基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :アイレム
- 発売日 :1991年9月27日
ゲーム概要
『スパルタンX2』は1991年9月27日にアイレムより発売のファミコン・アクションゲーム――「『2』出てたんだ~」って、『スペランカーII』のときにも思ったんだが、本作は「正統な続編なのか不明」とのこと。そもそも主人公の名前からして説明書の記載は「ジョニー・トーマス」――「前作のトーマスなの?」思わされるところだが、バックボーンからして本人ではなさそう。じつはラスボス戦前のやりとりで、今は「ジョニー・スパルタン」を名乗っていることが分かるんだけど――「そこにスパルタンくっつけてきたかー」って無理矢理感ぱないの。まぁ、「前作でも『スパルタン』ってなんやねん!?」思った記憶あるし、映画でもトーマスが移動販売に使っているワゴンカーの名前「スパルタン号」からとってきてる辺り――一概に否定的には語れないところ。――ちなみに映画『スパルタンX』の方に続編はない。映画に『2』がないのにファミコンでは出ている例としては『グーニーズ2』が挙げられるけど、あちらは同一登場人物たちによるオリジナルストーリーが展開される――なかなかの良作だった! はたして、『スパルタンX2』や如何に……
――とか、とくに引っ張る必要のないくらい「可もなく不可もない感じのアクションゲーム」に仕上がっている。ゲーム内容は『ダブルドラゴン』のようなベルトスクロールアクションっぽい横スクロールアクション。縦軸移動はないものの、パンチやキック、ジャンプを駆使してひたすら右へ右へと進んでいくよ。基本システムは前作を踏襲しているカタチで、そこに「グラフィックやストーリー性、演出の強化」「回復アイテム」「難易度選択とコンティニュー機能」などが追加されている――ただし、前作から6年経過した1991年(ファミコン後期)の作品にしては全体的な作りが良いとは言えない(ゲーム性、グラフィック面、演出面、ボリューム面)。つかみ男が(たくさん!)出てきたりして懐かしかったりもするのだけれど、前作で非常に印象的だった「アチョ―」などの「合成音声」は廃止され一抹の寂しさも覚えてみたり(もちろん24週目のシルビアも出てこない!)。難易度としては全く難しくなく、数十分から一時間でクリアできるレベル。私のようにアクションが苦手な人やサクッと遊びたい人にはオススメできる感じかなぁ。
ストーリー
いつの頃からか、どっぷりと麻薬に汚染されてしまった大都会。自分の父親を新型麻薬の実験台として、組織に逆らう者のみせしめとされ、その狂った父に母も妹も襲われ失ってしまった男、ジョニー・トーマス。
その事件を機に、彼は腐敗した警察に属することをやめ、私設秘密諜報員として、この街で麻薬の密売ルートを調査し始めた。この国に入る大半の麻薬は世界犯罪組織ホークらによってこの街に流れ込んでいたからだ。
取扱説明書 <ストーリー> より
れとげ部!での評価
隠げ!:
ここが隠げ!
じつはプチプレミアが付いている!
――とはいえ(上からの続きね)、本作は仮に「正式な続編ではない」にしても『スパルタンX』の名を冠していることは揺るぎなく、版権的に見て「移植・配信が今後とも難しそう」。しかも、『スパルタンX2』は当時「まったく売れてない!」(まったく売れていないとは言っていない!)とのことで、中古市場でもプチプレミアが付いている。現在相場で大体4000円~20000円位らしいのだけど、「今からそれだけお金をかけてプレイする価値があるのか?」聞かれてしまうと「う~ん……」唸らざるを得ない。それでもコレクターは手元に置いておきたいだろうから、今後ますますの価格高騰が期待できそう。それに伴う再評価がひょっとしたらあるのかもしれず――密かに注目しておきたい「隠げ!」が私にとっての『スパルタンX2』というレトロゲームなんだな。
コメント! (レトゲで一言!)
私の中ではスペランカー同様の「『2』出てたんだーゲー」。彼の名前はトーマスなのかスパルタンなのか――それが問題だ。