エスパードリーム

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクションRPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ ディスクシステム
  • 発売元 :コナミ
  • 発売日 :1987年2月20日

ゲーム概要

これ知ってるかな? 『エスパードリーム』! このゲームは今や「任天堂公認の隠れた名作」であるらしい!?(Wii版VCの紹介ページで「隠れた名作RPG」と紹介されたことがあるそう!)。当時の任天堂さん肝いりのファミコン周辺機器であるディスクシステム用アクションRPG!

ゲーム内容としては、エスパーの主人公が本の中の世界を舞台に戦いを繰り広げていく。敵はフィールド上で足跡の形で表示され、接触するとバトルに突入するシンボルエンカウント方式。主人公の武器はウォーターガンやピストルといった飛び道具、敵は固めで連射が必要だったな。エスパーらしく超能力での攻撃や回復もできるよ。冒険の拠点となる村では情報収集や買い物などができ、ジャンル的にはアクションRPGに分類されるけど、ゲーム性はどちらかといえばアクション寄り。ただし、攻略的にはRPGとしてプレイするのが肝要で、レベルを上げて装備を整えることでアクションとしての難易度もまた下がる仕様となっている。

当時ディスクシステムに注力していた任天堂さんに応えるように、コナミさんは数多くの専用ゲームを発売していたな。これは「ROMカセットよりも生産が早く、コストが安かった」こと、そのため「生産本数の規制が緩かった」ことが理由だったと考える。この年、コナミさんはファミコンで20本のゲームをリリース、うち11本がディスクシステムだった。これだけ制作していると手が回らなくて雑なゲームが増えそうだけど、そこは流石のコナミさん! 「コナミのディスクシステム用アクションはハズレがない!」って当時から評判だったよね!

その評判に違わず、本作も良質なアクションとして高評価を得てる! 世界観がSF、主人公はエスバーという設定も当時はまだ斬新だった! セーブができるというディスクの特徴を活かして長く遊べるところもよかった! ただし不評も当然あって「RPGとしてはストーリー性が薄い」「アクションとしての爽快感がない」など。また、敵の耐久力が高くて、倒すのに連射を要求されるのも多少辛かった。しかし、まぁそんな問題は多かれ少なかれ当時のゲームには付き物。全体的な完成度としては「あの時代のゲームの中でも高い方」だったのは間違いないって思ってる。それから、当時のコナミさんの特徴として「サウンド面がいい!」っていうのもあったな! 本作のBGMも素晴らしいものになっている!

れとげ部!での評価は「隠神げ!」。まず、ディスクシステム専用ゲームの宿命として「知名度が低い」! 今やDL配信などがあるとはいえ、知ってる人マジ少ない! 確かにシステム面やバランス面に多少の難あれど、普通に遊べるレベルには仕上がっている。メルヘンな雰囲気、心に残るような音楽など、まさに「隠れた名作」と呼ぶにふさわしいゲームだと、私も思っているよ!

ストーリー

今からキミに、不思議な話をしよう。キミの住んでいるところから遠く離れた村で起きたお話だ。その村は、あまりに美しく、静かで、そして神秘の香りに満ちていたんだ。まるで夢に出てくる世界のようだけれども、村人たちは正義と真実に満ちあふれ、とてもいきいきとした村だったんだ。

しかし、この平和な村に村人たちが想像もしえない大変なことが起こってしまった。ナルシス族と呼ばれる邪悪な一族が、その村を我がものにせんと魔の手を伸ばしはじめたのだ。貪欲なナルシス族の長、ギーラ・サウザンは、まずは手はじめに、こんなことを考えだした。

『村の実力者である村長を自分の思うとおりあやつることができれば、必ずや、村は自分の手の中へと落ちるはずだ』と…。

考えつくやいなやギーラ・サウザンは、彼の第一の部下である魔女・ゲルゾニアに命令を発した!

『ゲルゾニアよ! 村長のかわいがっている娘・アリスをさらってくるのだ!』

ゲルゾニアは、ギーラ・サウザンの命を受け、喜びいさんでアリスを誘拐するために出かけていったのだ。

あわれアリスは捕われの身となってしまった。そして村長のもとには、『私の名は、ギーラ・サウザン。村長の娘は私が預った。娘の命が惜しくば、おまえの村をあけわたせ!』

と伝言がとどいた。村長は、困りはててしまった。たとえ、それが自分の娘であっても、ひとりのために村人全員を犠牲にはできなかったからだ。村長が悩んでいるあいだにも、心が邪悪ならば、容ぼうもみにくいナルシス族の攻撃は、日に日に増していき、もはや一刻の猶予も許されなくなってしまったのだ。どうしようもなくなった村長は、村で一番物知り、スコットおじさんのところへ相談にいった。スコットおじさんの答は、こうだった。

『この世界から時間と宇宙を越えた世界にひとりの少年がいる。その少年は超能力をもっており、きっとアリスを助け出してくれるであろう』

村長は、その少年のとこへアリスの妹、ロッティを使いにやることにした。その少年、すなわちキミのもとへロッティは、すぐにもやってくるはずだ。キミは、超能力者として、アリスを助け出す使命を負うのだ!

どうやら、この物語をなぜキミに話したかわかってもらえたようだね。アリス救出は、まかせたよ!!

取扱説明書 <不思議な世界の物語> より

れとげ部!での評価

隠神げ!

ここが隠神げ!

世界観が好き!

助けるのはお姫様じゃなくて村長の娘。邪悪な一族のくせして村を乗っ取る手段が村長の娘の誘拐。そんな絵本のようなやわらかな雰囲気が割と好き!

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    任天堂公認の隠れた名作であるらしい。助けるのはお姫様じゃなくて村長の娘。そんな世界観が好き。

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