三國志

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:シミュレーション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :光栄
  • 発売日 :1988年10月30日

ゲーム概要

『三國志』! どんなカタチであれ、知らない人はいないだろう三国志! 光栄さんのゲームも知名度バリ高いと私は思っているよ(いや実際高い)。本作は俗に「歴史三部作」と呼ばれる『信長の野望』『蒼き狼と白き牝鹿』『三國志』のうちのひとつである(『信長の野望』は同じく光栄さんの人気シリーズとして現在でも有名だけど『蒼き狼と白き牝鹿』は知らない人も多い? でーじ面白いで!)。初代信長がパズル的な側面が強いのに対して、『三國志』は戦略性が高くなっている。また「配下武将」の存在が信長とは一線を画していたな!

今でこそ三国時代を舞台にしたゲームは氾濫している印象を受けるが、当時は本作以外にあまり見かけることがなかった(FC版はPCからの移植で初代のオリジナルは1985年発売)。そのため「三国志という物語をいかにシミュレートしているか」注目が集まっていた。実際に発売された本作では、三国志に登場する数多くの武将を登場させた。そして「能力を数値化する」ことによってその個性を見事に再現していたんだ!

武将の能力値は本作においてかなり影響が大きい。例えば、武力99の関羽が率いる部隊と武力18の曹豹が率いる部隊では、雲泥の差がある。また、知力90以上の武将は軍師としてプレイヤーの行動に助言をくれるんだけど、このときの助言の正確さは知力の高さに比例しており、知力100の諸葛亮に至っては助言の信頼度が100%っていうね! そのため、プレイヤーは国を増やすことよりも、武将を手に入れることに懸命になった。――思えば、これまでの歴史SLGは「国盗りゲーム」の要素ばかりだったけど、ここにきて「キャラゲー」の要素が生まれてきた気がしてる!

FC版はPC向けの簡易版であった『抄本三國志』(アレンジ版的な)を元にしており、さらに「略奪・築城・放浪」といったコマンドが削除された。また、武将の「武力の成長」も廃止され、これはオリジナルで武力が上がり過ぎることによるゲームバランスの崩壊が不評であったために好評を得ている。総じて「シンプルで遊びやすくなった」と高評価してもいいんじゃないかな。じつはFCにおいては先にナムコさんの『三国志 中原の覇者』が出ていてヒットしているんだけど、光栄さんの『三國志』もかなりのヒットとなったのはもはや言うまでもない。このゲームから三国志に興味を持った人もきっと多かったはずだよね!

れとげ部!での評価

神げ! :

ここが神げ!

三国志ブームってじつはここから?

日本の三国志ブームって息が長い気がしてる。え、中原の覇者から?(そのきもちわかります!)。いや、でもそれ言っちゃうと横光三国志(漫画)ってなんない? 吉川三国志(小説)もあるよ? しかしそこまで言うならもはや三国志演義があるよね? もう三国志(歴史書)でいいじゃん! でもやっぱり『三國志』! ――うん、とにかく日本の三国志ブームってホント息が長いよね、って話ね。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    家庭用ゲームにおける「三国志」の商標はバンダイ(現:バンダイナムコ)さんが所有しており、光栄さんはFC移植の際に商標を使わせてもらえるよう、任天堂さんの仲介でバンダイさんと交渉して、無償で商標を使わせてもらえるようになった。この縁が元になって現在まで2社は良好な関係を保ち続けており、『ガンダム無双』などのコラボ作品もこの縁がなければひょっとしたら存在しなかったのかもしれないんだって。

    タイトルの「三國志」の題字は、日本でも数回にわたり個展を開いている中国の書家・徐伯清先生の筆によるものなんだって。

    (こういう裏話的な話が割と好き)

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