基本情報
- ジャンル:対戦アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :バンダイ
- 発売日 :1985年11月8日
ゲーム概要
- 言わずと知れた大人気漫画『キン肉マン』、地球の平和を守るダメ超人・キン肉マンと仲間の正義超人たちが強大な敵と戦う――本作はそのゲーム化作品。
- 8人の超人の中から2名を選択してタッグチームを作り、敵タッグチームと戦う対戦アクションゲーム。
- 十字ボタンで移動、Aボタンでパンチ、Bボタンがジャンプ。敵との位置関係により、弾き飛ばし、ラリア―ト、ドロップキック、フライングボディアタックなど、多彩な技が決められる。
- 背後からの攻撃がとにかく最強すぎるので、いかに背後を取られないよう戦うかが勝負のポイント。この攻防がかなりアツい。
- リング内のキャラクターが体力を一定以下に減らすと、リングサイドにミート君が出てきて『命の玉』というアイテムを投げてくれる。これを取ると体力が回復、一定時間能力アップ、キャラ毎に設定された必殺技が使用できる。
- 本作は『週刊少年ジャンプ』の漫画をゲーム化した初の作品であり、またバンダイが初めて発売したファミコンソフトでもある。
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
- ただ連打しているだけでもおもしろい!
――ファミコンはコントローラーのボタンが少なく、そのため技の少なさがどうしてもネックになってくると思うんだけど、本作では相手との位置関係によって多彩な技が出せるという工夫がなされてる。ただボタンを連打してるだけでもそれなりに戦えてなんとなくおもしろく初心者や格ゲーが苦手なプレイヤーにもやさしくて遊びやすい良ゲーだと思う。 - 対戦格闘ゲームの元祖的なゲームのひとつ!
――『マリオブラザーズ』や『アイスクライマー』など「2人協力プレイ」が主流だった中、しかも対戦格闘アクションの概念が明確化していなかった時代に、このゲームが出たのは斬新だったみたい。 - キャラクターゲームの元祖的なゲームのひとつ!
――ファミコン初のキャラクターゲーム(キャラゲー)は、じつは任天堂の『ポパイ』なんだけど、『キン肉マン』だと思っている人もけっこう多いらしい。しかしながらキャラごとに必殺技があり、それによって「キャラクター性を出しているゲーム」は他に例がなく、革新的だったそうな。 - ブロッケンJr.使用禁止令!
――唯一の飛び道具「毒ガス」の必殺技が使えるブロッケンJr.はゲーム中最強のキャラとして名高く、当時は「ブロッケンJr.使用禁止令」「使うと冷たい目で見られた」「『卑怯者』とののしられた」など注目を集めた。実際にはウォーズマンやアシュラマンなど足の速いキャラで「『命の玉』を取らせない」戦法を使えば勝つのもそんなに難しくないんだけど、当時はそこまで攻略法が研究されていなかったみたい。この点「ゲームバランスが悪い」と評されることもあるけれど、個人的には「良い味が出てる」と好評したい。 - ゴールドカートリッジ!
――ゲーム大会でハイスコアを記録した8名にのみ贈呈された世界に8本しかない超プレミア非売品ソフト。かつてはオークションで100万円超えを記録したこともある。当時のプレミアソフトはただカセットの色を金色に塗り替えただけというものも多い中、本作は「アシュラマンの代わりにペンタゴン」など、贈られる者のリクエストで登場キャラが一部変更されており、
・モンゴルマンバージョン(ラーメンマンと入れ替え)
・ペンタゴンバージョン(アシュラマンと入れ替え)
・ブラックホールバージョン(テリーマンと入れ替え)
・ザ・ニンジャバージョン(ブロッケンJr.と入れ替え)
の4本が現在までに確認されているという。希少性が高く偽物が多数で回っていて、コレクターの間では警戒されているソフトのひとつでもあるそうな。
コメント! (レトゲで一言!)
グラフィックはファミコンソフトとしても低レベルかもしれないけれど、ドット絵のキャラはどれもかわいらしくて味があってイイ感じなんだよね。「波動拳」のコマンドとかいろいろ試してみても技が出ないのに、ボタン連打してるだけで勝手に技が出るのにはちょっと衝撃を受けたかな。まさか相手との位置関係で出せる技が決まってくるとか。でもこれはこれで断然アリだな、って私は思ったよ。