基本情報
- ジャンル:シューティング
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ジャレコ
- 発売日 :1985年2月11日
ゲーム概要
「エクセリオーーーン!!!」って、叫びたくなるのは私だけ? このゲームは1983年にジャレコさんよりリリースされたアーケードシューティングのファミコン移植である。ジャレコ初期の最大のヒット作であり、ファミコン参入第一弾となれば、ジャレコ的記念すべきタイトルだよね!
ジャンルとしては「固定画面式シューティング」。当時としてもそんなに珍しくないタイプのゲームだったけど、「本作ならではのシステム」が盛り込まれたゲーム性は他に類を見ないものであったな! 本作を初めてプレイすると、自機に「慣性」がついていて、ちょっと驚き。当時のファミっ子たちはまだ「慣性」という言葉さえ知らなかったのではなかろーか。そんなゲーマーたちに、本作は非常に奇異に映ったはずだ。当然、慣れるまでは自機を自由に操作することさえ困難で――その面白さを知る前に諦めてしまったプレイヤーも多かったかもしれないね。
そして、もう一つの特徴として本作には「二種類のビーム」が搭載されている! まず、Aボタンで発射できる「シングルビーム」。これはボタン押しっぱなしで連射可能な高速弾だが、弾数制限があり、チャージが0になると使用不可能となる。弾を敵に命中させればその数だけ再びチャージされるのだけど、シングルビームをずっと敵に当て続けて進むことは言うまでもなく不可能! そこで、Bボタンで発射できる「デュアルビーム」である。これは両翼から発射できる二発同時の攻撃で、連射はできないがチャージ関係なく段数制限なし。このデュアルビームで小さなザコ敵を撃ち、チャージを貯めて貯めて――貯まったシングルビームを一気に大きな敵に叩き込む! これが本作で最もカタルシスを得られるところであり、地味なデュアルと派手なシングルという二つのビームの差をうまく爽快感へと昇華させた、秀でたシステムといえるのである!
ストーリー
宇宙世紀2991年、青銀河CP17ゼニスの第6惑星「エクセリオン」は、かつて友好関係にあった第7惑星「ゾルニ」の奇襲攻撃を受けた。
ゾルニ軍撲滅のため、エクセリオン軍の最新鋭迎撃機「ファイターEX」はつぎつぎと発進していった……。
取扱説明書 <ストーリー> より
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
とはいえ、判定は微妙なところ……。
この「慣性」のあるクセの強い操作性を楽しめるかどうかはそれなりに人を選ぶと思われる。とくにFC版発売の当時はアクションでもシューティングでも操作性のいい面白いゲームが他にあったからなぁ。あえてクセの強い本作をプレイする意義は少なかったような気もしてる。しかして! 本作は「想像力を働かせる!」ことで他よりも面白いゲームになったのでは……と、私は考える! 「ひょっとして、本物の戦闘機の操縦もこんな感じなのか?」そんな気付きを得られたならば、リアル思考なファミっ子たちはこの『エクセリオン』に夢中になれたのではなかろーか(――いや、リアルな戦闘機の挙動や操縦がこんな感じで慣性が働くものなのかは知らないんだけども。だけど知らないからこそ、そこに想像の羽が広がっていく!)。「慣性」という物理用語もまた、リアルを感じさせてくれるのに一役買っていたんだよね!
コメント! (レトゲで一言!)
ジャレコ初期の最大ヒット作でありFC参入第一弾となるジャレコ的記念すべきタイトル。慣性というクセのある操作性に君はリアルを感じたか?