スーパーマリオブラザーズ3

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :任天堂
  • 発売日 :1988年10月23日

ゲーム概要

  • はい来ました!『スーパーマリオブラザーズ3』
  • 前作から2年……え、2年? 3年じゃねって? いえいえ、2年ですよ2年! スーパーマリオブラザーズ『2』の存在を皆様お忘れではありませんよね!?
  • いや『2』ね。あったんですよ、ホントにね……。そんな感じで何かと印象の薄い『スーパーマリオブラザーズ2』ではあるけれど、それにはちょっとした事情があるので軽く触れておきたい。
  • そもそも『スーパーマリオブラザーズ2』は「日本国内と海外とでその扱いが大きく違ってる
  • 日本の『2』……1作目の難易度を大幅に上げて、ストーリー的にはパラレルワールドっていう設定でディスクシステムよりリリース。今で言うところの「ファンディスク」っていうか「エクストラステージ追加版」って感じで「前作をやり込んでてより難易度の高いものに挑戦したい人向け」みたいな。正直、個人的には毒キノコの印象しか残ってない……。
  • 海外の『2』……一方、海外版は国内にて『夢工場 ドキドキパニック』のタイトルでリリースされた2Dアクションゲームのキャラだけをマリオシリーズのものに差し替えて発売された作品。正直、見たことない……。
  • よって事情が異なる国内と海外「共通の最新作」としてリリースされたのが本作『スーパーマリオブラザーズ3』ってことでいわばこれこそが「真の『スーパーマリオブラザーズ2』である!」と言うべきちょっとややこしい事情がある。
  • いやしかしそんな『3』! 『3』ね!(ドラクエしかりFFしかり。なぜ『3』にはこんなにも名作が多いんだろうね! マジ謎だよね!)

  • 本作は「ファミコン最後」の「スーパーマリオシリーズ」となった作品なんだけど、前二作からグラフィックもゲームデザインも刷新されてBGMもゴージャスになった! 現在までつながるシステムの根幹を築き上げた作品とも称すことができるまさにシリーズ集大成といった出来栄え!
  • 3メガROMを用意して「新しいマリオ」を表現し切った本作。当時のファミコンとしては3メガは大容量――、ビジュアル面では約2年後に発売されるスーパーファミコンのソフトに匹敵するほどのクオリティだった。「ファミコンソフトの最高傑作」との当時のキャッチコピーもまったく伊達ではなかったって感じ!
  • しかしその反面、いろんな要素を新しくしたために生じてしまった「歪み」の散見も指摘される。一番は「セーブができない!」ってこと。これはホント当時のファミっ子には致命的だったと思うの(「ゲームは一日一時間」のファミっ子にとってはね!)まあ、そのことは説明書にも記載があって「笛を使ってワープ」っていう救済措置が盛り込まれているんだけど、やっぱりセーブは欲しかったな!(大容量だけにね!)あとは「任天堂作品にしてはバグが多い」って問題点も。

  • しかし! 結果的にそれらは些細なこと! そう感じさせるだけのこの出来! さすが『スーパーマリオ』である! 総合的な完成度は実に高いと言わざるを得ない。事実、フタを開けてみれば「初代に継ぐ売り上げを達成!」国内384万本、北米を中心とした世界累計は約1728万本。いや、売れ過ぎだろ!(とくに「アメリカでのマリオ人気スゲー」ってなったよ!)
  • さらに『3』では「ストーリー性」もきちんと描かれているところに注目したい。まあピーチがクッパにさらわれるのはデフォなんだけど、下のストーリーを読んでもらえばわかるように今作ではキノコ王国とは別の国が舞台となっていて、姫君救出とは別に7つの国を巡って奪われた魔法の杖を取り戻せ! っていう目的がある。

  • ここで語らずにはいられないのが、そう「コクッパ7兄弟」の存在ね! 本作では間違いなく「クッパの子供達」であったコクッパ7兄弟――、しかし後にクッパの「一人息子」クッパJr.が登場することで「コクッパ7兄弟 → クッパ7人衆」への仕様変更を余儀なくされて。かの宮本氏ものちにゲーム雑誌のインタビューにて「現在の我々のストーリーの中では、7人のコクッパたちはクッパの子供ではない。クッパの唯一の子供はクッパJr.」らしいからね……。そんなわけでコクッパ達は「子どもから手下に格下げ」ご長寿シリーズの宿命とはいえ、スーパーマリオシリーズの悲哀を感じずにはいられない仕様変更の一つといえるのが、そう「コクッパ7兄弟」の存在なのである!

  • さて、長々々語ってきたけど、まだちょっと語り足りない。システム面での大きな変更点といえば「すごろくのようなワールドマップ」の導入がやはり印象的だったな。各コースにトライする際には必ずここを通ることに。分岐ルートではプレイヤーが進行方向を選択できるところに自由を感じたな。従来のような「1-1」「2-1」みたいな表記に加えて砦や城も登場する。ワールドマップ自体にも様々な仕掛けやボーナス施設があって、コースを回っていきながらそれらを探索するのも本作の大きな醍醐味の一つ。逆にショートカット可能な場所もあって、ひたすら早くクリアしたいプレイヤーにも嬉しい配慮。まさに完璧なアトラクションだったなワールドマップ!

  • そしてなんといってもパワーアップね。本作はそのバリエーションがとにかくパワーアップしてた! 「しっぽマリオ・カエルマリオ・たぬきマリオ・ハンマーマリオ・クツマリオ」っていうワクワクがもう止まらなかった! しっぽマリオやたぬきマリオでは上昇飛行やホバリングができるようになってて、これがとくに重宝したはず。最初「しっぽマリオとたぬきマリオ」の違いがよくわかっていなかったんだけど「↓ + B」で地蔵マリオに変身できる「しっぽマリオの上位互換」がたぬきマリオだと知った日の感動と言ったら! 通常アクションとしても踏みつけて裏返したノコノコの甲羅を「持ち運ぶ&投げる」とかも普通に楽しかったよ!

  • ワールドマップのミニゲームなどで入手したアイテムは最大28個までスロットにストックしておくことができるっていうのもね。コレクションしたくなる楽しさがあるんだよね。「貯めたポイントなかなか使えない」みたいなもったいない感はあるんだけどさ(私だけかな?)
  • いや、とにかく長々々々語ってきたけど何が言いたいかっていうと一つしかない。『スーパーマリオブラザーズ3』は「神げ!(神ゲー)」と断ずるに些かの躊躇も持たぬ!!!

ストーリー

マリオとルイージの活躍で平和になったキノコ王国ではありましたが、このキノコ王国はキノコワールドのほんの入口。その奥には多数の不思議な国がありました。さんざんこらしめたはずの大魔王クッパもマリオのいるキノコ王国からは手を引いたものの今度は自分の子供コクッパ7兄弟を仲間に入れ、ワールドのあちこちでイタズラのやり放題。遂には各国に古くから伝わる魔法の杖を盗み出し王様達を動物の姿に変えてしまいました。マリオとルイージはコクッパから杖を奪い返し、王様を元の姿に戻してあげなくてはなりません。「行ってらっしゃい。気をつけてネ♥」ピーチ姫とキノピオに見送られて2人は不思議いっぱいのキノコワールドの奥へ奥へと進んでゆくのでした。

取扱説明書 <ものがたり> より

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

  • 神げ!(神ゲー)と断ずるに些かの躊躇も持たぬ!!!
    ――大事なことなので二度言うやつね。いや、もう語り尽くした感あるからあえてここに書くことはない気がするよ。グラフィック、システム、BGM――どれをとっても最高としか言いようがない。もちろんまったく問題点がないわけじゃない(とくにセーブができない)けど、そんなことは些細な問題だと思わせてくれるだけのクオリティに仕上がってる。本作がリリースされた時期の主流ゲームは「RPG」に移り変わってきていた。けど、それでもやっぱり「スーパーマリオ」! 良質のアクションゲームはやはり万人に受け入れられることを証明してくれた偉大なるゲームだった。要するに「神げ!(神ゲー)と断ずるに些かの躊躇も持たぬ!!!」ってわけね!(大事なことなのであえて三度言ったよ!)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    アクション苦手な私も「神げ!(神ゲー)と断ずるに些かの躊躇も持たぬ!!!」(これ四度目ね)

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