ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:対戦アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ データック
  • 発売元 :バンダイ
  • 発売日 :1992年12月29日

ゲーム概要

『ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会』は1992年12月29日にバンダイより発売のファミコン データック・対戦アクションゲーム――まずは「ファミコン データックって何ぞ?」となる人も少なくないのではなかろーか? データックは「ファミコン周辺機器」の一つ。ファミコン本体に装着でき、ソフトはデータック側に差し込んで起動させる。データックには「バーコードリーダー」が付いていてバーコードを読み込ませ、ゲーム内でキャラやアイテムを入手して遊ぶ――まぁ「『バーコードバトラー』のファミコン版」で伝われば、最も的確で話が早いんだけど……どうかな?(『バーコードバトラー』も前述の通り、バーコードを読み込ませてバトルする――当時子供たちの間でスーパー流行っていたんだけど……って、この説明の方が二度手間かな?)

そんな本作はデータック専用ソフト第1弾となりて、同梱版もリリースされていたな。内容は「対戦格闘ゲームに似た対戦アクションゲーム」で――もはや対戦格闘ゲームと称してしまっても問題ないような気がしないでもないのだけれど、その「アクションと戦術性の幅」を『ストII』なんかと比較してしまえば、やっぱり「対戦アクション」とするのがしっくりくるこの感じ。モードは大きく2つあって「天下一武道会」「カリン様の部屋」だ。「天下一武道会」は「VSバトル」「四人バトルロイヤル」「八人トーナメント」に分かれ、バーコードから読み込ませるキャラとアイテム、コントローラー操作に基づき、対人・CPU対戦が楽しめる。これも友達同士での対戦が非常にアツい! ……んだけど。じつは本作の真の醍醐味は「カリン様の部屋」の方にあるといえるだろうな!

「カリン様の部屋」では、原作『ドラゴンボール』でおなじみのカリン様が、入力したバーコードを解析してくれる――まぁ要するに「どのバーコードが、どのキャラやアイテムで、どのくらい強いのか」教えてくれるだけのモードなんだけど――これにハマる人はまじハマること請け合い! 身近な物のバーコードを切り取って、紙に貼り付けて読み込ませて、それがどのくらい強いのか調べるのって地味に楽しい! たぶん家中のバーコードを切り取って、新しい食品のパッケージや本の表紙をダメにしてしまい――お母さんにしこたま怒られた思い出を持つファミっ子も中にはいるのではなかろーか?(私だとは言っていない! ちなみにこれ、最近だとスマホのカメラでバーコードを読み込ませてバトルする――まさに「現代版バーコードバトラー」とでも呼ぶべきアプリもあったりして、子供も大人もハマれる中毒性があるって個人的には思っていて、私はハマりすぎるのが怖くて逆に手が出せない……これって「ソシャゲ始めるのは躊躇しちゃうんだよね」あるある?)。

実際、現代においてもデータック(あるいはバーコードバトラー)をネットでお取り寄せ、「スラッシュ!」(当時、私の周りではバーコードを読み込ますときにこう叫んでいた!)している猛者もいるみたいな。――しかしながら、本作『ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会』の知名度はFC版DBゲーの中ではたぶん最も低いと思われる。その理由は「データック自体があまり売れていなかったから」。発売当時の1992年といえば、すでにスーファミが登場(1990年11月21日)した後であり、メガドライブやPCエンジンを含めて次世代機が盛り上がっていた時期だった。そのため、ファミコン自体が過去のハードとなりつつあって、データックを持っていた子ってかなり少なかったんじゃないかなー(少なくとも私の周りでは少なかった。ちなみに専用ソフトも7本しか出ていないし)。もっと早くに出ていたなら……と思わずにはいられないけど、たぶん本家だと思われる『バーコードバトラー』からして1991年だからね、言ってもしょーがないところではあるんだけど、「いや、面白いんだよデータック!」語りたいのは私だけ?

ストーリー

ついに天下一武道会の幕が切って落とされようとしている。出場者はいずれもきびしい予選を勝ち抜いた強豪たちだ。はたして天下一の栄光は誰の手に!?優勝者には賞金50万ゼニー、さらにスペシャル・イベントが待っている!

取扱説明書 <天下一武道会に戦士たちが続々集結!きびしい修業の成果を発揮せよ!> より

れとげ部!での評価

隠神げ!

ここが隠神げ!

いや、これで「オラがやる!」問題解決できてるんじゃねって

私はこの気付きに一人テンション上がったな! 「オラがやる!」問題とは――FC版DBZゲーの第3作『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』のエンディングにて「セル第2形態に対してスーパーサイヤ人悟空が『こんどはオラがやる!』」と豪語していたにも関わらず、続編である『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』がオリジナルストーリーだった上、これがFCのDBカードバトルRPG最終作となってしまったため「オラがやる! ――ことは永遠になかったよ!」と皮肉を言われてしまった問題。

厳密に本作はDBカードバトル「RPG」ではないため、やっぱりリベンジとは認められないかもしれないんだけど、『ZIII』の続編であることには違いなく――ここで「セル第2形態 VS スーパーサイヤ人悟空」が実現すれば……あのとき心にぽっかりと開いてしまった空洞を埋めることができるんじゃないか……と思いチャレンジしてみたのは、ひょっとしてこれは本当に今度こそ私だけ!?

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    データック知ってる? 一人で黙々とバーコードを読み込ませる地味な作業が最高に楽しいんだよね~。

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