ファイナルファンタジーIII

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:RPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :スクウェア
  • 発売日 :1990年4月27日

ゲーム概要

  • ドラクエ4の発売から約二カ月後に発売され、シリーズ初のミリオンセールスを達成! ドラクエ一強時代に終止符を打った作品といえば、そう『ファイナルファンタジーIII』ですよねー。

  • ドラクエ4が4メガビット! FF3も4メガビット! その時点でさらなるスケールアップは間違いなく約束されていた! そして、当時の「FF」といえば「ドラクエ」との差別化を徹底して行ってきたタイトルだったな。果たして『III』はどのように進化を遂げたのか? 前作でかなり特徴的なシステムを採用してきただけにその辺り、発売前から注目を集めていたよね。

  • そんなわけでスクウェアさんの出した答えとは、そう「洗練」だった! 本作『III』は一作目の『I』を発展させたゲームスタイルとなり、ジョブシステムやレベルと経験値の概念が復活。キャラクター関連では、デフォルトネームが設定されていた前作とは打って変わって、主人公は再び「光の戦士達」、クリスタルを巡る物語が描かれている。

  • まずは今作におけるジョブシステム。これはストーリーと密接に関わっており、クリスタルから職を得られるって仕組みだったな。ゲーム開始時は最下級職となる「たまねぎ剣士」。プロローグを終えるとジョブチェンジできるようになって、シナリオの進行とともに職が増加していくんだよね。まぁ有用な職はいくつか限られていたけれど、しかしそれでもその種類はなんと全22種類! これにはファンも驚いた。しかも、ジョブチェンジは見た目も変化するこだわりっぷり! 全22種類の見た目が変化するわけだからね、こだわってると言っていいんだよね!(いいんです!)

  • つぎに、外見的な特徴といえば「ダメージの視覚化」も画期的な手法だったな。当時のコマンド式RPGといえば「ドラクエ」のようにテキストウィンドウでダメージを表示する方式が当たり前だった。けど、本作はダメージをくらったキャラに直接数値がポップする。この技術をいち早く取り入れたのは、まさに画期的だったってね。

  • さらに、ジョブに付随するシステムで重要な「熟練度」。これは前作『II』のシステムに近い形で、戦闘中の行動により上昇する。からの、当該ジョブのアビリティやステータス値がアップする仕組み。つまり、単純にレベルを上げるだけじゃあ強化できないっていうよね。本作には一回の戦闘で得られる熟練度経験値に上限があった。すなわち、『II』みたく意図的に戦闘を長引かせて熟練度を上げる戦略がとれなくなった。とはいえ、上手く熟練度を上げるには行動の遅いジョブは防御を行うなど、一工夫が必要だった。
  • かてて加えて先述の通り、ジョブは強弱の差が激しかったため、上位互換のジョブに就けるようになったら、早々に切り替えることも重要といえるよね。まぁ、特にこだわりがなければ「忍者」と「賢者」かな。それらを入手するまでは必要に応じて適当に切り替えながら凌ぎきるって手もありだったかも(あるいは、たまねぎ剣士最強伝説?)。とくに『III』は補助系呪文がとっても重要だった事実。「効率重視でプレイしたい」「戦闘が難しい」と感じたなら、ヘイストとか補助系白魔法の重ね掛けがよかったよね。

  • また、熟練度には「隠しパラメータ」も存在。それは直接攻撃を補正する「手熟練度」というもの。「たたかう」や物理系アビリティを選択することで数値がカウントされる。手熟練度が上がると攻撃威力と回数がアップする。本作では左右の手に武器を装備することが可能ゆえに、物理職はこれを活かして二刀流にした方が、盾を持つよりも強いキャラになった感あるある。

  • あとは、そうナーシャ・ジベリ伝説ね。ナーシャ・ジベリ氏は『I』から開発に携わってきたメインプログラマーの人。本作を最後にFFからは離れてしまったんだけど、ハードの限界を超えたシステムをプログラムの腕でファミコンに詰め込んだっていう、とんでもない天才だったという話。有名な逸話として「FF3がなかなかリメイクされなかったのなんで?」という疑問の答え。前二作が複数のハードでリメイクされていたのに対して『III』はニンテンドーDSの時代までそれが行われなかった理由とは「プログラムが複雑で移植が困難だったから」。天才を感じさせる凄まじい話。
  • そしてほかにも、FFシリーズでもはやおなじみとなっている召喚魔法の採用もここから。オートターゲットやバックアタックなんかもそう。キャラクターだとモーグリだとか。後の「FF」にまで紡がれてきた要素が満載だった。
  • そんな『ファイナルファンタジーIII』は疑う余地なく「神げ!」。まぁ、後述の通り「無理げ!」な要素もあるにはあるんだけども、それを踏まえてもやっぱり「神げ!」と言う他になし!

ストーリー

そのグルガン族の男は静かに語った
この大地震さえも単なる予兆に過ぎぬと
世界の光の源であるクリスタルを
地中深く引きずり込み
魔物を生みだした大きな震えさえも
これから訪れるものに比べれば
ちっぽけなものである
それはとてつもなく大きく、深く、暗く
そして哀しい
だが、希望はまだ失われてはいない
4つの魂が、光に啓示を受けるであろう
そこから、すべてが始まり……

4人の少年達はみなしごで
辺境の村「ウル」の長老トパパに育てられた
大地震でクリスタルが地中に沈み
そこにできた洞窟へとやってきた
4人は探検気分
ちょっとした度胸だめしのつもりだった

取扱説明書 <プロローグ> より

れとげ部!での評価

神げ! :
……だけど!
無理げ!

ここが神げ!

  • ドラクエ一強時代を終わらせた!
    ――ドラクエ・FF二大巨頭時代の幕開けはFF3からといっても過言じゃないよねー。まぁ、ドラクエ4の評判が前作よりも振るわなかった点も大きかったようには感じるけれど(キャラの固定化とAI戦闘により自由度が著しく損なわれたイメージがあったな)、FF3が前作やドラクエに比しても見劣りしないっていうか、むしろ超えているって思えるところがあったのは疑いようのない事実だと私は言いたいのだけども、どうでしょうね?

ここが無理げ!

  • ラスダン!
    ――長過ぎる! って話ね。セーブなし、ラスボス含め計六体のボス戦……。初プレイ時の攻略には三時間前後を要するとも言われてる。ゲームは一日一時間じゃあもはや絶対にクリアできないこの鬼仕様。噂によればテストプレイ時の「ラスダン、セーブポイント多かったから余裕でした」発言に坂口氏が反発したため、こんなことに……。とばっちりだよね!

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    たまねぎ剣士が可愛くて好き。レベル90から能力が飛躍的に上昇して、99になると全能力値がカンストするんだよね。ゲーム中最強装備の「オニオンシリーズ」も最強だよね。まさに可愛いは最強を体現してる。

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