TM NETWORK LIVE IN POWER BOWL

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :EPIC・ソニー
  • 発売日 :1989年12月22日

ゲーム概要

  • はい今回は『TM NETWORK LIVE IN POWER BOWL』ですね。

  • TMNって知ってる? 小室哲哉さんをリーダーとする3人組音楽ユニット。当時超絶人気を誇っており、同じく超絶人気のファミコンでゲーム化っていうご多分に漏れない流れだったな。
  • ゲームの内容としてはSFアドベンチャーゲームである。1999年、SDI計画によって打ち上げられた戦略防御衛星「コロセウム」が突如として暴走、世界中で核ミサイルが爆発し、12月26日未明、地球は銀河系から消滅――だがしかし、主人公の少年がこの影響を受けてタイムスリップ!? そこは地球滅亡から10年前の1989年12月22日のTMNのレコーディングスタジオだった。そしてそれはコロセウム打ち上げの2日前であった……。
SDI計画……SDIは、Strategic Defense Initiativeの略。1983年にアメリカが打ち出した戦略防衛構想。旧ソ連の長距離弾道ミサイルを宇宙兵器で撃ち落とせ! てな感じだったな。通称スター・ウォーズ計画でもおなじみね。

  • ――っていうね。そこから始まる「地球滅亡阻止」といった壮大なるストーリー。なぜかTMNが協力してくれるって。うん、割と意味がわかんない。自分は未来からきました、このままでは未来で地球は滅亡します。ってね、言われてもね。って、普通はなるよね。ところがTMNはすぐに信じて協力してくれる謎過ぎる。いや、TMNがいい人過ぎるってことでいいんだよね?(てか、ゲームの小室さんカッコよ過ぎる)

  • さて、このゲームで重要かつ独創的な要素といえば、それすなわち「MUEコマンド」である。「MUE」とはなんぞや? って、主人公が未来から持ってきたPCの通称なんだけど、これが未来(1999年)から持ってきたにしてもオーバーテクノロジー過ぎる代物であるっていうよね。
  • このPCはセキュリティドアをハッキングして開けることができ、電話をかけて相手の住所を逆探知でき、遠隔操作で人工衛星にコンピュータウイルスのワクチンを投入できる――超万能アイテムなのだ!(見た目は相応に古いんだけどね! PCは見た目じゃない! 中身なんだ! 人と同じなのさ!)

  • さて、じゃあそろそろ本題に入っていこうかな。すなわち、このゲームの「駄げ!」なところを挙げていくよ。世間的には「クソゲー」と言われているよ。
  • まず一つ、大きな理由として「難易度の高さ」が挙げられる。探索パートのヒントの少なさは際立ってて、場合によってはノーヒントだったり。選択肢のミスが即ゲームオーバーに繋がるいわゆる「即死系」のトラップも多い。ストーリー終盤にあるミニゲーム(3D迷路およびカーチェイス)もなかなか難しいんだよね。……なぜにわざわざ目立つ大型トレーラーで来るし?

  • さらには「展開の強引さ」よ。さっきも言ったけど、なぜTMNが協力してくれるのかがわけわかんないし。誘拐された子供を救出するために突如始まるミニゲームも突然すぎる嫌いがあるし難しいし。他のゲームまで波及して語るのはなんだか申し訳ない気もするんだけれども、1989年ってこういう「駄げ!」なタレントゲーが多かった気がするの、私だけ?

ストーリー

キンキュウツウシン キンキュウツウシン ダイイチジ カイゲンレイ ハツレイ ゲンザイジコク 1999ネン 12ガツ 24カ 13:42……

十年前に打ち上げられたSDI計画 戦略防御衛星“コロセウム”が突如暴走、世界各国の都市に壊滅的ダメージを与えた。少年はいつものように愛用のパソコン“MUE”で友人だちとアメフトのシミュレーションを通信していた。突然つけっぱなしのTVに飛び込む“コロセウム暴走”の臨時ニュース………。その瞬間、部屋に閃光が走り少年は意識を失った。

気がつくとそこは、どこかの音楽スタジオだった。少年は“コロセウムの暴走”により起こった核爆発の影響で時空の歪みに巻き込まれ、1989年までタイムスリップしてしまったのだ!

1989年12月22日――――。 “コロセウム”打ち上げの2日前だった。何とかして“コロセウム”の打ち上げを阻止しなければ、10年後に地球は滅びてしまう。そして、少年自身も二度と1999年に戻れない―――。

少年は「TMネットワーク」の三人と“みつこ”というジャーナリストに出逢った。彼らの協力を得て少年は“コロセウム”打ち上げの阻止に向かう。

“コロセウム”の打ち上げまであと2日―――。
地球の未来は今、少年たちの手に委ねられた。

取扱説明書 <STORY> より

れとげ部!での評価

駄げ!

ここが駄げ!

  • ライブまで辿り着けない!
    ――世間一般的にもこのゲームが「クソゲー」と呼ばれる所以は偏に「難易度の高さ」だと思われる。グラフィック上で特に何もない場所を根気よく調べなければ必要なアイテムを入手できない。5文字のパスワードを完全ノーヒントで探し当てないといけない。などなど。されど、クソゲー扱いされる一方でファミコン音源でアレンジされたBGM(『Self Control』『COME ON EVERYBODY』といったTMNのヒット曲)については評価が高い。特にクライマックスではライブのリアルな画像が実写取り込みで再現されていてファンには嬉しい演出だったな。だがしかし、難しすぎてそこまで辿り着けないっていうよね。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    とはいえ難易度調整がうまくできていたなら、良い評価が得られていた可能性はあるんだよね。シナリオ、音楽、グラフィックは決して悪くない印象を受ける。いや、むしろ頑張っていたんじゃななかろーか。ゲーム中においては地球が滅亡しちゃう1999年は小室ファミリーブームが沈静・衰退化していく時期と重なっているという暗示的な。ソニーが出したタレントゲーは何かと暗示的な、っていうよね『田代まさしのプリンセスがいっぱい』だとかとか。

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