基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ハドソン
- 発売日 :1986年9月12日
ゲーム概要
- あの高橋名人がゲームになった!
- ファミコンではけっこうな有名シリーズ『高橋名人の冒険島』の第1弾。憎きキュラ大王にさらわれた恋人ティナを救うべく、なぜか原始人な名人が冒険に出る。
- ファミコン名人として一世を風靡した高橋名人が主人公のアクションゲーム。子ども向けのゲームデザインなのに難易度がメチャメチャ高くて、たぶん心折られたチビッ子たちも多かったんじゃないかな。
- ステージは全部で8つ。ステージごとに4つのエリア、さらにエリアごとに4つのラウンドに分かれてる。
- 行く手を阻む障害物や敵をジャンプでかわし、あるいは斧で攻撃して進んでいき、各ステージに控えるキュラ大王を倒せばクリアとなる。
- 大切なことだから(?)2回言うけど、ポップで明るいムードとは真逆な、アクションとしては「ファミコンでも最高クラスの難易度」を誇る。「もはや高橋名人の挑戦状」「シリーズ一の激ムズアクション」とも。
- とくに「8-3」は鬼門、終盤に出てくる3匹のバッサね。ばっさばさ(?)だよね。
- 本作はセガの『ワンダーボーイ』の移植版として制作されたそうな。当時、子どもたちに絶大な人気があったとされる高橋名人、その名人が主役のゲームってだけでも話題性があってファミコン世代では知らぬ人の方が少ないかもしれない神ゲーでもあり、最後までクリアした人はおそらくほとんどいないであろう無理ゲーでもある。
ストーリー
僕らのヒーロー・高橋名人が、南洋に浮かぶ謎の冒険島で大活躍。というのも、高橋名人の心の恋人ティナが、この島に潜む悪の大王キュラにさらわれてしまったからなのだ。島の中は森あり、山あり、洞くつあり……。オマケにいろいろな敵も隠れている。さあ、この難関をのり越えて、大王を倒し、無事にティナを救い出すことができるだろうか?
ガンバレ名人!!取扱説明書より
れとげ部!での評価
神げ! :
……だけど!
無理げ!:
ここが神げ!
- 難しいけど良質なアクションゲーム!
――キャラゲーやタレントゲー、とくにタレントゲーは「クソゲーばっか」といわれてる中、本作はアクションゲームとしては良質である。ただし難しいっていう、ね。やってみてもらえたら分かるっていう、ね。
ここが無理げ!
- 大量の敵!シビアなステージ!
――「シューティングか!」ってツッコミたくなるくらい、大量の敵が大量の弾をばらまいてくる。ステージの敵や障害物の配置もプレイヤーの行動パターン分析を綿密に行ったかのごときいやらしさ。地形は高度なアクション操作を要求してくる。 - スケボーという罠!
――スケボーを取ると強制スクロールが始まって逆に不利になるっていうね。 - 攻撃手段がパワーアップアイテム扱い!
――高橋名人は石斧のアイテムを取るまでは攻撃ができない。それまでひたすら敵の攻撃を避けるしかない。これが地味にキビシイ。 - 名人はこれクリアできるの?
――「ファミコン最高難易度を誇る!」という評価もちらほら見られる難ゲー。アクションゲームが得意な人でもクリアするにはコンティニューを繰り返して12時間以上かかるとも。高橋名人はかく語りき。『ゲームをする時間は1日に1時間だけにすること。だらだらと何時間もプレイするよりは、1時間だけ集中してプレイしたほうがうまくなるのが早いんだ。』……名人はこれ、1時間でクリアできるの?
コメント! (レトゲで一言!)
じつは、高橋名人はゲームが下手だったらしい。ゲームイベントの前には子どもたちの夢を壊さないため、ゲーム発売の2ヵ月前からデモンストレーションの猛特訓をしたっていう話。仕事とはいえ子どもたちをだましている、そんなプレッシャーもあったんだとか。ゲームが下手でもきっと名人は名人だよね、とか思ってみたり。