セクロス

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:シューティング
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :日本物産
  • 発売日 :1986年5月15日

ゲーム概要

『セクロス』しようぜ! ……はい、ということで(!?)『セクロス』ですね。これはなー、ネットスラングの方が有名になりすぎて、今やこっちのゲームを知っている人の方が少ないんじゃないかな……って気がしてる。元々はアーケードゲームで、『セクターゾーン』というタイトルだったんだけど、海外版のタイトルが『セクロス』になって、ファミコン移植の際にはそちらを採用しちゃったよ! ――っていう(……まさか、狙って???)。ゲーム自体はスラングのような内容はまったく含まれておらず(当然だけど!)、ホバーリングバイクでコースを疾走するレースゲーム寄りの横スクロールシューティングである!

このゲームの目的は「ペトラ星人の救出」となっていて、フィールド上には救出を待つペトラ星人の(青い)姿があり、プレイヤーが接触することで回収することができる。救出したペトラ星人は自機に乗り込むため、その重量分エネルギーの消費が速くなり、アーケード版では速度も遅くなってしまうのだけど、この点、FC版では改修されている。エネルギーは弾を撃つのにも必要で、なくなったらミスとなるため、言うまでもなく重要な。いかに無駄弾を抑え、ハイスコアを目指しつつ、ゴールに辿り着くかが、プレイの肝となっている。FC移植版では先の例のように、他にもAC版の問題点が大幅に改善されている。多重スクロールがカットされるなどグラフィック面では確かに劣るものの、そもそものAC版グラフィックがそこまで凝ったものではなかったこともあり、劣化は最小限に抑えられている。むしろ音楽面ではFC版を推す声も高く、AC版よりもFC版の方が高評価を得ている――当時のFC移植ゲームとしてはなかなか珍しい好移植となっている。

てか、ペトラ星人を乗せるとエネルギーの減りが早くなり、しかも救出の見返りが「ステージクリア時のボーナスポイント」とクリアには関係ないため、「無理してペトラ星人を助けなくてもいっか……」というか「むしろエネルギーパックとペトラ星人とだったらエネルギーパックを優先!」してしまったりして――ゲームとしての戦いと並行して己の倫理観との闘いが展開されていたのは、私だけなのかしら? 敵と接触してもミスにはならず、壁や障害物に向かって弾き飛ばせば倒すことができ、また反対に自分がクラッシュすることもあるので注意が必要だったな。本作は奇数面と偶数面でゲーム性が変わるのも特徴的で、奇数面はレースゲーム的要素が強く、スピード感あるゲーム展開が楽しめる。偶数面は障害物が多くなり、それらからの攻撃も激しく、その破壊や回避を優先していくシューティング的要素が強い――難易度の上がった面構成となっている。

本作の「れとげ部!での評価」は「有名げ?」。やっぱネットスラングの印象が強くて、あまり大声ではタイトルを語れないのがファミっ子としては悲しいところ。昔はそんなこと気にせずに「セクロスしようぜ!」って言えたんだけどなぁ。これが大人になるってことなのかぁ……(違うか???)

ストーリー

ここ惑星コルラには高度な文明を持つペトラ人と凶悪なバスラ族の2つの人種が共存していた。ところが、圧倒的多数を誇るバスラ族は突如ペトラ人に宣戦布告をしたのであった。高度な文明を持っていたペトラ人ではあったが、長年の平和主義の為武器らしいものはなく、無抵抗のまましだいに地下に追いやられるのであった。地上に残された一部のペトラ人、あるいはパスラ族の捕虜となり命辛々逃げ出した人々は味方の救助を待っていた。そして救助用小型ホバーリングバイク・ギルギットペトラが開発され、地上に残されたペトラ人救出の為秘密ゲートより発進したのであった。

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

有名げ?

ここが有名げ?

タイトル名が一人歩き!

――ね。ネットスラングの語源っていうね。しかもラクロスは全然関係ないっていう。とんだとばっちりだよラクロスね。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    「セクロスしようぜ!」と気軽に言えなくなったあの日から、僕らは大人の階段を上り始めたのだろうか。

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