基本情報
- ジャンル:対戦アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ データック
- 発売元 :ビーアイ
- 発売日 :1993年11月13日
ゲーム概要
『バトルラッシュ』は1993年11月13日にビーアイより発売のファミコン データック・対戦アクションゲーム――ご存じ(?)FC版バーコードバトラーとも言うべき『データック』専用ソフト全7本中の第6弾! パーツを組み合わせて造ったロボットを操作し、トーナメントを勝ち抜いて賞金でさらに強いパーツを購入・カスタマイズ――マスタークラスの頂点を目指す! どう? これってなかなか面白そうなゲームじゃない?
ゲームモードは以下の3つ――
- FACTORY……ゲームを始める際に、自分が操作するロボットを造り出すモード。ここではパイロット登録もあり、「名前」「性別」「性格(いくつかの性格診断に二択で答える)」を決定する。
- TOURNAMENT……「FACTORY」モードで造ったロボットをCOMが操作するロボットと戦わせていくトーナメントモード。「ビギナー」「ミドル」「ハイクラス」を勝ち抜き、「マスタークラス」優勝を目指す。
- VS BATTLE……2P・COM対戦ができるモード。データック本体にバックアップデータを保存することで、プレイヤーがカスタマイズしたロボット同士を戦わせることができる。
――うん、面白そう! しかし、実際にプレイしてみると……うん、基本的には攻撃ボタンを押しまくる連打ゲー。「ハード性能の制限からアクションが単調なため、ゲーム性もまた単調にならざるを得ないところが非常に惜しい!」と言えそうな。個人的には「早すぎたゲーム」って感じ。プレステとかセガサターンの時代に「3Dロボット対戦アクション」として出ていればきっと大化けしていたはず。てか、こう想像してみると類似したゲームいくつか思い浮かぶよね。
さて、すでにお気づきかもしれないが「バーコードどこいったん?」ですよね~。じつはこのゲームにおいてのバーコードは「VS BATTLE」の「VS COM」モード時に「付属のバーコードロボットカード」を読み込ませて、対戦相手のデータを呼び出すだけという――完全に「おまけ扱い」。しかも、このロボットカードは2つのバーコードが印刷されており、順番に連続入力する必要がある専用的仕様。すなわち、「他のバーコードを読み込ませることが不可!?」となっており、「強いバーコード探し」という「データック最大の楽しみがない」という残念無念! ――まぁ第4弾の『クレヨンしんちゃん オラとポイポイ』に至ってはバーコード要素一切なかったことを鑑みれば「まだマシ」とも言えそうなんだが、こちらはおそらく「通常FC-ROMカセット版よりも安く買える!」というデータック所有者優遇措置的な意図があったと思われるため、単純に比較はできないんだなぁ……。
例えば、「パーツをバーコードで読み込ませる」ようにしていれば、「強いパーツを探す」楽しみが生まれたはず。『ドラゴンボールZ』『幽☆遊☆白書』のように「強いキャラを探す」ような派手さはないけど、パーツ(バーコード)を探して集め、自分だけのオリジナルロボットを造り出し、トーナメントや友達と戦うって――うん、悪くない! みたいな。ホントいろいろと惜しい作品なんだよ~……まぁ、それ以前の問題として現代では「対戦相手を探すのも至難」という別問題があるわけだが――詳細は下に記述しておく。そして、今ふと思ったんだけど、まさにデータックこそ「ミニファミコン」みたいに復活させるべきゲームなのではなかろーか!(しかし、データックはキャラゲーがほとんどだから版権的に難しいだろうか……)
ストーリー
21世紀後半、長きに渡る惑星間戦争が終わり、平和な時代が訪れた。しかし、戦うことしか知らない元軍人たちは、平和な時代に飽き、かつての、スリルに満ちた興奮を求めはじめた。そんな折り、ひそかなブームを呼んでいたのが、ビルドアップロボットトーナメント『バトルラッシュ』であった! それは、局地戦用ロボットのジャンクパーツからオリジナルロボットを組み立て、自らそのロボットに搭乗して戦う非情のバトルだ! さぁ、燃え上がる闘争心と、緻密なデータ分析、そして君自身のコントロールテクニックを駆使して、無限に広がる戦いの荒野へ出撃せよ!!
取扱説明書 <ストーリー> より
れとげ部!での評価
激レアげ!:
ここが激レアげ!
コレクターにとっての最難関が『バトルラッシュ』!?
有名な話だよね~コレ。本作はファミコン末期の発売で出回りが少なく、さらにデータック自体も1992年リリース――さらに拍車をかけている! 軽ーく調べてみたところ、2010年あたりまでは5万円位でも出品が見られ、ファミコンレアゲーとしてはままある感じ。ところが2013年付近から「25万円!? 30万円!?」価格が急高騰している印象を受ける。そして、2023年「146万円!?!?」――どうやら、本作はコレクター界隈で年々レア度が上がっているみたい。今やレトロゲームショップのガラスケースに飾られることはほとんどなくなり、オークションの出品も少なくなってきているのだとか。一説では、現在のファミコンソフトは海外コレクターが買いまくっているらしいのだが、それより凄いのが「リアルタイムではファミコンを知らない若いレトロゲームコレクター」なんだとか。確かにファミコン世代はそのソフトの定価を知っているから、例えば『バトルラッシュ』でも定価2800円だったことを思い返して、5万円でもカゴに入れるのを躊躇するかも。そんな当時を知らない若い世代は「古いだけで価値がある!」ことが分かっているから高額でも怯まないってなんだか納得させられてしまったな。とくにデータックについては前述の通り、配信・移植など今後とも厳しそう。今や車だって買えちゃいそうな『バトルラッシュ』だけど、どこまで高騰していくのか……恐ろしいけど興味深いよね(ひょっとして家とか買えちゃう日も……?)
コメント! (レトゲで一言!)
これ一本で車が買えちゃうって凄くない!? ひょっとして家とか買えちゃう日も……??