いて「ふーっ!」ってやるわっ! スタートボタンを3回押して、ようやくゲームを始めると……「堂々と姿を見せる『かくしSHOP』の売り物は『まがいもの』『かるいもの』などまったく効果がわからない!?」「やばい! 当たる! ――と必死になって逃げた巨大マンボウは、じつは単なる背景だった!?」などなど不条理な箇所が満載! しかし、これが原作を忠実に再現している結果なのだというから、原作ファンは笑って楽しめるのだろーか、楽しめるんだろーな……(思えば、スタート画面の意図的なバグも、単行本第1巻の意図的な誤植を彷彿とさせ、ファンにはたまらない演出なのか)

かっぱくんの他、カブトムシの斎藤さん(カンニング竹山さんのあだ名『カブトムシさいとう』の元ネタ!)など、おなじみのキャラも多数出演。まさに吉田ワールド全開で、たぶんファンにはたまらない内容になってる! エンディングは「マルチエンディング方式」で、ベストEDはなんと原作者が「漫画の中では決してハワイに行かせるつもりはない」とまで豪語していたかわうそが、まさかのハワイに行ってバカンスを満喫する姿が! ちなみに、このマルチエンディングの詳細な条件はわかっていないらしく、「よしだのこころを使い切る」だとか「ノーコンティニュー」だとかいろいろ言われているけれど、それを確定させたレトロゲーマーはまだいないみたいな(チャレンジしてみる?)

ストーリー

ハワイに行ったことをないしょにしていたかっぱくんとかえる。

かわうそは彼らへの怒りを完全かんぜんに忘れたわけではなかった。

ある日、自らの力でハワイに行こうと無謀むぼう決意けついをしたかわうそは、とりあえずハワイに向けての旅を始めたのだった。

行く手に現れるさまざまなキャラクターたち。彼らはかわうそをねむらせて、なんとかハワイに行かせないようにと攻撃をしかけてくる。

立ち向かうかわうそ。

そして、ハワイに近づくにつれてうかび上ってくるひとりの男の存在……。はたして彼は?……

今、一匹の動物の果てしない挑戦ちょうせんが始まった。

取扱説明書 <物語> より

れとげ部!での評価

隠神げ?

ここが隠神げ?

原作愛に溢れた愛され系クソゲー

一般的な評価は「原作愛に溢れた」「愛され系クソゲー」って感じで、高評価が目立っている印象を受けたな。私としては純粋にゲームとして見るなら「う~ん不条理……」と唸らざるを得ないところ。しかして原作好きが認めているんだから、それを否定するのはとっても難しい! ――そういう意味で評価が難しいというか、なかなか稀有なゲームだと私は思っているよ!

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    クソゲーであることが「原作を忠実に再現している」と不条理な高評価を得ている稀有なゲームである。

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