イースII

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクションRPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ビクター音楽産業(現、ビクターエンタテインメント)
  • 発売日 :1990年5月25日

ゲーム概要

前作の大ヒットを受けての『イースII』! ……かと思いきや。元々『I』と『II』は一つの作品だったんだけど、開発スケジュールなどの影響により別々に発売されたんだって(PC版)。よって、ストーリーは完全に繋がっており、そのためか『イースI・II』としていろんな機種でリメイクされているな。失われし古代王国・イースを巡る物語は『II』までプレイしなきゃ完璧に理解したとは言えないのであーる!

さて、物語はダームの塔でダルク・ファクトを倒し全てのイースの本を集めたアドルが、天空に浮かぶ島・イースに飛ばされるシーンから始まる。これは『イースII』のオープニングに当たるシーンなんだけど、大元のPC版のグラフィックが超美麗で、FC版も移植に伴う劣化があるとはいえオリジナルを頑張って再現しているよ(……うん、頑張ってる)。そして、ここで語らねばならぬのが本作のヒロインであるリリアの存在だよね! 「病弱! 可愛い! 優しい!」と全ての要素を兼ね備えた美少女は当然ながら人気に。ついには「ミス・リリア・コンテスト」なる企画も催されたとかで、OPの「美少女リリアの振り向きシーン」は「PC88ゲーム史上最高の名シーンである!」とするオールドゲーマーも少なくないっていう噂の!

そして本作は前作よりもいろんな部分が改善してる。ゲームバランスはもちろんなんだけど、例えば「広大なフィールド」。前作のエステリア大陸は「大陸という割にこじんまりとした」印象は否めず。しかし本作ではかなり広いフィールドが用意され、氷壁あり溶岩地帯ありとバラエティに富んでいる。グラフィックの描き込みも緻密で、立体感が感じられる。ただし「かなり前進しないと切り替わらない」スクロール方式はそのままのため、相変わらず不慮の事故が起きやすい。とはいえ、全体的に見れば「パワーアップしてる!」と言って問題ない仕上がりだと私は思っているよ!

『II』の最も大きな特徴の一つは「前作にはなかった魔法」の存在ではなかろーか。前作では「イースの本」を集める旅路だったけど、本作では6種類の魔法がその役割を担っているといえそう。中でも燃費がよく、ダメージは物理攻撃力依存で遠距離攻撃だから被ダメの心配もなく、しかも最終的にはホーミング機能まで搭載される「ファイアー」最強伝説! ――え、半キャラずらし? 体当たりするのが馬鹿らしくなっちゃうくらい超優秀。「ファイアーを手に入れてからはもはやA-RPGならぬSTGである!」と揶揄するプレイヤーも現れるほどに。「テレパシー」の魔法もユニークで、かつてイースに生息していた神聖な動物「ルー」に姿を変え、敵と話ができるようになる。――『イースII』の本ブログでの評価は当然「神げ!」。ただし☆の数は『I』と同じく3つでお願いします! 理由? 「アクション苦手な私にはちと難易度が高い」って私的な。『I』よりもパワーアップしてるのは間違いないんだけど、ラスボスがレベルカンスト前提の強さだし、ザコも強く序盤はゲームオーバーになりやすい。シリーズの先駆けとなった『I』の功績と『II』のリリアの存在でどっこいどっこいってところじゃないでしょーか!(……いや、違うか???)

ストーリー

『あの日……。
これで長かった戦いも終わったのだ、と思えたあの時。
まだ幼さの残るアドルの横顔をつつむように
不思議な光がみちてきた。
その光はしだいに、まばゆさを増し
アドルにはもう、あたりを見ることさえできない。』

時をさかのぼること8百年前、秩序と自由で栄えた国、『イース』が誕生した。『イース』は、美しいふたりの女神と、知恵と徳の深い6人の神官によって治められていたという。

『黒い真珠』。この美しい宝玉は『イース』の誕生とともに作られ、すべての魔法の源となった。この『黒い真珠』の魔力によって、6人の神官がクレリアという金属を作りだした。これによって『イース』は、それまでよりも繁栄したという。

しかし、クレリアが作られることによって、すべてと相反する『魔』がこの世に現れてしまったのだ。

そして人々が、最後の砦サルモンの神殿に追いつめられた時、神官たちは『黒い真珠』の力により、神殿を天空へ昇らせ、災いの狂気から逃れることができた。魔物たちは、天空に昇ったサルモンの神殿を追いかけて、魔力を結集してダームの塔を作ったのだった。

女神は2人とも姿を消した。
しばらくして、なぜか魔物の追撃もなくなった。

一応の平和はもどったが、いつか本当の平和を『イース』の地に復活することを願った6人の神官は、それぞれ6つに分けた『イースの本』を、それぞれの子孫へたくしたのだ。そして『イースの本』6冊がそろった時、大いなる力が生まれるという……。

そして、それから8百年後、後の大冒険家アドル=クリスティンがこのエステリアの地に登場することになる。

この頃のエステリアは、8百年前の出来事などは忘れ去られていた。もちろん、2人の女神や神殿の存在も同様で、古代王国『イース』の歴史を知っているのは、神官の家系だけになった。

そして、クレリアが『銀』という名の鉱物として掘り出されてしまった。かつての『イース』の国が、クレリアによって繁栄したと同じように、いままたエステリアの国は銀によって潤ったのだが……。

『災いの元凶クレリアに手をだすと「魔」が再びよみがえる……。』という古い言伝えのとおり、『魔』がうごきだしたのだった。

エステリアの国にあるミネアの町に、たどり着いたアドルは、このミネアの町の、ただならない空気を敏感に感じとるのだった。ミネアの人々は、町から銀製のものが次々に盗まれるという。またこの町から行方知れずの人が後を絶たないとも言う。

『イースの6冊の本を取り返さなければ……』と言う女占師サラの言葉に導かれ、アドルは『イースの6冊の本』を探しに神殿に向かった。

恐ろしいほどに入りくんだ神殿の地下迷宮や廃坑の中で、魔物達の激しく執拗な攻撃をくぐりぬけながら『イースの本』を一冊一冊集めていくと、徐々に『イース』の歴史があきらかとなっていく。

そして、魔導師ダルク=ファクトの待つ、最後の砦、ダームの塔へ!

そして、魔導師ダルク=ファクトを倒し、激しい戦いが終わりを告げる時、最後の息を深く吐き出した彼の脳裏に青く澄んだ天空に浮かぶサルモンの神殿が、浮かび、そして消えた。

空の色が青みを帯びてきた。
重くたれこめていた雲が、ゆっくり流れ消えてゆく。
どこからか明るい鳥のさえずりが聞こえはじめた。
朝日が昇ろうとしていたのだ。

あたたかく満たしてゆく、冒険者だけが知る充実感。
時の感覚を失っていたアドルは、
ひとり戦いの終わりをかみしめていた。

床に倒れたダルク=ファクトの黒いマントの下から
最終章が記されたイースの本が見つかった。

塔の窓から地上を見おろすと、
朝もやに包まれたゼピック村が見えた。
ジェバ婆さんの家も見える。

「そうだ、地上に帰ったら、
一番にこれまでのことをフィーナに話してあげよう」
優しく微笑む彼女の顔を思い浮かべるアドルを、
やわらかな光がつつんでゆく。

「イースの本が六冊そろう時、大いなる力が生まれる……」

不思議な光は徐々に強さを増し、
アドルにはもう辺りを見ることもできない。
アドルには聞こえない声で、光が告げる。

「本当の戦いは、まだ終わってはいないのだ。
選ばれし勇者よ、天空へ翔べ」

取扱説明書 <ストーリー イース~イースII> より

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

ファイアー最強伝説!

それだけだ!(いや、それだけじゃない!)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ファイアー最強伝説。もはやA-RPGならぬSTGである。って、田中さんを彷彿するのは私だけ?

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