新・燃えろ!!プロ野球

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:スポーツ(野球)
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ジャレコ
  • 発売日 :1989年7月13日

ゲーム概要

『新・燃えろ!!プロ野球』は1989年7月13日に発売のファミコン・野球ゲーム。本作はシリーズ作品――「リアル路線の追求」をコンセプトにしたジャレコの「スポーツシリーズ(燃えろ!!シリーズ)」の第6弾であり、その中の「燃えプロシリーズ」の第3弾にあたる。元祖は「伝説のクソゲー」と呼ばれた『燃えろ!!プロ野球』で、これは「バントホームラン」を始めとした「崩壊したゲームバランス」によりクソゲーの代名詞的なタイトルとされながらも、ファミコンブーム・野球ブームという時代の流れに乗っかって158万本を売り上げ――その名を広く世に伝えることとなってしまった。そんな伝説の流れを汲む本作は果たして……

うん、ぶっちゃけクソゲー。その一番の要因として挙げられるのが「斜めの見下ろし視点」である。これは野球ゲームの要であるバッティング・ピッチング時の画面の話――一見、スタンドから見下ろしているようで臨場感があり見栄えはいいのだが、投げられたボールの高低やコースが見にくい。そのため、ピッチャー側はコントロールがつけにくく、バッター側は狙いがつけにくい――野球ゲームとしては致命的。ただし、対CPU戦ではバットを上下させずに適当に打っていれば意外と打てたりする。とはいえ、これでは運ゲー。テクニックや駆け引きが損なわれるカタチとなってしまった。

他にも問題点は挙げられるものの、特にこの「斜めの見下ろし視点」が本作の評価を決定づけてしまった。個人的には本シリーズのリアルなグラフィックが非常に好印象だっただけに、残念というか惜しいというか。例えば、クロスプレー時にインサートされるズームアップのアニメーションは圧巻で、当時は度肝を抜かれたな。上では運ゲーと言ってしまったけれど、そのせいか勝ちすぎたり負けすぎたりすることが少なく、ゲーム展開にリアリティがあったのも覚えてる。最終的に優勝はできるけど断トツってわけでもない良いバランス。今やれば、実名登録ではない選手のオリジナルが誰なのか、推測するのも楽しそう――「ふるいた」は「古田ではなくフィルダーだな」みたいな。ラッキーゾーンがある甲子園球場でプレイできるのも時代を感じて懐かしい……。

れとげ部!での評価

迷走げ!

ここが迷走げ!

じつは前作『燃えろ!!プロ野球’88 決定版』は汚名返上した良ゲーだけに……

迷走感は否めず。しかしユーザー側の救いは、前作、前々作に比して売れなかったことだろうか。野球ブームは未だ続いていた時代を鑑みれば、ユーザーの目も肥えてきていたということかな(いや、ハリスタの続編の方に注目が集まっていたためか)。定価6300円はまぁ当時のファミコンソフトとしては(一部を除いて)高額な部類。慎重になるのもむべなるかな。――とはいえ、本作を高く評価する意見もありて。「惜しい」という声は結構聞かれる。その理由を分析してみるに大抵は「思い出補正」と言えそう。ただ結果はともあれ、本作のゲームデザインからは「良い野球ゲームを作ろう!」としたであろう心意気は感ぜられる、今やれば懐かしい気分にさせてくれる――そこは間違いないって私は思ってる。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    元祖は「伝説のクソゲー」と呼ばれたが、さて本作は……。ふるいたは古田ではなくフィルダーだよね~。

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