忍者くん 魔城の冒険

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ジャレコ
  • 発売日 :1985年5月10日

ゲーム概要

『忍者くん 魔城の冒険』は玄人好みのアクションゲームで、逆に小学生がメインだったファミっ子たちには、それほど評判はよくもなかったかも……。ゲーム内容は、縦スクロールの段差がある塔のような形状をしたフィールドを、ジャンプで上り下りしながら手裏剣で敵をやっつけていく!

うん、非常にシンプルで、忍者くんの攻撃手段も「手裏剣のみ」と、忍者にしてはバリエーションが少なく――すぐに飽きちゃいそうなこの感じ。しかして、アクションゲームフリークに言わせれば「それはこのゲームの表層しか捉えられていない!」とかなりそう。本作の特筆すべき点は「敵が賢い!」ことにある。当時のアクションゲームとしては「思考ルーチン」がよく組まれていて、敵が巧みにこちらの攻撃をかわしたり、的確に隙を突いてくる。ここに他のパターン化されたアクションとは異なる、まるで対人で遊んでいるような駆け引きが生じ、いつまでも遊べるスルメゲー!

……ただね、そこまで的確にこのゲームを評価するのは、当時のファミっ子たちにはちと荷が重かったよね。クソゲーとまでは言わずとも、可もなく不可もなく、まぁまぁ楽しめたかな――みたいな印象じゃなかろーか? かく言う私もアクションが苦手なだけあって、これを「面白かった!」と自信を持っては言えない感じ。いや、面白いとは思うんだけど。例えば、試験勉強中の息抜きにちょっとやろーかなとか思ってプレイし始めちゃったものならどっぷりといつまでもやめられないこの感じ! わかってもらえるかな???

ストーリー

宝物を狙って魔物たちがお城へ侵入した。そのことにいち早く気づいた忍者くんは、たった一人で魔城に乗り込んでいった。

敵は全部で5種族、それぞれが違う武器を持って忍者くんに襲い掛かる。敵はなかなかの頭脳の持ち主で、忍者くんの攻撃を容易にかわし攻めてくる。忍者くんは相手の行動を読み、すばやく倒して奪われた宝物を取り戻さなくてはならない。

全ての敵を倒してお城を守れ!!

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

孤高のメーカーUPL!

本作はアーケードゲームの移植作で、その開発元はUPLという今はなきメーカーなんだけど、知ってるかな? 初作品『マウサー』はネコが主役のアクションゲームで、ネズミにさらわれた彼女を救い出すっていう内容だったんだけど、これはそんなにヒットしなかったな。続いて登場したのが『忍者くん 魔城の冒険』で、これによりUPLはその名を一気に高めることに成功! ――と、言いたいところなんだけど、当時UPLはまだまだ小さな会社でこのゲームも自社のみでは生産しきれず。FC移植はジャレコさんが行い、さらに「忍者くん」の名前を使ったゲームが同社から発売されたこともあって「忍者くんといえばジャレコ」みたいなことに……。その後、UPLは『ペンギンくんウォーズ』『忍者くん 阿修羅ノ章』などを制作しながら、異形のキャラクターが戦うアクションゲーム『ミュータントナイト』や自機がデカすぎる(!?)シューティングゲーム『宇宙戦艦ゴモラ』といった迷作なんかも発売。一部のマニアからは熱狂的に支持されるも一般受けする作品は少なく、アーケードでもコンシューマーでも苦戦。そして、1992年の『鋼鉄要塞シュトラール』を最後に倒産してしまったんだけど「マニアに愛された孤高のメーカー」としてゲーム史にその名を刻んだのである!(ある?)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    玄人の評価は高い。しかし当時のファミっ子たちが的確にこのゲームを評価するのは難しかったよね。

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