基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ ディスクシステム
- 発売元 :任天堂
- 発売日 :1986年12月19日
ゲーム概要
はい、『光神話 パルテナの鏡』ですね! これもなぁ~。じつは良いゲームなんだが、それを知るために苦労を強いられる。まぁ、ゲームって多かれ少なかれそういうところがあるっちゃあるんだけど。しかして「本作は長い時を経て再び表舞台に帰ってきた!」奇跡!(2012年に3DSにて新作発売!)。しかもこれ、主人公のピットがこれまた「奇跡の整形w」を果たして「スマブラ」に参戦したことがきっかけになったとか! いやぁ~、これはゲーム史を見てもなかなか類を見ない展開! ファミっ子ならば、ピットの今後ますますのご活躍に期待しちゃうよねっ!
――さて、本作はファミコンディスクシステムにてリリースされたアクションゲームである。主人公は天使のピット。ジャンプと弓矢を駆使して4ステージをクリアしていくよ。縦スクロールと横スクロールのステージがあるのが特徴的で、ライフ制だが縦スクロールステージで落下すると即死な仕様。……そして、この「落下死」が本作の評価を決定づける大きな要因となっているのであるっ!
――というのも、ステージ1の難しさよ! この最初のステージは冥府界と呼ばれ、砦に辿り着くまで縦スクロールが続く。そこは小さな足場をジャンプで進んでいく構成が多く、足を踏み外して落下する事態が多々発生したな。本作はライフ制を採用しながらも、足場のない場所への落下は「一撃死」扱いになるため、ステージ1からピットは何度もヤラレることに! そして、その際に表示される「ヤラレチャッタ」のメッセージは、プレイヤーの怒りに油を注いでくれたよねっ!
本作はこの仕様のため「クリアを諦めてしまうプレイヤーも多かった」。「ステージ1からこの難易度って……この先どれほどの苦難が待ち受けているのだろうか……」と考えてクリアを断念してしまうのも致し方ないところ。――しかし! しかしてしかし! じつは本作の「一番難しいステージは1面!」という衝撃の事実!? 横スクロールに変わるステージ2はそれほど難しくない!? スコアによる体力アップやハートと引き換えに購入できるアイテムの恩恵を受けられるなど、A-RPG的な要素もより活きてきて、ここから俄然面白くなってくるのであるっ!
そして、こうした事実はのちの再プレイによりクリアした層から高評を得ることに! 現在では「名作」との評価が定着して、これも続編が制作されるに至る一つの要因となっているんじゃないかなっ! キャラも非常に個性的で、本作の作曲家である田中宏和さんをモチーフにしたという「メガネハナーン」など、笑えるものも多い。「バカゲー」と評されることもあるくらいコミカルな印象もあるけど、食わず嫌いのまま未プレイでいるのは「レトロゲーム好きにはじつにもったいない!」作品と言えそう。何とか……、何とか序盤さえ切り抜けられれば、必ず「面白い!」ってなるはずっ! ダウンロード配信ありで現代でもプレイ環境が整っているゲームのため、当時クリアできなかったファミっ子にはぜひ再挑戦してもらいたいところ。「無理げ!」だけど「隠神げ!」だと私は思っているよ!
ストーリー
時は今よりはるか昔、神様と人間が一緒に生活していた時代のお話。ある所に『エンジェランド』と呼ばれる国がありました。『エンジェランド』は、光をつかさどるパルテナと闇を支配するメデューサの2人の美しい女神によって治められていました。パルテナは天空の神殿に住み、人間が幸福に暮らしていけるように光を注いでいました。人間は、その光で作物を育て平和に暮らしていたのです。しかし闇の女神メデューサは違いました。
メデューサは人間が嫌いでした。人間がせっかく育てた作物を枯らしたり、人間を石像に変えて喜んでいたのです。怒ったパルテナはメデューサを醜い化物に変えて、地下深い冥府界に追放しました。
醜い化物に変えられ冥府界に閉じ込められたメデューサは、パルテナを呪いました。そしてパルテナの住む天空の神殿を乗っ取ろうと、冥府界の怪物や悪霊と手を組み、やがてメデューサの邪悪な力は、パルテナ軍を凌ぐほどになったのです。
ついにメデューサとパルテナの戦いが始まりました。しかし奇襲攻撃をかけられたパルテナ軍は防戦の一方でした。
パルテナ軍は、その力の象徴であった「三種の神器」(鏡の盾、光の矢、ペガサスの翼)を奪われて、戦いに破れてしまいました。パルテナ軍の勇者たちのほとんどは、メデューサの魔力で石像に変えられ、パルテナも、天空の神殿の奥深くに閉じ込められてしまったのです。平和な国だった『エンジェランド』には、恐ろしい魔物たちが住みついてしまいました。メデューサが支配する闇の国になってしまったのです。
天空の神殿の奥深くに閉じ込められたパルテナは、最後の力を振り絞りました。そして地下深い冥府界に捕らわれの身となっている天使の少年・ピット君に助けを求めました。ピット君は、パルテナ軍親衛隊の隊長を務めていた勇者でした。パルテナの力で、弓矢を与えられたピット君は、冥府界からの脱出を試みたのです。
冥府界は、メデューサ軍が天空の神殿に進んでいったため警備が手薄になっていました。ピット君の脱出は大成功! パルテナを救出するために、ピット君は長い長い冒険の旅に出たのです。メデューサを倒すには「三種の神器」が必要です。ピット君は闇に支配された『エンジェランド』にパルテナの光を取り戻すことができるでしょうか?
取扱説明書 <光神話 パルテナの鏡 物語> より
れとげ部!での評価
無理げ!:
……だけど!
隠神げ!:
ここが無理げ!
飛べない天使の落下死が続出!
1面が一番難しいっていうたまに聞くファミコンあるあるね!(コンボイの謎とかもある意味そんな感じだよね!)。翼の折れたエンジェルたちに再挑戦してもらいたい!
ここが隠神げ!
あと音楽がいい!
音楽が良いゲームは良いゲームの法則! ――私はあると思ってる! 軽快で独特なリズム感の音楽がとっても心に残ってる! 音楽鑑賞のついでにプレイする感じでステージ1を突破できないか!(それでもやっぱり無理か?)。ぜひ試してみてもらいたい!
コメント! (レトゲで一言!)
飛べない天使の落下死が続出したな。翼の折れたエンジェルたちに再挑戦してもらいたい。