基本情報
- ジャンル:RPG
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ケムコ
- 発売日 :1989年7月14日
ゲーム概要
- さて、『ホワイトライオン伝説 ピラミッドの彼方に』ですね。
- まず、「このゲームは有名なタイトルなんだろうか???」っていう、とっても個人的な疑問から――っていうのも、じつはこのタイトルは「映画のゲーム化作品である!」っていうね。
- ウィキペディア先生によると1988年公開の『ピラミッドの彼方に ホワイト・ライオン伝説』(なぜかタイトルとサブタイが逆……)、日本とアメリカが合作した「愛と冒険のミステリアス・ファンタジー超大作!」――であるらしい。ピラミッドというからには舞台はエジプト、 撮影はケニア、タンザニア、エジプト、シンガポールとオールロケで行われたそう。アフリカのサバンナの中に設営された大テント村での生活! テント近くに出没するライオン、サソリ、毒蛇そして密猟者! 気温はなんと67℃に達する猛暑! 突然の砂嵐! ――世界10カ国から結集したスタッフが過酷な条件の中、自然の脅威と戦いながら、2年の歳月をかけて作り上げた超大作なのである!!!
- ――っていうけど、知ってる??? 私はまったく知らなかったな。ゲームも含めて知らなかったな。なので勝手にマイナータイトルだと思い込んでいるんだけど、映画原作でマイナータイトルなんてことそうそうあるものなのか……、割と真剣に迷ってる。まあ、力を入れた映画が見事にコケるって例も少なくはないし、ない話じゃあなさそうなんだけどね……。
- はい、そんな『ホワイトライオン伝説 ピラミッドの彼方に』(ゲームの方ね!)は、ホワイトライオンを探す旅に出て、そのまま行方不明になってしまった両親を、今度は娘のマリアが探す旅に出るっていうRPGね(うん、もう娘を連れて家族で仲良く動物園に行けばよかったんじゃないかな? っていうね!)
- 主人公はもちろんこのマリアちゃんで、見た目はうん、もはやおなじみのドラクエスタイル。ただし、システムはかなり独特なものに仕上がっている!
- レベルは「きぼう」、HPは「ゆうき」、MPは「ゆめ」と、ステータス表記がその世界観に合わせたものになっているのも特徴的なんだけど、一番の特徴は「経験値がない」ってこと、これに尽きると思われ。レベルは「きぼうのかけら」というアイテムを入手することで上げていくんだけど、このアイテムがザコ敵との戦闘では得られないがために、RPGの楽しみの一つであるレベリングの機会を奪ってるっていうね。なのでザコ敵との戦闘が無意味にもかかわらず、エンカウント率は嫌に高いっていうね。うん、イライラしちゃうよね!
- また、装備という概念もなく、マリアは「どうぐ」コマンドで武器を使用することで敵を攻撃できる。ここで特徴的なのが「いのる」コマンド。これは道具に宿っている精霊を呼び出して戦ってもらう召喚獣方式――そう! FFで召喚獣といえば『Ⅲ』からだけど『ホワイトライオン伝説』はそれに先行していたのである! っていうね! ……いやしかし当時、FFの召喚獣の元になってる『半熟英雄』がすでに発売されているんだけどね。でも、この精霊をうまく使って乗り切らなきゃいけない戦闘とかもあったりして、この辺りは割と評価されてもいい点なのではなかろーか。精霊というシャーマニックな設定も、舞台と合ってて秀逸だと私は思うな!
- ただね、回復手段が「パンのみ」(アイテム名)のみっていうね、回復量が少なく、さらに攻撃の命中率が低く敵に攻撃が当たらず、戦闘が長期化しがち……なのに経験値は入らず、さらに高エンカウント率っていう――うん、まあ一言でいうなら「ゲームバランスが悪い」。この辺りは、件の精霊をうまく使えばもっと面白くできたんじゃないかなぁって残念に思われ。
- ――とはいえ「じゃあクソゲーなのか?」って聞かれちゃうと「う~ん」と唸らざるを得ない。いや、ドット絵のキャラがめちゃかわいいし! 戦闘中のコマンド選択時にキャラの顔グラがアップ表示されるのも、ファミコンにしてはよくできてるし! そう、グラフィックは何気にいいんだよね、全体的にドラクエ的ではあるんだけどさ! 光るものはある――まさに「きぼうのかけら」を感じさせるレトロゲームね!(御後が宜しいようで???)
ストーリー
マリアの両親は、ホワイトライオンをさがす旅にでて、いくにちたっても帰ってこなかった。そこでマリアは、両親をさがしに行く決心をした。
伝説によると、ホワイトライオンは地獄の門にいるらしい……。いまマリアはひとり、ピラミッドの彼方にある、地獄の門をめざして冒険の旅にでる。取扱説明書 <ものがたり> より
れとげ部!での評価
無理げ!:
ここが無理げ!
- 敵を倒してもレベルが上がらない!
――なぜか経験値という概念がないっていうね。ザコ敵を倒しても手に入るのはお金のみ。レベルを上げるには「きぼうのかけら」っていうアイテムを手に入れなきゃいけないんだけど、ザコ敵はこれを落とさない。戦闘は体力を無駄に消耗するだけ。レベル上げの楽しさも奪われ……。 - なのに終盤の鬼畜エンカウント率!
――なのにエンカウント率は割と高く、とくに終盤は鬼のように敵が出てくる出てくる。経験値は貯まらないけど、ストレスは溜まってくっていうね……。
コメント! (レトゲで一言!)
ホワイトライオンを求めて旅立ち行方不明になる両親…
娘も連れて動物園に行けばよかったんじゃないかな!?
――って、思わずツッコミを入れたくなるのは私だけ?