基本情報
- ジャンル:アドベンチャー
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :HAL研究所
- 発売日 :1991年8月30日
ゲーム概要
- 『メタルスレイダーグローリー』はファミっ子の間じゃ有名なタイトルだよね、たぶん。何が有名って、高額プレミアが付いてるって。ただし、このゲームはそれだけじゃない。ファミコンの限界に挑んだグラフィックとアニメーション。ファミコンソフトとしては唯一、最大容量8メガROM搭載。グラフィックとアニメーションにおいては「ファミコン最高のアドベンチャーゲーム」と断ずるに些かの躊躇も持たぬ、たぶん。
- 内容としては「SF×ロボット×美少女」といった今じゃ王道ともいえる組み合わせ。それらの要素を組み合わせた、至って普通のコマンド選択式アドベンチャー。でもね、王道とは「嫌いな人は少ない」ってこと。つまり、SF、ロボット、美少女、このうちのどれかが好きなら十分楽しめるゲームだということ。
- とくに漫画家の☆よしみる先生がキャラクターデザインを手がけた美少女たちは素晴らしい。主要キャラからモブキャラまで総勢10名を超える女の子たちに目移りしちゃうこと請け合い。う~ん、ここまで美少女ゲームを感じさせるファミコンタイトルって他にちょっと思いつかない(パッと出ないだけでひょっとしたらあるかもしれないけれど)。なお本作は「HAL研製ギャルゲー」とも一部では呼ばれているらしい。ちなみに私のおすすめは、素朴な印象の眼鏡っ子・チャーミー(21歳)。ヘアカラー違いのチャーミーグリーンを見たくなるのは私だけ? てか、『メタルスレイダーグローリー』って眼鏡っ子率高くない?(良いゲームだ)
- うん、良いゲーム。……なんだけど、このタイトルは私にとって「悲運を感じさせる」ゲームでもある。
- まず、先述の高額プレミアの件ね。そこばかりフィーチャーされてゲームの内容になかなか触れられないっていう。まぁ、内容自体は「ありきたりな」と言われてしまっても否定はできないからなー。グラフィックとアニメーションもファミコンとしては凄くても、現代の最新ゲームと比較されたらもちろん言うに及ばず。いやいや、レトロな味わいがあってこれはこれですごくいいんだけどさ。じつは当時としてもすでにスーファミへの移行期だったからファミコン最高峰のグラフィックもスーファミなら当たり前の時代になりつつあったな。
- 本作は開発期間に4年とか6年とか費やしているそうで、たしかに発売タイミングを逸してる感はあるある。スーファミ発売(1990年11月21日)の1、2年前とかに出せていたら、もっと話題になっていたかも。いや、後に「ファミコンの限界に挑んだ作品」と再評価はされているんだけどね。
- 「本作の開発費がかさんだせいでHAL研は倒産した」との都市伝説があったり。実際には、開発費の回収はできたらしい。でも、発売段階で開発費回収の見込みがなかったのは事実なんだって。当時会社の資金繰りは非常に厳しく、その後、HAL研が倒産してしまったのは不動産投資の失敗が大きな要因だといわれてる。しかしこちらもタイミングが悪かったために「メタルスレイダーグローリーのせいでHAL研倒産した」っていう都市伝説が誕生しちゃった悲運。
- そんな幸薄なところもきゅんとしちゃう(?)レトロゲームが私にとっての『メタルスレイダーグローリー』なんだけど如何でしょうか。
ストーリー
日向忠は、妹のあずさ、学校時代のクラスメイトのエリナとともに、よろず機械のオペレートを引き受ける仕事をしていた。ある日、作業用の機械を買いつけにいった忠は、店主のゲンに薦められるまま一体のメタルギアームを購入する。試運転のために搭乗席に座る忠。メタルギアームはパイロットの忠を認識すると、謎のメッセージを発し、その形を軍用ロボット・メタルスレイダーへと変形させた。
『このメタルスレイダーの創造主を捜せ。地球は危機に瀕している』
このメッセージの謎を解くため、宇宙へ飛ぶことになる忠たち。
その探求の果てに明らかとなる8年前の真実とは……?
れとげ部!での評価
神げ! :
そして……
高額げ!:
ここが神げ!
- ファミコンの限界点!
――ファミコンソフト唯一の8メガROMを搭載してる。グラフィックとアニメーション技術はファミコン最高峰の出来と言っても過言ではない。とはいえ、現代のCG技術と比されたならば見劣りしてしまうのは否定できない事実。しかし、ファミコンで、ドット絵で、ここまでの表現を可能にしたとういう点においては一見の価値あり。
ここが高額げ!
- プレミアソフトの代表格!
――ということばかりが注目される不運。流通量が少なかったため後に高値で取引されるようになるファミコンあるある。箱説なしの裸ソフトでも2万円~3万円を超えることも。箱説ありなら5万円を超える値が付くこともざらで、ひょえ~だよね。スーファミでディレクターズカット版が出てるけど(ニンテンドウパワー書き換え販売版とプリライト版)、そちらも良い値で取引されてる。これはたぶん、現在までにダウンロード配信もあんまりされていない影響があるんだと思われ。最新ハードでDL販売されたら値動きも少しは落ち着くんだろうか。いや、ソフトの希少価値自体は変わらないから、時を経るとともに値段は上がっていくのかも。なんだかファミコン投資みたいなー。
コメント! (レトゲで一言!)
パスワード メモ
■エアポートのシャトル
『えりな もう おきなよ』:シャトル搭乗、ステーション行き
■ムーンフェイスのコクピット
『がんばって しらべなきゃ』:居住区へ
『めかにっくに いってみよう』:ステーションへ
『つぎは つきだね』:月へ
『せっけいしゃ さがさなきゃ』:月の港へ
『めものばしょへ いくよ』:やよいからメモをもらった後
『どうしようか かんがえよう』:あずさがさらわれた後。※行動によって03区で同行するメンバーが変化する。
▼あずさを探しに行く、03区へ
『あずさ むかえにいこう』:エリナと2人で03区へ
『あずさ ひきとりにいくよ』:キャティが同行して03区へ
『あずさのところへ いくよ』:キャティとエンカイが同行して03区へ
▼あずさ救出後、35区へ
『さんじゅうごくに かえるよ』:エリナと2人で行った時
『さんじゅうごくに いくよ』:キャティが一緒に行った時
『さんじゅうごくに もどるよ』:キャティとエンカイが一緒に行った時
■T・ストークの格納庫
『みんなのところに もどるよ』:メンバーの中に異星生物を捜し
『おれたちも でよう!』:メタルスレイダー搭乗前。※異星生物との戦闘中で死んでからCONTINUEして休むを選ぶ。