スウィートホーム

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:RPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :カプコン
  • 発売日 :1989年12月15日

ゲーム概要

  • 恐怖。それは古今東西、昔から創作に欠かせないジャンル。言うまでもなくゲームでもそれは例外じゃなくて、割と古くから確立されていたよホラーゲーム。でもね、ホラーRPGとなるとどうよ? ファミコンで思い浮かぶのって他に『メガテン』くらいだと思うんだけどどうなんよ?

  • はい、そんなわけで今回は『スウィートホーム』ですよね。このタイトルは同名の映画原作をファミコン化。映画は伊丹作品で、伊丹十三氏の映画には欠かせない俳優であった宮本信子さんや山城新伍さんなどが出演してた。

  • ただね、この映画『スウィートホーム』の監督・脚本は黒沢清氏だったっていうよね。そんでビデオ化するとき黒沢氏と、プロデューサーの立場にあった伊丹プロ・販売元の東宝との間にトラブルが発生、訴訟沙汰にまで発展する。気になる裁判の結果は黒沢氏の敗訴、しかし伊丹プロと東宝側がビデオの販売を自粛。ゆえにビデオは絶版となり、DVD化はされていないっていう。
  • うん、何が言いたいのかっていうと「ゆえにファミコンゲームの『スウィートホーム』もダウンロード配信やリメイクは絶望的……」といいたい。それが「れとげ部!」にて本作を「隠神げ!」と評した理由なんだな。名作なのに残念なんだな。

  • そんなわけで「れとげ部!」的には「隠神げ!」だけど世間一般的にも非常に高い評価を得てるこの作品。あの『バイオハザード』の原点っていうのは割と有名なる話。ホラー的なグラフィック、BGM、演出など、どれもかなり高レベル。敵の姿も全体的におどろおどろしく、椅子が飛んできたりシャンデリアが落ちてきたりする恐怖。当時のファミっ子がプレイするにはかなーり勇気がいったよね、これね。

  • ゲームは5人のキャラクターをパーティ分けして操作、館からの脱出を目指すのが目的となる。ターン制のコマンド戦闘などRPGの要素を満たしつつ、館というシチュエーションへのこだわりもチラリ。お約束の回復施設やショップ、貨幣などは存在しない。ゆえに各キャラ専用アイテムを除くと、装備やアイテムは現地調達スタイルとなっていてサバイバルゲームの様相を呈している。しかも現地調達できるアイテムあるいはその所持数に限りがあって、むやみに「くすりびん」をガブ飲みしてるとクリアは困難になっていく。死ぬと復活できない仕様もシビア。なお、エンディングは生存者の人数によって5種類用意されているマルチ制。繰り返し遊びたいような、もう遊びたくないような、いやいや怖いもの見たさでやっぱりまた遊びたいような……。

  • うん、こうして簡単に紹介しただけでもバイオを感じられる内容になってるかも。聞くところによれば『コープスパーティー』のお手本にもされているんだとか。それだけに強くプレイをおすすめしたいレトロゲーム。しかして前述のとおり、今プレイするのはなかなかに難しいところ。バッテリーバックアップの電池切れ問題とか考えるとプレイ環境が整っているレトロゲーマーでも厳しいかも。それだけに貴重な作品だといえそうだよね。

ストーリー

「有名画家、故・間宮一郎の未公開フレスコ画が間宮邸内に眠っている」との噂を聞きつけたテレビ局は、幻のフレスコ画を撮影すべく取材班を編成、5人のメンバーが寂れた山中にある間宮邸に潜入する。

さっそく番組収録を始めた取材班一行。しかし、突如として間宮夫人の亡霊が現れ、怒りと共に出口を崩壊させてしまう。

完全に閉じ込められてしまった一行は、間宮邸から脱出するため、悪霊や魑魅魍魎が漂う館の内部へと踏み込んでいく――。

れとげ部!での評価

隠神げ!

ここが隠神げ!

  • バイオハザードの原点!
    ――っていう有名な。実際にプレイしたことはなくとも、この話を知ってるゲーム好きは今でも多いと思われる。例えば「扉を開けるシーン」はもろバイオだし。限られたアイテム所持数、または武器屋・道具屋といったショップが存在せず、武器・アイテムの一切を現地調達して上手に使わなければならないといった「リソース管理」。あるいは「それらアイテムを駆使したり操作キャラを切り替えて行う謎解き」などなど。グラフィック、BGM、演出など、どれをとっても質が高くて、たぶん素人目にも玄人目にも「よくできてる」って感じられるたぶん。バイオハザードの原点といわれているのも納得である。「神げ!」じゃなくて「隠神げ!」評価にしたのは前述の版権問題によってダウンロード配信やリメイクが今後とも絶望的なため。プレイ環境を整えられるレトロゲーマーしかプレイできないことを鑑みるに、将来ますます隠れていくんじゃなかろーか。『スウィートホーム』に限らず版権ものはそこんとこもったいなく感じることしばしばだよね。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    スウィートホーム2……出ないかね?

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