必殺仕事人

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :バンプレスト
  • 発売日 :1990年12月15日

ゲーム概要

あの人気時代劇がファミコンに!? ゲームの中でも弱者の恨みを晴らす! 今回は『必殺仕事人』ですね。本作は原作付きのアドベンチャーゲームで、1979年から放送が始まった人気時代劇シリーズが元になっている。さらに、その大元は池波正太郎さんの『仕掛人・藤枝梅安』を原作とした『必殺仕掛人』であり、これは1972年に放送が開始。――以降、テレビシリーズとしては2009年まで、特番扱いでは現在まで続く息の長い作品となっている。中でも「仕事人」は特に人気が高く、主演の藤田まことさん演じる中村主水は、シリーズの顔といってもいい存在だ。

本作はその中村主水を主人公とし、シリーズに登場するいろんな仕事人が脇を固めている――仕事人シリーズの各キャラが作品の壁を越えて集合するファンにはたまらない演出! 中には活躍時期がずれていたり、仕事人ではなく仕置人のキャラがいたりするがご愛嬌。バンプレストさんらしいSDキャラへのデフォルメもファンには好みが分かれそうだが、「FCグラフィックではこの選択はベスト」だと、私個人的には評価してる(キャラがかわいいし、何気に似てるし!)。――まぁ、細かいことは気にせず楽しむのが吉だろう!

ゲームシステムは「RPG風のトップビュー画面のマップ+コマンド選択式アドベンチャーパート」といった、当時のファミコンADVとしてはオーソドックスなカタチの分かりやすいもの。同地域での移動やモブキャラとの会話はマップ画面で行われ、さらに場所移動用の画面、簡易的なRPG風バトルも存在する。

ストーリーは、中村主水の上司から悪徳商人、寺社までをも巻き込む巨大な陰謀を暴くもので、その途中では幼い命までも犠牲になってしまうなど、小学生がメインユーザーだったファミコンのソフトにしてはやや重い内容となっている。だが、その溜まりに溜まった恨み、そしてプレイヤーのストレスを最終章で解放するカタルシス――すなわち、6人の仕事人が恨みを晴らす! この作りはテレビドラマ版をかなり意識していて、終盤とそれ以外ではまるで違った物語であるかのよう。最後の仕事シーンでは6人の敵との連戦となり、ここではプレイヤー側が勝つ度にキャラごとの必殺シーンが再現される。これは「ファンにはかなり嬉しい仕掛け」といえるだろう。

ストーリー

必殺仕事人 のさばる悪のある限り、仕事人の血が騒ぐ。

いつの世でも悪い奴はいるもんです。
欲に目が眩んで罪のねえ者を餌にして悪事を働く奴。
今で言えば○ク○○ト事件とかがそうなんでしょうかね。
たんまり千両箱をため込んでいったい何に使うんでしょう?
出世?贅沢のかぎりをつくすとかに使うんでしょうか?
江戸は広いから悪い奴もあちらこちらにウジャウジャしてる。
今は景気もよくて事件がいっぱいだ。
俺様は南町みなみまち奉行所ぶぎょうしょ同心どうしん中村なかむら主水もんど
八丁堀界わいを縄張りにしてるんで、みんな俺様のことを“八丁堀”って呼んでるぜ。
家に帰りゃ、女房と姑にいびられる肩身のせまい婿養子。
同心稼業だってらくじゃねえ、上役にいつもしかられてばっかりでやんなっちまうぜ。
って、いうのは表の顔、俺様のほんとの顔かい?
表の道理じゃ裁けねえ極悪非道な奴らを地獄へおくる裏稼業、巷でうわさの仕事人だ。
もちろん、ただじゃねえ、お代はきっちりいただくぜ。
おっと、こうしちゃいられねえ、どうやら事件のようだ。
もしかしたら仕事人の出番があるかもしれねえ。
番屋でまってるぜ!!

取扱説明書 <序[前口上]> より

れとげ部!での評価

時代劇げ!

ここが時代劇げ!

時代劇ゲーってかなり珍しくない?

当時は「何でもファミコンゲームにする風潮」があって、テレビドラマなんかもよくキャラゲー化していたけれど、「時代劇を――」ってなると、おっ、かなり珍しんじゃなかろーかという気づき。私はこれの他にはパッと思いつかないんだけど、何かある???

一般的な評価としてはやはり「シナリオの良さ」が挙げられている。ただし、数時間でクリアできる「ボリュームのなさ」も同時に指摘され、これには賛否が分かれている。現代のハイスペッククオリティなゲームに慣れていると、ファミコンのロースペッククオリティを長時間プレイするのは確かにつらく感じられ、今やるならちょうどいいかも? でも、当時としては「このボリュームで定価7600円は高い!」言わざるを得ないかも……?

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    人気時代劇のファミコン化作品。当時は何でもファミコンにしてたけど時代劇って珍しくない?

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