へべれけ

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :サンソフト
  • 発売日 :1991年9月20日

ゲーム概要

  • いきなりだけど好きです『へべれけ』。シュールな世界観とカワイイ見た目が特徴的な探索型の横スクロールアクションゲーム。広いマップをアイテムや仲間を探しながら探索していく。紹介されるとき、よく『メトロイド』に例えられる。余談だけど、こういった探索型のアクションゲームを「メトロイドヴァニア」というんだって。「メトロイド+キャッスルヴァニア(悪魔城ドラキュラの欧米版タイトル名)=メトロイドヴァニア」という造語らしい。

  • そんな『へべれけ』は一般的にも「良作」として知られている。サンソフトさんといえば『アトランチスの謎』や『いっき』のような愛され系クソゲーが有名。本作も奇抜なゲームデザインからついついそれらを想像しちゃいそうになるかもだけど、いやさちょっと待ってほしい。『へべれけ』はグラフィックもBGMもクオリティが高い。キャラがめっちゃかわいいし、何よりこの独特の世界観がハマる人にはハマるはず(私はドハマりしたな)

  • うん、飛ばし読みしないで下のストーリーをちょっと読めばわかると思うけど、かわいらしい見た目とは裏腹に設定は割と重い。大きな戦争でへべも一兵卒として戦いに明け暮れていたのかな……、と前日譚を想像すれば感情移入もひとしお。なのにこのコミカルな見た目と世界観だからね。思わず、きゅんとしちゃうよね(?)

  • それからユルい見た目に反して、難易度が結構高い。私がアクション苦手だからかもしれないけど、話を聞いてみると他の人も難しいって言ってるし。ただし、バランス調整の失敗だとか理不尽さは感じられない。手ごたえのあるアクションとして丁寧に作られている印象を持つよ。

  • れとげ部!での評価は「無理げ!」「神げ!」「高額げ!」とオンパレード。いろんな角度から切り込めて、話のタネにはうってつけのレトロゲーム。うんうん、本当に良いゲームなんだよね『へべれけ』。

ストーリー

はるか昔、平和だったこの世界もいつの日か大きな戦争を始めてしまいました。その戦いはまわりの世界をまきこみ、時空はねじれ世界は崩壊してしまったのです。主人公へべは戦いのあおりをうけ、時空の裂け目に落ちてしまいました。へべは悲嘆にくれたのですが、やがて気をとりなおし、元の世界へかえる冒険を始めることを決意しました。

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

無理げ!
だけど……
神げ! :
そして……
高額げ!

ここが無理げ!

  • 水中ステージが鬼門!
    ――水中でのキャラ操作が鬼ムズッ。一般的にもこの水中ステージのボスが作中で最強だといわれているよ。

ここが神げ!

  • 私の感性にくびちょんぱあたーく!
    ――シュールな世界観、カワイイ見た目のキャラクター、なのにやりごたえのある難易度。「あとはめんどくさいからとりせつをよむぴょー」という適当なゲーム説明にきゅんとする(結局何も説明してくれなかったな)。「おしりあたーく」「くびちょんぱあたーく」といった技名も素敵です。アクション苦手な私だけどこれは本当に好き。

ここが高額げ!

  • 地味にプレミアソフト!
    ――理由はファミっ子ならご存じの通り「ファミコン後期の作品」だから。ゲームハードの末期に出たソフトは流通量が少なくなる傾向があり、ゆえに希少性が付加され、コレクターの間で値段が高騰するって流れ。本作もそんな流れを汲むプレミアソフトの一つ。ただし、末期系プレミアソフトの価格は最新ハードでDL販売されて手軽にプレイできるようになると、多少落ち着く感じはある。『へべれけ』は現在、箱説なしの裸ソフトでも1万円くらい、箱説ありなら3万円くらいで取引されているみたいね。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    『へべれけ』はエンディングがまたいい。へべはロケットで無事元の世界に帰ることになるんだけど、すぐに戻ってくる。「おりゃ?」と不思議がるみんなに「わちの元いた世界ってここのことだったんだぴょーうっっ」と言って「どかーんっっっ」とズッコケさせる。しかしスタッフロールの後に一人になったへべは「こうしてわちは違う世界でみんにゃと暮らすことになったにょだった……」と語ってThe End。つまりは、みんなと暮らすために元の世界に帰るのをやめたというオチでいいんですよね、これ。大きな戦争が始まっていたという重めの前日譚と相まって、へべの仲間への想いが伝わってくる素敵なエンディングですよね~。

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