基本情報
- ジャンル:アクションRPG
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ビクター音楽産業
- 発売日 :1991年9月27日
ゲーム概要
『イースIII ワンダラーズ フロム イース』は「ファミコン最後のイース」だね。前作まで同様、オリジナルであるPC版の移植作だけど、イースはホント移植やリメイクが多いイメージ。その移植具合をみると、それぞれのメーカーの開発力が如実に表れていて面白い。とくに『イースIII』はそれが顕著に出ていて一般的に評価が高いのはPCE版やMD版だと思うんだけど、いやFC版もなかなか悪くない。本作の最大の特徴ともいえる「多重スクロール」こそ再現ならずも、その代わりに「軽快なプレイ感」を実現してるって感じ!(ちなみに「多重スクロール」とは、遠景と近景を異なる速度で移動させて距離感を出す演出ね )
前作、前々作で独創的なA-RPG作品としての確固たる地位を確立したかと思いきや、本作では「トップビューからサイドビューへの大幅変更」「A-RPGと呼ぶことはできるがアクション色が強くなっている」など、かなりチャレンジングな仕様変更がなされてる。その理由は「そもそも別のゲームとして開発されていた」から。さらに本作を巡っては、オリジナルを制作した日本ファルコム内で経営陣と開発陣の間で確執の噂が!?(詳細はわからないんだけど誰か知ってる?)。そのため「こんなものは『イース』ではない!」など否定的な意見も多く、ファンの間でも賛否が分かれている作品なんだ! ――でもね、これが「イースかイースじゃないか……」と悩まなければ「ゲーム内容は及第点に達している!」って言えると思うの。当時はといえば、まさにこの世はクソゲー戦国時代!?(?)だったからねっ、さすがは日本ファルコムさんだよね!
――うん、FC版の話をしなくちゃね。じつは『イースIII』は「FC版がSFC版の後に発売される」ってちょっと珍しいことになっている。そして、このSFC版(とついでにPS2版)はとにかく評価が低い。しかしFC版についてはそれほど酷評は聞かないし、実際プレイしてみても面白い! グラフィックもファミコンとしては最高品質といえるでしょ! 容量の制限が大きいファミコンというハードでいかにしてオリジナル『イース』を再現するか――開発の情熱さえ伝わってくるような気がするよ。でも、忠実に再現し過ぎたせいか「もう少しFC独自の工夫があっても……」みたいな、賛否両論見られることも。一部では「イースの黒歴史」として語られることも多い『イースIII』だけど、FC版は概ね「神げ!」と評してもいいんじゃないかな?(トップビューの半キャラずらしが恋しい人もいるかもだけど?)
ストーリー
イースの国を災厄から救ったアドルは、冒険の途中で知り合った元盗賊のドギとともに旅に出ていた。
二人は足の向くままさまざまな土地を訪れたが、ある時、彼らの滞在していた街に隊商の一団がやってきた。異国の話に興味があったアドルとドギは、群衆に混じって彼らの話を聞いた。商人たちがこの街に来る前に立ち寄ったフェルガナ地方で、少しも商売にならなかった理由、原因のわからない異常気象、疫病などで凶作が続き物価高に落ちいっていること…。アドルは彼らの話が終わった後、いつになく深刻な顔をしていたドギから、フェルガナ地方のレドモントの街が彼の故郷であることを打ち明けられた。………次の日の朝、二人はフェルガナ地方にあるレドモントの街をめざして出発した。
何日か歩き続けたアドルとドギは、途中で出会った美しい女性の占い師に、フェルガナ地方の災いの原因などについて占ってもらったが、不吉にも、水晶球は砕け散り、占い師の女性はその場で意識を失った。
「やっと見えたぜ、アドル。あれがレドモントの街さ。」ドギの言葉を聞きながらも、アドルはここに待ち受ける何かたとえようもない予感を感じていたのだった。
再びアドルの新しい冒険が始まったのである。
取扱説明書 <ゲームストーリー> より
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
影が薄い? 最強ヒロイン?
『イースIII』のヒロインはエレナという少女なんだけど、『I』のフィーナや『II』のリリアに比べると「影が薄い……」っていわれてる。でもね、行動力はずば抜けてるよね、一般人が立ち入らないであろう危険地帯を一人で訪れることもあるんだからねっ!
コメント! (レトゲで一言!)
これがイース!? 思いっきりアクションに!? 経営と開発の確執の噂!? 影が薄いヒロイン最強伝説!? ――まぁ、ファミコン版は悪くないよね(君だよ君なんだよ、SFC版! PS2版!)