基本情報
- ジャンル:シューティング
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ナムコ
- 発売日 :1984年11月8日
ゲーム概要
- 自機であるソルバルウを操作して、ゼビウス軍の敵機や地上兵器を破壊しながら侵攻する縦スクロールシューティングゲーム。
- ステージには「空中」と「地上」の概念が存在――
・ザッパー :対空攻撃用武器
・ブラスター:対地攻撃用武器
――この2種類の武器を駆使して敵機及び敵地上兵器を攻撃する。ザッパーは基本3連射、ブラスターは標準が表示されるから十字の中心を狙う(当時、説明書を読まない子どもは「この前についてくるやつ何……?」ってなったそうな)。 - エリアは全部で16種類。各エリアは8画面分。エリア16以降は、エリア7〜16のループ。とくにエリア16の難易度が高く、これをクリアできるなら何回もループしてゲームを楽しめちゃうといわれていた。
- エリアの途中でやられたとき――
・そのエリアの70%以上侵攻していれば「次のエリアから」
・70%未満であれば「元のエリアの最初から」 - ――と、もはやゲーム内容を語る必要はないくらい「言わずと知れた縦スクロールSTGの金字塔!」……らしい。現代においてもいろんなハードに移植されていて、私も名前くらいは聞いたことがあった。
- だけど当時を知る人がアツくアツくアツーく語ってくれる「『ゼビウス』というゲームの革新性」がイマイチ実感できなかった。「まあゼビウス以後のゲームしか知らないなら仕方ないよね」とちょっともどかしそうに言われたときには、ちょっと申し訳ない気持ちになったよね。
ストーリー
西暦2000年、地球は超知性体ガンプに率いられたゼビウス軍の攻撃を受ける。地球をはるかに凌駕するテクノロジーによって、南アメリカが制圧された。
打つ手を持たない人類に、数千年ぶりに惑星ゼビウスより地球へと帰還したムー・クラトーとアンドロイド・イヴが救いの手を差し伸べる。彼らによってガンプの正体とその目的が明らかとなる。
現在地球に侵攻しつつあるガンプは、紀元前12000年の地球上に存在した古代文明によって人類に奉仕するために創造されたバイオコンピュータ――その6つのレプリカのひとつだというのだ。
人類と同様にドークト(ESP能力)を持つガンプは、人類の恒久的な繁栄のために作られた。しかしいつしか自我が芽生え――「自身の徹底した管理下でのみ、人類の恒久的な繁栄は実現する」という考えを持つようになり、その計画を実行に移す。
その計画とは――観測された気象データより地球に氷河期が訪れることを知ったガンプは、6つの惑星へ、人類とガンプレプリカを移住させる。その際、
- 人類を自らに従う者とそうでない者とでふるいにかけ、不適合者を氷河期が訪れる地球に残し排除。
- そして遠い未来、構造的に成長が停滞した自身を、それぞれの惑星に移住した6つのレプリカと人類のドークトを利用して再統合、進化を果たす。
――というものだった。
地球に残された不適合者たちはガンプの企みを知り抵抗戦争を起こす。そしてオリジナルガンプを破壊することに成功するも、レプリカたちの反撃により全滅した。
――それから14000年が過ぎた現在、ガンプの計画にイレギュラーが生じていたことが判明する。それがすなわち不適合者たちが生き残り、地球に新たな文明を築いていたことであった。
ついに、惑星ゼビウスに移住したガンプレプリカの地球侵攻が開始される。
ファードラウト――6つの惑星が地球を中心に交錯するとき。地球上には真のガンプが再生され、全人類はガンプの奴隷となり果てるという。
ムーたちの助力を得た人類は、ゼビウス軍に対抗できる戦闘機ソルバルウを建造。ファードラウトを阻止すべく、南アメリカのゼビウス軍拠点へと出撃するのだった。
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
- STGなのにストーリーがしっかりしてる!
――前述の<ストーリー>のとおり、かなりしっかりしたストーリー性が導入されてるよね。今じゃどんなゲームでもちゃんとした物語があるのが当たり前だけど、ファミコンの時代にはとくにアクションやシューティングにはストーリーがないのが当たり前だったんだって。 - 10万円超のPCに1万4800円のファミコンが勝った!?
――当時アーケードの『ゼビウス』は10万円以上するPCでもなかなか完成度の高い移植はできなかったらしいよ。でもファミコンがやってくれた。ファミコン版『ゼビウス』のなめらかなスクロールとグラフィックは、当時のゲーム好きに衝撃をもたらしたそうな(たしかに画面とか検索して見比べてみると、PC版のほうがカクカクしててFC版のほうがカクカクが少ないんだけど、そこまで熱く語るほど凄いことなの? ……っていう実感が湧かずに申し訳ないです) - 隠れキャラクターや隠しコマンドの発見でゲーム雑誌が空前の盛り上がり!
――「ソル」とか「スペシャルフラッグ」とか。難易度調整方法とか。掲載したゲーム雑誌各社の電話が1日中鳴りっぱなしになるくらいの反響があったんだとか。今じゃSNSとかですぐに広まっちゃって、雑誌に載ってもすでに知ってる状態になりそうだけど……って想像してみると、これはなんとなく実感できるね! - とにかく知ってる人に語らせたら止まらくなるくらい神げ!
――ゼビ語とかランダムに出現する敵とかバキュラ256発だとか。とにかく知ってる人の話を聞いてると、なんだか『ゼビウス』やってるよりも楽しめたな、私は。
コメント! (レトゲで一言!)
「『ゼビウス』の革新性がわからない現代っ子は幸か不幸か……」って考え込んじゃったよ。今でもグラフィックがすごいゲームってあるよね。「まるで映画みたい!」みたいな。そんな感じなのかなぁ。「……うん、そうなんだけど。そうなんだけど!」って。なんだかまだもどかしそう。申し訳ない。