ファミリートレーナー マンハッタンポリス

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:体感型アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :バンダイ
  • 発売日 :1987年8月31日

ゲーム概要

『ファミリートレーナー マンハッタンポリス』は1987年8月31日にバンダイより発売のファミコン・体感型アクションゲーム――ご存じ!(?)専用のマット型コントローラーを使用して遊ぶ「ファミリートレーナーシリーズ」の第6弾(また、前作『迷路大作戦』に引き続いての「アトラクション路線」第2弾でもある――それまでのファミリートレーナーシリーズはすべて「体感型スポーツゲーム」だった)。主人公の新米警察官リトル・ベンを操作して、マンハッタンの町に蔓延る悪党とその子分を捕まえていくよ!

前作の主人公には攻撃手段が存在せず、そのためただひたすらに敵やトラップを避けて進むしかなかったのだが、今作には遠距離・近距離と多彩な攻撃手段が用意されていて、しかもこれ、攻撃操作のみながらもIコンでも操作が可能とのことで、前回の記事にて私も指摘させて頂いた「二人協力プレイ」ができる! ――とあって、「これは断然アツい!」となるはずだったのだけれど……。

ところで、「マンハッタン」といえば「ニューヨークのマンハッタン島」を思い浮かべる人がほとんどだとは思うのだけれど、「福岡名物マンハッタン」を連想する方も中にはいるのではなかろーか?(私だけ?)

これは「チョコレートがかかったカリカリサクサク食感のドーナツ」といった福岡名物の菓子パンなんだな。九州では主におやつとして大人から子どもまで幅広く親しまれているが、じつは「九州限定品」――他地域には流通がなく、地元を出て初めてそのことを知ったという人も少なくないっていう話。

ふと、「福岡名物マンハッタン」の名前の由来が気になって調べてみたところ、開発担当者が「ニューヨークのマンハッタンで食べたドーナツを参考に作ったから」とのこと。学校の売店では焼きそばパンなどの総菜パンと並んで「すぐに売り切れてしまう!」「幻のパン!」といわれていたっけ。機会があったらぜひ食べて頂きたいと思っているのは、きっと私だけじゃないはずだよね~(?)

「――って、何の話やねん!」ツッコミ(幻聴)が聞こえてきたので、本題の『ファミリートレーナー マンハッタンポリス』の話に戻りましょう。

本作は先述したように「攻撃手段の導入でよりゲーム性がアップ」した「前作よりも面白い! 体感型アクションゲーム!」となるはずだったのだが――そのゲーム性の向上によって「シリーズ中でも微妙なソフト……」という「低評価」を受けるハメになってしまったんだな。というのも、この攻撃手段を取り入れたことで「操作が非常に複雑!」になってしまったからっていうね(「走りながら攻撃操作をするなんてムリゲー!」)

本作は上にあった画像のような12キーのマットコントローラー(B面)を使ってプレイするのだが、足踏みで走りながら、タイミングよく攻撃キーを踏みにいくのがまじ難しい! ――極端な例をいえば、「しゃがみながらピストルを撃つ」という操作をするために「両手両足で4つのキーを押さえながら、なおかつピストル発射キーを押す」必要があり、「(物理的に)頭を使え! ってこと!?」などとファミっ子たちの間ではよくネタにされてしまっていたんだな!

ここで「Iコンを利用しての二人協力プレイが活きてくる!」ってポジティブシンキングができなくもないのだけれど、普通に考えて「ムリゲー」「クソゲー」となってしまうのは無理からぬことかなと私も考えているよ。

れとげ部!での評価

無理げ!

ここが無理げ!

とにかくファミトレで出したのが失敗だった!

他の人も言っているけど、まさにこの一言に尽きるんだよね。「これを制限時間内にクリアとかムリ!」「ヘトヘトになる!」「ステージ2になると難易度が爆上がりする!」だとか、いろいろと難しいところはあるんだけど、「これ、普通にIコンでプレイできたら他のアクションゲームとそんなに変わりはなかったのかな」って。逆にいえば、普通のアクションを足でプレイするようにしたら、そりゃまぁ無理が出てくるよね~。

主人公の警察官ベンは警棒しか初期装備を持たず、あとは現地調達した缶コーラやマスタードを投げつけて「ワイルドだろ~」言わんばかりのスタイルなんか好きなんだが――そんな世界観だとかキャラデザだとかグラフィックは良好なだけに「なんだか惜しい!」この感じ、伝わっているかなぁ。

ちなみに、ステージ2のボスは俊足との設定からカール・ルイスにちなんで「ルイス」と名付けられている。そして、本作発売と同時期に開催された「1987年世界陸上ローマ大会100メートル」でカール・ルイスを破って、9秒83の世界新記録で金メダルを獲得したのがベン・ジョンソンなんだって! これは本作における「ルイスを倒すベン!」を彷彿させる偶然の一致らしいんだけど、面白い話だと私は思ったな!(本作の主人公リトル・ベンは、いつか警察官として手柄を立てて「ビッグ・ベン」と呼ばれることを夢見ていることから、その名前の由来は「イギリスの時計台『ビッグ・ベン』」がルーツと考えられていて、ベン・ジョンソンはたぶん何の関係もないんだろうけれど、ね! ――しかも、ベン・ジョンソンはその後、ドーピング検査で陽性反応が出たため、世界陸上ローマ大会までさかのぼって記録を取り消されているっていう……ゲームのベンの将来を不安に思ってしまうのは私だけ? たぶん何の関係もないんだろうけれど、ね!)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ゲーム性が向上してキャラデザやグラフィックも良いのにクソゲーと呼ばれるその理由は?

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