基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :CBS・ソニー
- 発売日 :1986年12月25日
ゲーム概要
- CBS・ソニーから1986年12月25日に発売されたアクションゲーム。タイトルの通り、当時人気絶頂だったヘビメタバンド「聖飢魔II」が主役で、パッケージにもメンバーの実写が使われていたりする。
- ゲーム内容は、全5面の1周エンド。プレイヤーは主人公であるデーモン小暮閣下を操作して、1面でジェイル大橋、2面でライデン湯沢、3面でエース清水、4面でゼノン石川と、連れ去られたメンバーを次々に救出していく。ラスボスとして待ち構える宿敵・ゼウスを倒し、奪われた悪魔経典を取り戻して、悪魔寺で大黒ミサを開けばゲームクリアとなる。(あ、大黒ミサはコンサートのことなんだって。悪魔寺は武道館的な?)
- BGMが聖飢魔IIとまったく無関係、展開が奇想天外すぎる、アクションゲームとしての完成度が低い、理不尽なゲームシステム、……からの高難易度、などなど「キャラゲー=クソゲー」説がバッチリ当てはまる。
- しかしながら、難易度が高いことは開発側もわかっていたのか、攻略しやすくするための裏ワザがいくつか用意されてたりもする。
・ゲームオーバー後のタイトル画面で「ⅡコンのA、Bボタンを同時押ししながらスタートすると「ゲームオーバーになったゾーンの最初」からコンティニューできる。
・タイトル画面中にⅠコンで「B、A、A、B、A、A、B、A、A、A、B、A、B」と押すと、ゾーンの表示が出て、A、Bボタンで行きたい面をセレクトできる。 - 「お前もクソゲーにしてやろうか!」って。おおむねクソゲー評価なんだけど「特徴的なキャラデザとグラフィックの見栄えはいい。不可解なゲームシステムを除けばけっこう面白い」っていう人も割といるらしい。(……ホントーに?)
ストーリー
ファミコンファンの諸君。我輩は「聖飢魔II」のデーモン小暮である。
既にご承知のことと思うが、聖飢魔IIは「悪魔教」を人間界に広く布教するために活動を続けておるわけだが、その一環としてファミコンワールドへ出向いた際、我々のにっくき宿敵「ゼウス」の手によって仲間の4悪魔が捕えられ、そのうえ何よりも大切な悪魔教典までもが奪いとられてしまった。
かくなるうえは捕えられた4悪魔を、我輩デーモン小暮がゼウスの手下どもの妨害をはねのけて救出せねばならない。そして、あの宿敵「ゼウス」を倒し、悪魔寺での大黒ミサを何としてでも成功させるのだ。そのためには是非とも、諸君の協力が必要なのだ。
それぞれの面にはゼウスの放った強力な敵がいるから十分に注意するように。また、各面はアイテム全部をクリアーしないとワープしないから心得ておくように。それでは諸君。全力をつくしてがんばるのだぞ!
取扱説明書より
れとげ部!での評価
無理げ!:
ここが無理げ!
- 「キャラゲー=クソゲー」説がドンピシャ!
――「話題になっているからとりあえずゲームにしました」っていうアレね。ファミコンの時代にはよくあったタイプのクソゲー。とはいえ、癖のあるアクションゲームとして受け入れられている向きもあるとのこと。……ホントに~? - ゲームBGMにバンドの楽曲が無関係すぎる!
――せっかく実在のバンドを起用しているのに、ゲームBGMに聖飢魔IIの楽曲がまったく関係ないっていうね。でも聖飢魔IIとか知らなかったから、あんまし関係ないっていう、ね。 - 理不尽なゲームシステム!
――例えば、フロア移動のために穴に落ちると、つぎの画面でなぜか穴から飛び出してくるとか。画面上の敵が急に落ちてきたり。やや滑りがちなキャラの操作性もいくないし。 - ラスボスがゼウス!
――悪魔が主人公で、敵がゼウスっていうね。冒涜的で「今なら問題になるかも?」って。思ったんだけど、今って悪魔が主人公の漫画とかゲームとかけっこうあるよね。 - 出直してこい!
――そんなラスボスのゼウスを倒しても、アイテムが一つでも足りないと「出直してこい!」っていうね。最初からやり直しっていう、ヒドいよね。
コメント! (レトゲで一言!)
お前もクソゲーにしてやろうか! ……でも、バンド起用のゲームなのにBGMに楽曲がまったく使われていないのは、FC音源でヘビメタはきびしすぎるって事情もあったんだって。それから、芸能人を起用した探索アクションゲームは、じつは数が少なく貴重なんだとか。そうして言われてみると、どんなクソゲーにも何かしらいいところがあるような気がしてくるよね。……完全無欠のクソゲーって何だろね?