忍者らホイ! 痛快うんがちょこ忍法伝!!

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:RPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :アスキー
  • 発売日 :1990年8月8日

ゲーム概要

『忍者らホイ! 痛快うんがちょこ忍法伝!!』は1990年8月8日にアスキーより発売のファミコン・ロールプレイングゲーム――さくまあきら氏や土居孝幸氏がお送りする和風ギャグRPGということで『桃太郎伝説』を思い浮かべてもらえたなら、まさにドンピシャな内容。下ネタやパロディ満載で「それそれ小学生が好きなやつ!」――なのだが、大人になって改めてプレイしてみると「ちょっと寒い……」と感じられる部分もあったり。基本的には「オーソドックスなRPG」となっており、「町の周りでレベルを上げて、買える武器・防具を全部揃えたら次の町へ……」と繰り返していく――良く言えば「昔のRPGらしいRPG」悪く言えば「作業ゲー」といった感じの仕上がり。

特徴的なシステムとしては「『術』のパワーアップ」システムが挙げられるだろう。このゲームの「術」はお察しの通り、一般的なRPGの「魔法」のような存在で、その成長システムは「使うほど強くなる!」といった『FF2』の魔法に似た仕様だ。成長段階は最初の状態から「ハイパー → スーパー → ウルトラ → ミラクル」と5段階。これは一般的に、他のFC-RPGにはあまり見られない「独特の成長システム」と評価される一方で、「成長までの使用回数が多く、術一つ一つを使って上げていかなければならならず煩わしい」など問題点としても指摘されている。

先述の通り「パロディやギャグが多い」のも大きな特徴で、オープニングの『ゴールデン洋画劇場』を思わせるナレーションが印象的。他にもダジャレ、テレビネタ、芸能人やプロ野球などのパロディ(結構ヤバいやつも散見される!)、個性的過ぎるアイテム名など――う~ん、人を選びそうなこの感じ、伝わっているだろうか? とくに桃伝を超える「うんち推し」も甚だしく――「小学生が大好き!」なのは理解できるのだが、ビジュアル的にもネタ的にも見るのがとってもキツイ層は多いだろうな……と容易に想像できる。

そんな本作なんだが――全体的に「RPGとしては悪くない」と私は思っている。低評価を付けているレビュアーも多い印象を受けるが、その理由は「敵が強い、エンカ率が高い、術の成長がしんどい」など――要するに「昔のレベル上げ主体のRPG」が苦手な層に集中している感じ。逆に高評価を付けているレビュアーも相当数見られ、こちらは「レベル上げ大好き!」といった「根っからのRPG好き」がわかるようなコメントばかり。要するにギャグやパロディ、RPGとしても「人を選ぶゲーム」と言えば、概ね間違いないだろう。基本的に「RPGはキャラを強くしていく成長要素」が大きな楽しみの一つであるはずだが、そのバランスの取り方が非常に難しくなってきているのだろうなと。私自身、昔は今ほど遊べるゲームが多くなくて、「レベル上げもやり込み要素」として楽しめていたのだが、近年では次から次へとゲームを消化していくためにも、レベル上げにあまり時間を費やしたいとは思えなくなってきているような気がしている。そして、現在ではそんな感慨を抱くユーザーの方が多数派になってきているのではなかろーか――などと想像してみるのだが、どうでしょうね?

ストーリー

おぬしは、平和を愛する正義の忍者集団「風一族」の少年忍者でござる。

ドクロ将軍ひきいる悪の忍者軍団を倒し、平和な世界をとりもどすのが使命でござる。

そのためには、隠された5つのまきものの謎を解き、最強の忍術を身につけなければならぬ。

さあ、ともに戦う仲間と力をあわせ、必ずやドクロ将軍を倒してくだされ! お願いしましたぞ!

取扱説明書 <今、「正義の忍者」がトレンディでござる> より

れとげ部!での評価

超B級げ!

ここが超B級げ!

てか、パケ裏にも「超B級RPG」って書いてある

――その謳い文句の通り、良い意味でも悪い意味でも人を選ぶゲーム。昔ながらのRPG好きなら、決して悪い印象は持たないだろうが、お寒いギャグや下ネタが苦手な人は要注意ね。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    桃太郎伝説の系譜に連なる超B級げ。ギャグもRPGとしても人を選ぶ内容だ。ところで最近、レベル上げがしんどくなってきたの私だけ?

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