ボコスカウォーズ

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクションRPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :アスキー
  • 発売日 :1985年12月14日

ゲーム概要

  • プレイヤーはスレン王を操作して、木や岩に変えられた兵士たちを集める。そうして編成されていくスレン王国軍を引き連れ、敵国バサム帝国のアドロス城に進軍、敵の指導者である暴君オゴレスを倒すのが目的のアクションRPG。
  • ――と、概要だけ聞くと「シミュレーションRPGっぽい」と思うかもだけど、そのとおり、本作は戦略性・パズル性が強い。そして「おもしろそう!」だと感じる人も多いかもしれないけど、本作は「クソゲー」として名を馳せていることを言っておかねばなるまいて。
  • 特徴として、
    ・左方向へ進行していくスクロール
    ・多数の味方キャラを同時操作する
    ・戦闘はオートでプレイヤーは介入できない
    ――などが挙げられる。
  • まあ、これだけだと「ちょっとクセのあるレトロゲーム」くらいにしか感じられないかもしれないけど、パッケージにも「二味ちがうロールプレイング」って書いてあるんだけど、あえて今一度言わねばなるまい――本作は「クソゲー」として有名なレトロゲームであると……

ストーリー

ときは中世。バサム帝国の暴君オゴレスは世界征服をたくらみ、隣のスレン王国に攻め入った。スレン王国は、バサム帝国の強大な軍事力にかなうはずもなく、帝国に支配されることになった。さらにこのときオゴレス王は、スレン王の兵士たちを木や岩に変えてしまったのだった。しかし、スレン王にもついに反撃をするチャンスがきた。ある日、街で出会った魔女がその魔法をとく術を教えてくれたのだ。スレン王はたったひとりでバサム城に向かって突撃を開始した。兵士たちを助け出し、再び隊を組み、オゴレス王を倒すのだ。

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

無理げ!

ここが無理げ!

  • まずパッケージ・ゲーム画面ともになぜか絵が前衛的!
  • 兵種ごとに同じ方向にしか移動できない!
    ――すぐ何かに引っかかって全員を思い通りに引き連れて行くのは至難!
    ――戦力を温存したくとも無用なバトルが始まってしまう!
  • そしてなんといっても「バトルの結果が運げ」!
    ――たとえば「強さ300のスレン王」が「強さ10の兵卒」に負けることがあり得る。これは勝敗の決定に用いられる乱数の最大値が300であるために起こる。
  • なので戦闘中にボタンを連打しても意味なーい!
    ――当時、戦闘の勝利条件が不明すぎてこのような都市伝説が生まれた。
  • じつは歌が攻略のヒントになってたらしいが分かるわけなーい!
    ――『進め進めものども じゃまな敵をけちらせ 進め敵の城へ オゴレス倒すのだ』という歌詞が説明書には記載されており、たとえば『じゃまな敵をけちらせ』は「邪魔な敵のみ蹴散らせ」という意味だったらしいが、分かるわけなーい!
  • 「極力戦闘は避けて進む、パズル的ゲームだったんだよ」って言われても言われても……

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    これはヒドいかも。「クソゲー」といえば愛され系のゲームも多いけど、これはまじなやつかもしれないって思った。負けるはずのない強さの王さまが、負けるはずのない強さの兵卒にあっさりと負ける現実は受け入れがたい。子どもならなおさら。「あ、戦闘は運なの? ははは、なんだぁ、そうかぁ、だからかぁ」って笑えない。当時これを掴まされて泣いていた子がいるって話があったんだけど笑えない。もっと笑えないのはその子の親だよね。せっかくプレゼントしたゲームをプレイした我が子が泣きじゃくっているんだから。子どもが「クソゲークソゲー」って泣いてても、きっと親には泣いてる理由がよくわかんなかったよね。今じゃそれもいい思い出? だったらいいなぁ。でも当時は「絶対許せない」って思ったんじゃないかな。「時が全てを解決してくれる」とはよく言ったものだなぁ――としみじみ感じちゃったよ。

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