半熟英雄

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:リアルタイムシミュレーションRPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :スクウェア
  • 発売日 :1988年12月2日

ゲーム概要

  • はい、出ました「エッグモンスター」! で、おなじみの『半熟英雄』! 公式ジャンルは「リアルタイムシミュレーションRPG」となっているけれど、これ今風に言うと「リアルタイムストラテジー(RTS)」ってやつね。

  • このゲームはまず「ファミコン初のリアルタイムストラテジー」として知られているよ! その名の通り、リアルタイムの中で敵地に侵攻して、攻められたら自軍の防衛も行わなきゃ――っていう忙しいゲーム。
  • RTSは「海外ではかなり人気の高いジャンル!」なんだけど「なぜか日本では一部マニアが細々と楽しむマイナージャンル……」となってるっていうね。理由はいろいろあるみたいなんだけど「ガラパゴス化したJRPGが市場を独占してた流れで」っていうのが大きいみたい。ほかにも「敵の隙をついて攻撃を仕掛けるゲーム性が正々堂々を好む日本人のメンタルとマッチしない」っていう面白い指摘もあるみたい。

  • まあ、そんなわけでFC初のRTSとして登場した本作。しかし「半熟英雄シリーズ」としては主に2作目の『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』が有名だと思うの。
  • ――ってなるとパロディ・コミカルな世界観が印象的な感じなんだけど、1作目は割とシリアス面が強いストーリー内容になってる。
  • 形態ものちの作品とは異なっていて、本作では3つのシナリオから選択するカタチをとってる。クリア時の展開やエンディングは一緒なんだけど、最難関のシナリオをクリアした場合のみスタッフロール付きエンディングが流れるっていう違いがあったな。

  • そしてとにかく「完成度が高いゲーム」だった。「基本的なシステムはすでにこの第1作目にして完成している」と言っても決して過言じゃない出来映え。初期のSRPGは本当に完成度の高いものが多いよね(任天堂の『ファイアーエムブレム』もそんな「第1作目にして完成度が高いゲーム」の一つだと個人的に思ってる)
  • ファミコンというハードであることを最大限に考慮して、難しい用語や複雑な数値を省いてる。システムを極力シンプルにすることで、ライトユーザーには敬遠されがちなSLGを気軽に遊べるソフトに昇華させた功績は大きい。
  • とはいえ「RTS処女作」であることは事実である。多少は内容に粗い部分も見られる。それは仕方ない。
  • 例えば、本作では敵の資金が尽きることがない。ゆえにのんびりプレイしてると敵軍の戦力が右肩上がりにアップしていく。操作面に影響するシステム周りの不便さも重なって難易度的には割と高め。
  • それから『半熟英雄』で絶対に語っておかなきゃならないのが冒頭で述べた「エッグモンスター」ね。たまごを所持している将軍は戦闘中に「たまご」コマンドを使用してモンスターを召喚し、敵と戦わせることができる。

  • これはつまり「召喚システム」――そう「ファイナルファンタジーシリーズ」の代名詞ともなってる召喚魔法はここから転用されたものっていう、これはかなーり有名な逸話ね。
  • 本作ではエッグモンスターに備わってる固有攻撃コマンドの効果が明記されておらず、ゆえに使ってみるまでどうなるかわからないっていうドキドキワクワクレボリューションがあったな(ドキドキワクワクレボリューションってなんやねん)
  • ちなみに「半熟英雄シリーズ」の顔役にもなってるエッグマンは「ファイナルファンタジーⅤ」の魔法のランプってアイテムで何度もチョコボを召喚してると「隠れ召喚獣」として出てきたよね(違ったかな)
  • 当時、実際に遊んだというプレイヤーからは軒並み高評価なソフトだと思うの。
  • SLGといえば題材となる舞台はやっぱり「戦争」であって内容はシリアスにならざるを得ないところがある。されど「半熟英雄」はコメディ作品として独自の道を歩むに至った。当時のスクウェアの個性が出た結果といえる「神げ!」(神ゲー)なんじゃないかな!

ストーリー

父は英雄だった。
偉大な力を持っていた。
不思議な卵も持っていた。

ガル・ド・イド新紀歴 1年3の月
偉大な王“ダークフリード”が逝った。

王は騎士団を従え、
不思議な卵を持って打ち破り、
数百年間戦乱に荒れた、この大地を統一し、
再び平和を取り戻した。

その直後の死であった……。

この偉業は、1日にして崩れ去った。
偉大な王の死を知った各地群雄は、
再び侵略を始めた。
城が次々と落とされて行き、
多くの信頼できる者達が、死んでいった。

今や、若き王子に残されたものは、
1つの城と、数少ない部下だけであった。

若き王子は、平和を取り戻すべく立ち上がった。
しかし彼は、不思議な卵の使い方も知らない。

………………………そして………

全ての知力と、全ての気力と、
全ての体力を賭けた戦いが、
今、はじまる………。

取扱説明書 <「半熟英雄」 序章> より

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

  • ファミコン初のリアルタイムストラテジー!
    ――RTSはがちユーザーが遊ぶイメージがある。主にパソコンで。マウスとキーボードを駆使したあのプレイ風景はただただ「すごー」ってなる。憧れがないわけでもないんだけど割と見てるのが楽しいジャンル。eスポーツ観戦はRTSが一番好きかも。
  • エッグモンスター!
    ――ファイナルファンタジーシリーズの召喚獣はここから誕生した。もうそれだけで『半熟英雄』は偉大なゲームであると私は思ってる。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    エッグモンスター! エッグモンスター!
    この狭い心の檻も壊して自由になりたいの

タイトルとURLをコピーしました