もっともあぶない刑事

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクションシューティング
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :東映動画
  • 発売日 :1990年2月6日

ゲーム概要

もちろんご存じ『あぶない刑事』の劇場版シリーズ第3作を原作にしたキャラゲーなんだが――これはヤバい! たしかに、最も危ない! うん、タイトルからして危険な香りがプンプンしてる! それを警告だと捉えるならば、ある意味良心的なタイトルなんだろーか……いやいや、それは今だからこそ思えることであって、当時は買っちゃうだろ! ファンなら特に! ――そういった人々がこれをプレイして「騙された……」と感じ、ゲームから離れていったのかと想像すると……最も罪深いタイトルなんじゃないかって思うのは私だけ? うん、もう言っちゃおう、言っちゃおう。クソゲーである!!!

本作を端的に評して「超絶劣化した『ローリングサンダー』」と言われることがあるんだけど、その通りだなって私も思ってる。タカorユウジを選択してゲームスタート。と、同時に画面左右からチンピラが無限に襲い掛かってくる!? 捜査などの話は一切なく、いきなり銃撃戦に突入! 警察署の前でも平然と繰り広げられる銃撃戦! なのに、背景の警察官は微動だにせず! って、どんな法治国家だよ日本!? まぁ、フィクションだからね、原作だってそんなもんだよね!(って!?)

カーアクションステージや、ボーナスステージとして3Dシューティングが楽しめるのはいいが、どれも単調な感が否めない。うん、全体的にゲーム展開が単調なんだよね。グラフィックもいくらファミコンとはいえ、貧弱過ぎ。2人同時プレイ可能を謳ってはいるが、実際には処理落ちや調整不足が目立ち、快適には遊べないレベル。「絶対テストプレイしてないだろ、これ!」って感じ。

ただ、デモシーンだけはドラマや映画の雰囲気がそれなりに再現されている。しかし肝心の中身が残念過ぎて、あらぬ想像まで膨らんでしまい(下に詳述)、結局これを評価点としていいのかどうかさえ、迷っちゃう。もう一度言っちゃおうかな、もう言っちゃおう。クソゲーである!!!

ストーリー

「昨日の女はどうした?」
「午前零時のチャイムと同時にわかれたさ」

あいかわらずキザな会話を交わす鷹山と大下のスーパー刑事コンビ。今回のターゲットは、最近、横浜界隈で勢力を広げつつある暴力団「銀星会」。卑劣な悪党に正義の怒りが炸裂する!

箱裏 より

れとげ部!での評価

駄げ!

ここが駄げ!

あらぬ想像が膨らむ膨らむ!

ファミコンブームとは、ゲーム業界の発展に多大なる貢献をしたのは揺るぎない事実であるが、同時に数多くの新規参入メーカーが質の低いゲームを大量に生み出してしまったのもまた事実である。そういったメーカーの多くは異業種の大手会社であり、キャラの版権を取得した後は下請けメーカーに丸投げ――この制作形態が悪循環を生んでいたのだ。そもそもゲームというものをよく理解していない異業種の人間が、完成したゲームを見て面白いかどうかの判断をできるはずもなく。ほぼノーチェックのまま数多くのクソゲーがこの世に送り出されていたのである。――みたいな。本作がこのような経緯で発売されたかは知る由もないんだけれど、「そうなんじゃないかなぁ……」って想像しちゃうんだよね。先述のデモシーンとゲーム本編の力の入れ具合の差を鑑みるに、恐らく東映動画の担当者さんはデモシーンのみでゲームの出来を判断したのではなかろーか。そして、そういったゲームの多くがキャラゲーであったのは不幸と言う他になし。キャラゲーは原作ファンが購入することがほとんどで、そういった人たちがこれをプレイして「ゲームってつまらない……」と感じ、ゲームから離れていったのかと思えば、やっぱりそれは不幸なことだったのではなかろーか。――なんて。想像が膨らんじゃうな!

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    やべぇ、タイトルだけで危険な香りがする? その予感、間違いではないということだけ、ここではお伝えしておこう。

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