忍者じゃじゃ丸 銀河大作戦

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ジャレコ
  • 発売日 :1991年3月29日

ゲーム概要

『忍者じゃじゃ丸 銀河大作戦』は1991年3月29日にジャレコより発売のファミコン・アクションゲーム――FC忍者じゃじゃ丸シリーズの第5弾にして最終作となる本作は、またアクションとして帰ってきた! 前々作『じゃじゃ丸忍法帳』は「『ドラクエ』(あるいは『桃太郎伝説』)ライクなRPG」、前作『じゃじゃ丸撃魔伝 幻の金魔城』は「『ゼルダの伝説』ライクなアクションRPG」ときて、はたして今作の出来はいかがなものか……?

まず、これまでの「和風妖怪絵巻」的世界観から一変、じゃじゃ丸くんがついに宇宙へ飛び出した! って、大胆なイメージチェンジが印象的な――ステージもそれに合わせてポップなデザインとなっている。前々作のRPGでは仲間となって共に戦ってくれたさくら姫だが、前作にてまたしてもさらわれ役に戻ってしまったけれど、本作にて今度はプレイアブルキャラクターとして返り咲き! しかも、「じゃじゃ丸くんはダッシュ性能が高い」「さくら姫はジャンプ性能が高い」とそれぞれ差別化がなされており、さらに本作では基本的に「ジャンプが大事!」な場面が多く、もはや「さくら姫 銀河大作戦」と言ってもいいほど、さくら姫を選ぶプレイヤーが多かったのではなかろーか?(私だけ?)

システム面で特徴的なのは「ダッシュ」。Bボタンを押しっぱなしにして十字キーを左右に入れる「Bダッシュ」が有名なところだけど、本作にBダッシュは存在しない。代わりに、Bボタンを押しっぱなしにすることで力を溜めて、十字キーを左右に入れながら離す「溜めダッシュ」とでもいうべき仕様を採用している。ダッシュ中にジャンプするとより高く遠くへ跳べるため、高所や穴を越えるのに重要なテクニックとなる。さらにBボタンを押し続けると回転アタックとなり、当たった敵を倒せる。この操作系は正直ちょっと複雑でタイミングも微妙に難しい。ダッシュジャンプを必要とする場面が多いだけに「もう、普通にダッシュさせてよっ!」思わなくもないんだけど、この溜めダッシュは『忍者くん』や初代『じゃじゃ丸くん』にも通じる「オリジナリティを感じられるところ」でもあって、私は評価したく考えている!

このゲームでもう一つ話題に上るのは「序盤の難易度が高い!」という――ファミコンアクションでたまに見かけるヤーツ。1面から難しい地形やいやらしい敵配置が散見されるのだが、一番の難所は「ステージ2-3」。ここは壁がそびえたつ縦長のステージを「壁登り」(壁に向けて十字キーを入力しつつAボタンを連打)と「壁蹴り」(壁登り中にタイミングよく逆方向に十字キーを入れる)を使って飛び移りながら登って行かねばならぬのだが……「壁蹴り」のタイミングがホント掴みにくく(私は未だにわかってない!)、何度もスタート地点まで落とされ――プレイヤーの心を確実にへし折ってくる! おそらく当時ここを越えられなかったファミっ子も相当数いたんじゃないかって私は思っているんだけど、どうだろうね? もしここをクリアできたとしても「2面でこれってこの先どんだけの高難易度ステージが待ち受けているんだよ……」戦々恐々としてしまう。しかしながら、じつはここがこのゲーム最大の山場であり、あとはこれ以上に難しいステージは存在しない。ボス戦も頭の上で飛び跳ねているだけでやっつけられるヌルゲーなんだな!(ラスボスも例外ではない!)

ストーリー

今夜は、1000年に一度流星の雨が降る夜。星見をしていたじゃじゃ丸とさくら姫は、山の向こうに宇宙船が落ちるのを目撃する。恐る恐る中へ入ってみると、船内のモニターが「銀河大王」と名乗る人物からの通信を受信した。

「ドン・デストロイダという奴がわしの大事な星を恐怖の機械惑星に変えてしまったのだ! そして、平和だった宇宙がもう、無茶苦茶なのだ!」

それは遠い宇宙の彼方からの救援要請だった。

「何だか面白そうだぜ! 行ってみよう!!」

じゃじゃ丸とさくら姫はその宇宙船で銀河の星々へと向かうのだった。

れとげ部!での評価

マ○オげ!

ここがマ○オげ!

うん、『スーパーマリオブラザーズ3』!

まぁ、全部が全部そうだってわけじゃないんだが――見た目明らかに『スーマリ3』ってステージが目立ってるよね~。今回はFCじゃじゃ丸最終作ってことで、シリーズを総評するに「良くも悪くもオマージュ」って感じだったかな~。

  1. 『忍者じゃじゃ丸くん』……『忍者くん』の発展形(良作)
  2. 『じゃじゃ丸の大冒険』……『忍者くん』の発展形(良作)
  3. 『じゃじゃ丸忍法帳』……『ドラクエ』『桃伝』のオマージュ(劣化作)
  4. 『じゃじゃ丸撃魔伝 幻の金魔城』……『ゼルダ』のオマージュ(劣化作)
  5. 『忍者じゃじゃ丸 銀河大作戦』……『スーマリ3』のオマージュ(劣化作)

前2作以外は劣化な印象を受けるな。それぞれ独自の工夫は見られるんだけど、概ねそれが上手くいっていない。しかしながら、お手本とした(と思われる)ゲームが良いだけに、まったく遊べないゲームとはなっていないのが、なんとも惜しいというかなんというか……(――じつはそこらへんがメーカー側の狙いだったのかも? 思わなくもないかも)。良いゲームを見本にしたとしても、必ずしもそれを超える良作になるとは限らないのは、ゲーム開発でもなんでも難しいところだよね――っていう当たり前のような気付きだね!

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    FC版シリーズ最終作となる本作は再びアクションに。さて、今回はどれをお手本にしたのかな?

タイトルとURLをコピーしました