ファミコンジャンプ 英雄列伝

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクションRPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :バンダイ
  • 発売日 :1989年2月25日

ゲーム概要

  • はい、『ファミコンジャンプ 英雄列伝』ね! 「ファミコンジャンプ」の第一弾! 週刊少年ジャンプ創刊20周年を盛大に祝った「全部入りゲーム」! ジャンプファンにとってはまさに夢のようなゲームだった!

  • この大きなカートリッジが印象に残ってる人も多いかも? ……いや、それ以上にやっぱあのカオスすぎる内容が幼心にしっかりと刻み込まれてしまった人が多いかも。……まあ、とりあえずいってみよう!

  • あの時代はまさに「ジャンプ黄金時代」! だけに、ケンシロウや悟空など現在でも知名度抜群のジャンプ主人公たちが勢揃いしてた! 当時のジャンプを知ってる人ならパケ絵を見てるだけでワクワクが止まらないよね!

  • 主人公はジャンプ愛読者である一人の少年――すなわち君だ!(ちなみにデフォルト名の「はしもと」はあの「橋本名人」からきてるんだって!)旅の目的は、仲間を集めてピッコロ大魔王を倒すことだ! ピッコロ大魔王が支配しようとしているのは「ジャンプの世界」だ!
  • このストーリー設定、ギャグからスポーツからバトルまで! いろんなジャンルの漫画からいろんなキャラクターが登場してる! つまりはこのクロスオーバーを成立させるための工夫だったわけだ!

  • 仲間として一緒に戦ってくれるのは『北斗の拳』からケンシロウ! 『ドラゴンボール』から孫悟空! 『シティーハンター』からは冴羽リョウ! など総勢16人! 脇役を合わせると登場キャラクターはなんと100人を超える! ボスキャラには桃白白やバッファローマンの姿も! いや、マジこれ、ジャンプ好きにはホントたまらないゲームだったな!
  • 内容は「見下ろし型のアクションRPG」! 主人公や仲間のステータスを強化しながら、散りばめられた謎を解いていく! ゲームシステムはシンプル! しかしボス戦などの要所ではミニゲームなどもあって、単調という意味ではシンプルになっていなかった! いや、マジこれ、もう「神げ!」なんじゃない!?

  • ……しかし、そうは問屋が卸さなかったな! まず内容がカオスすぎた! 登場キャラが多過ぎて統一感を出すのはほぼ不可能なのは分かってはいても「なぜこのキャラがここに!?」「ケンシロウの無想転生をゴールキーパーのヘルナンデスが受け止めただと!?」いろんなツッコミが自然と口から溢れてきたな。まあ、そんな「原作崩壊」も楽しいっちゃ楽しいんだけど???
  • あと、このゲームは「ボス戦が難関」としても知られているよね! とくに最終ステージね! メインステージはアクション要素強めだったのに、なぜかここにきてのRPG形式!? コマンド入力方式!? まあ、前年発売された『ドラクエⅢ』が凄かったからね。社会現象だったからね。どうしてもRPG要素を入れておきたかったっていうのはもはや人情だよね!!!
  • 少年ジャンプのゲーム化っていうバラエティの豊富さは評価に値する。でも、ゲームソフトとして純粋に評価すると「作りが荒かった」と言わざるを得ない。とくに前述の「難易度の勾配」が激しい。ゲームシステムについても、ヒントをくれる人とザコ敵との見分けがつかないなど不親切な点も目立つ。極めつけはパスワード。40字は長すぎた。なぜ人はパスワードを正確に書き写せないのか、なぜ広告の裏に書いてしまうのか、お母さんに捨てられてしまうのは分かり切っていたのに!!!(もはや有名なファミコンあるあるだよね!)

  • そしてなんといっても「売れてしまった!」ことの功罪。ジャンプ作品を題材にしたファミコンソフトととしては『ドラゴンボール 神龍の謎』に次ぐ売り上げ、100万本以上のミリオンヒットを達成してしまったのだ! これにより言わずもがな『神龍の謎』同様にクソゲーとして世に広く知られてしまうことに。ジャンプの偉い人ものちに「あのクソゲーは本当に申し訳なかった」と申し上げるはめに。
  • しかしそうは言っても漫画のゲーム化については「原作サイドにほぼ責任はない」「開発サイドがほぼ悪い」ということを知らなかった子供時代にはジャンプの見方が変わった……かといえば、そんなこともなかったな。やっぱジャンプキャラが出てただけでこのゲームは楽しかった! いまにして思えばこんな感じで確かに酷評にはなっちゃうんだけど、当時はそれも含めて楽しんでいたような気がしないこともないような気がしないでもない気がするよ! 君はどうだったかな???

ストーリー

それは、だれかのおウチの静かな夜のこと。
もしかしたら、キミんちかもね。
少年が週刊少年ジャンプを読んでいると、
突然、それがチカチカ光りはじめた。
少年は不思議な力に引っぱられて、ジャンプの中へ
吸い込まれてしまったんだ。

そして物語がはじまる…

取扱説明書 <プロローグ PROLOGUE> より

少年が気がつくと、目の前にキャプテンギャオの姿があった。
「ジャンプワールドへようこそ!!実はキミにお願いがあるんだ。これまで“少年ジャンプ”の中でやられてきた無数の悪役たちの怨念が集まって、この世界を乗っ取ろうとしているんだ。だからキミに、ジャンプワールドのどこかにいる16人の歴代のヒーローたちを探し出していっしょに戦ってほしいんだ」
「えっ、ボクに?そんなことできるかなぁ」
「できるとも!キミはとっても勇気のある少年だ。それに何より、週刊少年ジャンプを愛してるじゃないか」
「…うん!!だいじょうぶ、ボクにまかして!」
「THANK YOU!キミにロケットパンチとドラゴンレーダーをあげよう。旅の途中、きっと役立つと思う。それじゃあ、行こう!」 「YEAH!!」
少年はジャンプワールドの危機を救うため、大冒険の旅に出た…。

取扱説明書 <ストーリー STORY> より

れとげ部!での評価

駄げ?

ここが駄げ?

  • うん、カオス!
    ――まあ、お祭りゲーム、クロスオーバーってそんなもの? 世界観を統合する気がまったく感じられないよね(ただし、これほどバラエティに富んでいるともはやそれは不可能という意見にも頷けるところはあるよね)原作と違うイベントも結構あるけど、これはアニメオリジナル的な感じで処理したらいいの? この点は当のこち亀の両さんも「大味な内容」「不気味なゲーム」と言っていたらしいよ?
  • 所持アイテムの個数制限!
    ――同じアイテムは一つまでしか持てないっていうね。回復アイテムを持てる数に制限があるのは厳しかったよね。
  • 長すぎる!(40字)
    ――「40字以内で答えなさい」っていうけれど、40字は長すぎたよね。あ、テストの話じゃなくてパスワードの話ね。この「パスワード問題」はファミコンあるある。ホントよくあるあるだよね。とにかく間違えやすい!
  • あえて言おう、クソゲーである!
    ――うん、私じゃなくてDr.マシリトが言ってた。「あのクソゲーは本当に申し訳なかった」「ゲームとしてはお粗末であり、売れてしまって申し訳ない気持ちだった」「僕としては、アニメ化、商品化されていないマンガの作家さんにも印税がいくようにとだけ考えて、オールスターキャストで開発は完全に任せました。その結果、クソゲー(笑)」う~ん、漫画家さんの印税の話を出されちゃうとこっちも強く言えなくなるね。だが、あえて言おう、クソゲーである!

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ちなみに「キャプテンギャオ」は鳥山明氏デザインの『週刊少年ジャンプ』創刊20周年記念キャラクターだったんだね。知らなかったよ!(昔のジャンプのマスコット的なヤツなのかと、ロゴの海賊みたいなヤツなのかと思ってた)

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