シャドウゲイト

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ケムコ
  • 発売日 :1989年3月31日

ゲーム概要

  • はい、待ってました!(私だけ?)『シャドウゲイト』! ケムコ即死アドベンチャー三部作の第二弾で、中でも最も知名度が高いのが本作なのではなかろーか。

  • 勇者(真の勇者)が魔王の城に乗り込むというストーリーからも分かるように、設定自体は王道ファンタジーに沿っていて親しみやすいのがその大きな要因なのかも。……いや、大きな要因はこれだろ!?

  • うん、まずはなんといっても「辞世の句」ですよね! このゲームはとにかく即死ゲーとして知られてる。そして主人公の死に際のセリフが「辞世の句」と呼ばれていたりする。

  • この辞世の句は「妙に冷静な自らの死の実況」あるいは「無駄に詩的」「漫才っぽい」などコミカルで味わい深いものになっていて、これを楽しむのが本作最大の醍醐味になっている。

  • じつはこれ、海外アドベンチャーの特徴としては割と普通なんだって!? ケムコ即死アドベンチャー三部作は、海外のパソコン用アドベンチャーゲームの移植作なんだけど、原作のコミカルさをきちんと踏襲した結果のバカゲー! まあ、ケムコの怪訳センスによるところも大きくはあるみたいなんだけど。
  • 海外製ADV……高い自由度があり、プレイヤーの行動に即した多様なテキストを楽しむ
  • 日本製ADV……謎解き・物語重視
  • ――っていう違いがあるっていう初耳。こういうゲームトリビアって面白くて好き。勉強になりました!

  • そんな辞世の句があるおかげか、即死ゲーではあるんだけどあまりムリゲーって印象はしないかも。いや、間違いなく「無理げ!」なんだけど。ムリゲーな部分も辞世の句を読むために楽しめるっていう、まさに逆転の発想!

  • 話自体短めだし、どこでもセーブが可能だし、死んでも一つ前からコンティニューできるっていう、クソゲーにありがちな「ゲームオーバーに伴う苦痛」が本作にはあまりない。

  • バカゲー、ムリゲーではあるんだけど「クソゲーでは決してない」っていうか。むしろなかなかに味わい深い良ゲーなのではないかと私は思ってる。
  • たぶん意図したゲームデザインじゃないんだよな、これ。移植に際しての怪訳とかあれやこれやがうまくマッチしたっていうか。……思えば、割と奇跡のゲームだよね。

ストーリー

かつてタルカス地方は、魔力をもったワーロックによって支配され、暗い闇の時代が続いてたという。
ある時、勇気ある12人のドルイドの僧たちが、力を合わせて、このワーロックの魔力を封じこめ、平和な世界を取りもどしたのである。
ところが今、ふたたびワーロックはよみがえり、世界を永遠の闇にしようと企んでいる。悪魔の城「シャドウゲイト」に住み、邪悪な魔獣どもをあやつっているのだ。
この危機を救えるのは、ただ一人王家の血をひく勇者だけだという……。

きみは勇敢なる戦士となって、悪魔の城「シャドウゲイト」に住む、魔王ワーロックを倒さなければならない。隠された必殺の武器や呪文を使い、ワーロックを見事に退治してほしい。

取扱説明書 <「シャドウゲイト」への誘い> より

れとげ部!での評価

無理げ!
……からの、
馬鹿げ!

ここが無理げ!

  • とにかく死ぬ!
    ――行動を間違えると死ぬっていうね。まあ、それこそがアドベンチャーだとも言えるのかな? しかし松明を使うと、自分が燃え始めると誰が想像しうるだろうか。いや、実際笑えないんだけど、笑っちゃうよね。
  • ヒント少なっ!
    ――ヒントが少なすぎるよね。まあ、ファンタジー知識を駆使してどうにかなる場面も少なくはないんだけど。しかしてトライ・アンド・エラーは欠かせない。そしてエラーすなわち死。それこそがやっぱアドベンチャーなのか? コミカルな死に際が楽しめるのが救いではあるのか???

ここが馬鹿げ!

  • 主人公が馬鹿げ!
    ――うん、この主人公にしてこのゲームあり! って感じ。まず「真の勇者」を名乗ってるっていうね。自称「真の勇者」って中二病にしても痛すぎるだろ! なのに幽霊を見ると「怖くて近づけない」っていうね。他にもいろいろやたらとビビりまくってるし。パチンコを使用するときだけ妙に強気になったり「お前はウソップなのか!?」ってツッコミを入れたくなったり。あとは上でも語った辞世の句ね。いや、ホントこの主人公、ギャグのために殺されるっていう、命の値段が最安値を更新してるっていうか、見方によってはゲーム史上でもあまり例のないとっても気の毒な主人公なんだけど、そうは思わせないコミカルさがいと愛おし。まるで小咄のように小気味よく殺される、愛すべき主人公だよね。ちなみに何気にエンディングで「第一話 終わり」って続編出す気満々? ……楽しみだよね!(?)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    残念!! 私の冒険はこれで終わってしまった!!

タイトルとURLをコピーしました