基本情報
- ジャンル:アクションシューティング
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :スクウェア
- 発売日 :1985年12月19日
ゲーム概要
- サイドビュー8方向任意スクロール型アクションシューティングゲーム。自機である「テグザー」を操作して迷路状のステージを進み、襲い来る敵を撃破しながら、磁力線発生装置の破壊を目指す。
- 本作の最大のウリは「ロボット形態と飛行形態に変形できる」こと。『マクロス』や『Zガンダム』が好きな男の子には「変形機能」は激アツだよね!(……まぁ、『フォーメーションZ』を知る者にとっては嫌な予感がしたかもだけど――それは後述するね)
- 「テグザー」は2門の連射ミサイルとバリア機能搭載機。ミサイルはAボタンで発射、全自動照準で敵を自動追尾してくれる(『いっき』の鎌みたいな!)。バリアはBボタンで発生、敵の攻撃を防いでくれるんだけど、エネルギー消費が激しく少ないと使えないので注意が必要。
- 本作は元々PC用ゲームとして1985年4月にゲームアーツから発売された。ファミコン版はその移植作で、なんと記念すべきスクウェア初のファミコンソフトだったんだけど――当時「ゲームアーツに謝れ!」って言われるくらい評価が低かった、いわゆる「劣化ゲー」。
- その原因はおもにテグザーの武器が「レーザー → ミサイル」に変更された点。PC版のテグザーの武器である3連レーザーは「敵に瞬間的に着弾してとても爽快感があった」。ミサイルは断続的に飛んでいくため、着弾までにタイムラグが生じて命中率が低下――結果、敵への対処が難しくなり不評を買ってしまったそうな。
ストーリー
“レイピナ”は、宇宙空間を飛びながら兵器の開発を行う秘密軍事基地である。あるときレイピナは、謎の小惑星が浮んでいるのを発見して、探査に向かった。が、数万キロまで接近したとき、突然小惑星は強力な磁力によってレイピナをその軌道上に捕えてしまったのである。レイピナの乗組員たちは、すぐに小惑星の調査を開始した。その結果、小惑星が出している磁力線は巨大な物体にのみ作用することが判明した。レイピナ側は様々な兵器を使って惑星上にあると思われる磁力線発生装置を破壊しようとしたが、全て失敗に終った。
そこでレイピナは開発中の新型兵器、ハイパーデュアルアーマー“テグザー”に望みをかけ、小惑星に向けて発進させた。状況に応じて2タイプに変形できる高機動メカ“テグザー”は、2門の連射ミサイルをもち、飛行形態のときは、マッハ4.1で飛ぶことができる。また戦闘形態に変形したときには、オート・エナミー・チェイサーが働き、全自動照準でミサイルを連射することができる。敵の攻撃からは、全身にバリアを発生して機体を守ることもできる。ただし、バリアは非常に高いエネルギーを使うので注意しなければならない。エネルギーは、胸(飛行中は翼)にあるサプライ・システムにより、敵の爆発時に放出されるエネルギーを吸収し補給する。君は“テグザー”で惑星内に侵入し、敵を倒しながら巨大基地の中心部をさぐらなければならない。完成したばかりのテグザーは一機しかないが、十分な機能をもっている。成功を祈る!
取扱説明書 <ストーリー> より
れとげ部!での評価
無理げ!:
ここが無理げ!
- 大量の敵による波状攻撃の嵐!
――とにかく敵が多い! ふつうの3倍くらい出てるんじゃ……って思うくらい! そんな敵が狭い場所でも容赦なく攻撃してくるから回避など不可能! バリアをはるエネルギーもなくなっちゃう! - 難易度が高いうえにクリアまでが長すぎる!
――ファミコン版『テグザー』は1周5面のループゲーなんだけど、クリアするなら全99面を制する必要がある。仮に1面を3分でクリアできたとしても「3分×99面=297分(4時間57分)」かかるってことだよね……「無理げ!」だよね!
コメント! (レトゲで一言!)
アーケード版やPC版のファミコン移植作は「容量との戦いだった」って話はよく聞かれるよね。でも当時のプレイヤーがそんな事情を知る機会は少なかっただろうし。開発サイドも悔しい思いをすることが多かったんだろうなぁ……。とはいえこのゲームは難しすぎる。私も「無理げ!」と言わざるを得ないよ。