基本情報
- ジャンル:シューティング
- 機種 :ファミリーコンピュータ ディスクシステム
- 発売元 :タイトー
- 発売日 :1989年1月14日
ゲーム概要
さて、本作『ハレーウォーズ』も元々はアーケードゲームで1986年にタイトーさんより発売されたな。1986年は、約76年周期の軌道で太陽系を回っているハレー彗星が、近年で最も地球に接近した年である――っていう、いわゆる便乗ゲー的な(当時は世間でもハレー彗星のことが大いに話題になっていたな!)。「便乗ゲーならば手抜きのクソゲー」を連想してしまうのはファミっ子ならば致し方のないところ。しかし本作が駄作なのかと聞かれたら「う~ん……」唸らざるを得ない。グラフィックとゲーム性はやや古臭い感は否めずとも、爽快感こそ溢れる作品に仕上がっていると思うの!
本作は縦スクロールシューティングだが、特筆すべきはそのド派手なパワーアップで、最強状態では強力な弾幕を張れるのだ。これは「敵を撃ち漏らすことが大きなマイナス要素」となってしまう本作には必要なもので、逆にミスしてパワーダウンした状態になってしまうと復活が難しく、レトロシューティングをやり慣れているシューターならばそれほど高いハードルではないものの、普段やり慣れていないライトユーザーには難しく感じられるゲーム性となっている。本作は敵を撃ち漏らすと表示のパーセンテージが1機につき1%ずつ上がっていき、これが100%に達すると残機に関わらずゲームオーバーとなってしまう。代わりに0%のままステージクリアできれば自機が1UPする。そのため、「とにかく敵機を残さず破壊したい」「破壊せずにはいられない」几帳面なシューターにはうってつけのシューティングとなっている!
ただそうはいっても、出現する敵のスピードは速く、破壊すると多方向に弾をばら撒くものも存在し、先述の「復活が困難」な点と併せて、難易度は意外なほど高い。後年のシューティングゲームと比べ自機の当たり判定も大きく、これも難易度を上げている要因の一つと言えそう。――AC版発売当時はまだタイトー系のゲームセンターも賑わいを見せており、多くの店に設置されていたのではなかろーか。ハレー彗星ブームは忘れていても、本作を覚えているって人も中にはいるかもしれないね(……どうだろ?)。ちなみにオリジナルAC版のタイトルは『ハレーズコメット』とそのまんまなネーミングだったな。ディスクシステムに移植されていることを知らない人は少なくないと思われ、「ハレーウォーズ → ハレーズコメット → ハレー彗星ブーム!」と連想できちゃうなら、それはかなりのレトロゲーマーだと私は判別しているよ!
ストーリー
有史以来31回目のハレー彗星がやってきた。ハレー彗星は徐々にその軌道を変え地球に向かってきた。調査に向かった艦隊は、彗星内部より出没した敵にやられ全滅してしまった。プレイヤーは最新機のスペースシップに乗り込み彗星内部に突入し破壊しなければならない。
取扱説明書 <ゲームストーリー> より
れとげ部!での評価
平成げ!?:
ここが平成げ!?
平成初のゲームソフト!?
なんと本作は「平成になって発売された初のゲームソフト」なんだって!? 全然平成の香りがしないのは、まぁオリジナルが1986年リリースのアーケードゲームだからね(それ以前にファミコンというハードが昭和の香り漂うものだからね!)
コメント! (レトゲで一言!)
AC版はハレー彗星ブーム便乗ゲー。FDS版は平成初のゲームソフト。何かと記念すべきゲームだが知名度は低い。