基本情報
- ジャンル:アクションパズル(落ち物パズル)
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :任天堂
- 発売日 :1994年2月19日
ゲーム概要
『ワリオの森』は1994年2月19日に任天堂より発売のアクションパズルゲーム(画的には落ち物パズルっぽいけど、ゲーム性はアクション寄り)。1994年といえばスーファミはもちろん、さらに次の世代のハードであるプレステやセガサターンが発売された年なんだよね。そんなわけで、本作は「任天堂最後のファミコンソフト」(『ゼルダの伝説1』と同時発売だが、こちらはディスクシステムタイトルのROMカセット再販版となるため、オリジナルソフトとしては『ワリオの森』が任天堂最後のファミコンソフトとなる)
本作は先述の通り、落ち物パズルをベースとしつつも、落下物を直接操作するのではなく、フィールド下部にいるキノピオを操作してモンスターを消していく(ちなみに本作は『ワリオの森』と題しているが主人公はキノピオ――そして「初のキノピオ主役ゲーム」)。モンスターは同色のものを縦・横・斜めに3個以上並べることで消せるが、その際には必ず1個以上の爆弾が必要になる――つまり爆弾のみ、もしくは爆弾とモンスターを組み合わせて3個以上並べれば消すことができる。ゲームモードは3種類+チュートリアル的なレッスンで、1人用は基本的にステージクリア型のラウンドゲーム。他にクリア時間を競うタイムレース、2人対戦用のVSモードがある。
ストーリー
妖精達が住む「平和の森」にワリオがやって来て「平和の森」を「ワリオの森」と言ってのさばっていました。
森に住む妖精達は、爆弾を作り出す力は持っていますが、それを使って戦う事はできません。
その事を聞き付けたキノピオが、ワリオを倒すために「ワリオの森」にやって来たのです。
妖精の力を借りて、この「ワリオの森」から乱暴者のワリオを追い払い、元の「平和の森」にしてください!!
取扱説明書 <ストーリー> より
れとげ部!での評価
人選げ!:
ここが人選げ!
パズルというよりむしろアクション?
上で書いたように、このゲームの基本ルールはパズルらしいシンプルさ。しかしピノキオの操作がじつに多彩で、慣れるまで難しく感じられる。例えば、Aボタンで「縦全て持つ、縦全て置く」、Bボタンで「一つ持つ、一つ置く」とバリエーションがあり、さらに↓+Aで「キック」、縦のラインを登っている途中でAボタンを押すと「その場所から上全てを持ち上げる」などなど。そして、これらを駆使したテクニックも多く――普通のアクションゲームよりも細かい操作を要求される印象を持つ。ゆえに、『ドクターマリオ』や『ヨッシーのたまご』のように「パズルゲームといえば子供から大人まで誰もが気軽に楽しめる!」といった感じにはなっておらず、むしろパズルというよりもアクションが得意な人におすすめしたいこの感じ――人を選ぶゲームとなっている。
――ちなみに本作発売の時点で、ファミコンは1983年の登場からすでに11年近く経過していることになり、当時は「現役を退いたハード」といってもいい状態だった。しかし巷には1000を超えるファミコンソフトが存在しており、任天堂はこれを活かすため1993年にAV端子を備えたニューファミコンを投入している。ところがこの古いハードにこだわる姿勢が新ハードの開発を遅らせ、結果的にNINTENDO64・ゲームキューブの時代にソニー陣営に大敗、雌伏の時を過ごすことになったのである――といった見解があって……一理あるかも。じつは常々、当時収穫逓増の態にあった家庭用ハード戦争の形勢が見事に覆されたのには、驚くとともに疑問を持っていた。確かに、プレステは凄かった。だが、それだけであそこまで劇的に逆転できるものなのか? そこにはやはり複数の要因が絡んでいたに違いなく、このことも一因としてあったのではなかろーか、と――こういう話をするたびに『おじいさんのランプ』を思い出す私がここにいるよ(って、何の話だコレ?)
コメント! (レトゲで一言!)
任天堂最後のファミコンソフト(そろそろ斜陽が見えてきたか)。誰でも気軽に楽しめそうではないが、アクション好きがハマれそうなパズルではある。