パジャマヒーロー NEMO

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :カプコン
  • 発売日 :1990年12月7日

ゲーム概要

はい、『パジャマヒーロー NEMO』ね。これもなぁ……、隠れるべくして隠れてしまった名作といいましょうか……、まぁ、とりあえずいってみよーか! 本作はカプコンさんより発売のアクションゲーム。主人公のNEMO(ニモ)の「夢の中の冒険!」を描いた作品である。「夢の世界なら何でもありじゃんね!」って思うかもだけど、主人公ニモの能力はゲーム主人公にあるまじき普通の少年っていう貧弱さ! 唯一の武器はアメ。これを投げて敵である動物たちに食べさせ、なぜか眠らせてからその体に乗り移り(!?)、彼らの能力(カエルなら「ジャンプ力」、ゴリラなら「木登りとパンチ」など)を借りてステージクリアを目指すよ! ――っていう、主人公が悪霊みたいな斬新なシステム! ――って思うかもだけど、実際には1986年(FC版は1987年)の『レリクス』ですでに採用されていたっけ。各ステージには鍵が存在し、それをすべて集めれば次のステージへと進める。そして、そのためには様々な動物たちの能力を駆使し、ステージをくまなく探す必要があるってわけね!

本作には原作があって、アメリカのニューヨークヘラルド紙に1905年から連載されていた漫画『リトル・ニモ』なんだけど、知ってるかな??? ――って、100年以上も前の漫画だからね、日本じゃあんまし馴染みないよね。じつは直接の原作としては、日本とアメリカで共同制作された映画が元になっていて、その公開(1989年)に合わせて発売されたのがこのゲームってわけ。……なんだけど、映画の方にちょっとしたいわくがあって、ね。巨額を投じて、かの宮崎駿監督や高畑勲監督も製作に関わっていたんだけど、アメリカ側のプロデューサーと意見が合わずに降板、プロジェクト自体もスタッフが空中分解して一時中断するなど、映画好きならこっちを調べてみると面白いかも。まぁそんなこんなで、映画は興行的に大失敗。つられて本作もセールス的にはあんまし芳しくなかった様子。原作付きゲームであるのに、その知名度が低かったのが致命的であったに違いない。――とはいえ、大元の漫画原作の方は海外では評価が高く、かのウォルト・ディズニーでも映画化の企画が持ち上がったことがあり、じゃあ何が駄目だったんだろうね……っていう、お察し。ゲーム自体は、さすがアクションゲームに定評のあるカプコンさんが手掛けているだけに、良作に仕上がっているんだけどな。うん、確かに難易度は高め。でも、完成度も高め。何度でも挑戦したくなるような面白さが確かにある! って、私は思っているよ!

ストーリー

1905年、ニューヨーク。月の出る夜空に、飛行船が現れる。ニモはふと目を覚まし、窓のそばへ。飛行船が降りてきて、ピエロの姿をした使いがニモに話しかけてくる。

「やあニモ、はじめまして。眠りの国スランバーランドに君を招待するよ」
「えっ…」
「スランバーランドのお姫様が君を遊び相手に選んだんだよ」
「ありがとう。でもお姫さまって女の子なんでしょ? 僕、女の子と遊んだことないんだ」
「女の子って…お姫様だよ!」
「とにかく苦手なんだよ」
「…あっ! そうだ。お姫様からプレゼントを預かってきたんだ」
「えっ!? 何」
「キャンディーだよ」
「わあ、僕キャンディー大好き。お姫様も大好き。喜んでスランバーランドに行くよ!」

飛行船はニモを乗せて、スランバーランドに向かう。スランバーランドでニモを待ち受けるものとは――

れとげ部!での評価

隠神げ!

ここが隠神げ!

原作知名度の低さが仇に……

ここでいうところの原作とは主に映画原作の方ね。もう上で語り尽くしちゃったから、ここに書くことがないこの感じ……。そうだ、あんまし関係ないけど、私は『パジャマヒーロー NEMO』って聞くと、なぜか『マトリックス』のネオを思い浮かべちゃうんだよね。名前の響きとか夢の世界(仮想世界)を舞台にしているところが連想させるのかなぁ。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    宮崎駿監督も関わっていた超大作映画『リトル・ニモ』原作ゲー! え、聞いたことない? ……まぁ、いろいろあって、ね。

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