サンサーラ・ナーガ

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:RPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ビクター音楽産業
  • 発売日 :1990年3月23日

ゲーム概要

  • 監督・脚本を押井守氏と伊藤和典氏、音楽を川井憲次氏が手掛けた本作『サンサーラ・ナーガ』は『機動警察パトレイバー』や『攻殻機動隊』が大好きなファミっ子ならば要チェックせずにはいられない作品ですよね!

  • 本作は、竜使いを目指す少年の冒険を描く。豪華スタッフが結集すると何かと我の強い作品となりがちなのは、とくにゲーム開発における一つの傾向であると述べて差し支えないと思うんだけど、このゲームも相応に癖の強さが光ってる!
  • それはやっぱりシステム面で顕著に表れていて、本作の主人公にはレベルの概念がなく、どれだけ戦闘を繰り返しても強くなれない。これは押井氏の「人間はそんな短期間で強くなれない」との考えに基づくもので、主人公のパラメータ強化はひたすら装備品頼りとなる。そのため、序盤はレベルを上げながらゆっくりと進むというRPGにおける鉄板の戦略が使えず……。「序盤のレベル上げこそロープレの醍醐味なのに!」といったRPG好きからは不評を買う原因となっている。
  • 併せて「初めの村の近くには弱い敵しか出てこない」といったお約束も存在せず(出現モンスターの強弱はゲームの進行ではなく地形によって決まるため)、序盤は常に死と隣り合わせ。「サンサーラ・ナーガはクソゲー」と言う人の多くはこの「ゲームバランスの悪さ」を指摘しているんだと思われ、その意見は一概に否定できるものじゃないなと、私も思ってる。

  • しかして! このゲームは竜の卵を手に入れ孵化させ、一緒に旅立つことができるようになってからが本番なのさ。クソゲー評価の人たちの気持ちも分かっちゃあいるんだけども、その前にゲームを投げてしまうのはあまりにもったいない! って、あえて言わせてほしいのです。
  • まぁ、序盤の苦労は買ってでもやれって言うじゃない?(言わない?) その苦行を乗り越えたならば、その先に待っているのは「竜の育成に熱中するも良し」「世界中を旅してまわっても良し」など自由度高し楽し。ここでも「マップが広すぎる、どこで何をすればいいのかわからない」などの指摘はあれど、いえいえ、それらもエンディングへの布石だと思えば、きっとご納得いただけるはず。

  • そうなんです。『サンサーラ・ナーガ』の一番のウリはこのストーリーにあるのだと私は考えているんです。本作のストーリーは大人向けでかなり考えさせられるもの、苦労した分だけラストの感動も一入。ゆえにクリアまでプレイしたファミっ子の評価は軒並み高評価っていう、これホントの話。
  • テンポが悪い? ゲームバランスも悪い? 商業的にも成功とは言い難い? よくありがちな高名クリエイターが好き勝手やったが結果の駄作?
  • ええ、ええ、そう言いたくなる気持ちは分かります。でも、あえて言おう。『サンサーラ・ナーガ』は名作である、と。レトロゲーム好き、RPG好きなら一度はちゃんとプレイしておいて損はない「神げ!」であると!!!(ですよね?)

ストーリー

いつかわからないほど遠い時の果てで、その大陸は“アクパーラ”と呼ばれていた。

ある日のこと、ひとりの少年が、夜明けをまたずにこっそりと生まれ育った村を出る。
金はない。身を守る武器もなければ防具もなく、手持ちの食料もごくわずか。彼にあるのは、大きな野心と、腕に抱えた大きな卵。ただ、それだけだった。
しかし、この卵は村の宝だった。
「竜の卵」……と、長老は言っていた。
そう、この世界には竜がいた。
その気高さと狂暴さゆえに、人々は竜を畏れ崇拝していた。
さらに、この世界には“竜使い”と呼ばれるスペシャリストたちがいた。
彼らはただ1本の笛で竜をあやつり、その仕事の困難さゆえに、王候貴族たちにさえ一目おかれていた。
「卵から竜をかえし、立派に育てて、いつか村のみんなを驚かしてやるんだっ!」
竜使いになれば富も名誉も思いのままだ――少年は、そう信じて疑わなかった。そして、自分にはそれができる、と。

が、どっこい世の中あまくない。卵から生まれたのは竜とは似ても似つかぬダチョウの子供だった!
小さなダチョウは愕然とする彼を尻目に、あっというまに地平の彼方へ走り去る。
少年は村の宝を盗み出したあげくに、それを失ってしまったのだ。……もう、村には帰れない。ずっと昔から「竜の卵」だと信じていたものが、実は「ダチョウの卵」だったなんて話を、一体、だれが信じるだろう?
――胸を張って村に帰るには、一人前の竜使いになるしかない。そう考えて、彼は笑い出した。
「なんだ、はじめからそのつもりで村を出たんじゃないか……」

こうして少年――つまりゲームをプレイするあなたは、ノラ竜や怪物たち、道を踏みはずしたクズレ竜使いなどが徘徊する荒野へと旅立っていく。

取扱説明書 <STORY 【お話】 「いざ旅立ちだ!」> より

れとげ部!での評価

無理げ!
……だけど!
神げ! :

ここが無理げ!

  • とにかく竜が生まれるまで!
    ――耐えられるかどうかが、このゲームの評価を大きく分けると思われる。前述の通り、主人公に成長といった概念がなく、装備品頼りとなる。序盤は弱い敵しか出てこないといったお約束もないため、ホントにシビア。エンカウントの運任せといっても過言じゃないこの感じ。本作を「クソゲー」という人は、おそらくこの「序盤のゲームバランスの悪さ」を指摘しているんだろうなと、その気持ちわかります。ついでに付け加えるならば「どこに行けばいいのか、何をしたらいいのか、わからない!」「ラスダン広すぎ!」などもあるんだよ。

ここが神げ!

  • 竜を育てるってこういうことだったのね……
    ――されどエンディングはまじ感動的で正直泣いたわ。たぶん苦労が多い分だけ、感情移入も一入になるからだと思うの。とくに卵から竜が孵った直後は託児所に預けて、エサとなる魔物を狩りに行くんだけども、この辺りは共働き世帯や一人親家庭を彷彿とさせる現代チックな。育てるのも大変だったし(まさに子育て)、戦闘中たまに言う事を聞いてくれないし(思春期)、だけど最後は私を助けてくれた(老後の面倒を見てくれた)みたいな。まるで我が子のような竜に愛着が湧くほど、エンディングがつらく悲しくなるっていう。エンディングで感動するための布石が前述の「クソゲー要素」なのだとすれば、それもまた名作たる所以だと言えなくもないって思うんだけども、どうでしょうね?

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    君を育てるのはとっても大変。ちっとも言うことを聞いてくれない。だけど最後は私を助けてくれた。

タイトルとURLをコピーしました