デジタル・デビル物語 女神転生II

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:RPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ナムコ
  • 発売日 :1990年4月6日

ゲーム概要

『デジタル・デビル物語 女神転生II』は「デジタル・デビル物語」とタイトル名についてはいるものの、すでに原作からは離れ、完全オリジナルストーリーが展開されて、シリーズの評価を決定づけた――って、そも女神転生に原作があったんだ! ――って、知ってた???

ゆえに、本作に前作とのストーリー的な繋がりはない。しかしながら、システム的に踏襲している部分は多く、決してファンを置き去りにはしていなかったな! むしろ「女神転生の世界観を固めた」といえそう。のちの「真・女神転生」シリーズはまさに本作をベースにしている部分もあるんだし。――シリーズの中でもこの作品の占める位置は非常に重要だと私は考えているよ!

さて、本作の舞台となっているのは「最終戦争後の東京」である! RPGの多くが架空の世界を舞台にしている中で、架空の未来ではあるけれど「日本の一地域・東京」でゲームが進行するってなんか斬新感あったな!(これがリアリティってことなのかな?)。この東京は「2Dマップ」と「3Dダンジョン」で構成されていて、まぁいわゆる「Ultimaスタイル」なんだけど、3D一辺倒だった前作よりも断然遊びやすくなっている。ゲームは京浜第3シェルターから始まる。主人公が親友と「デビルバスター」をプレイしている(前作をプレイしたファミっ子はここでニヤリだったよね!)。ゲームをクリアするとなんと悪魔・パズスが現れて、主人公たちを救世主として崇め始める。そして、現実のシェルターに異変が起こり、主人公たちは外の世界へと旅立つことになる。――そして、そこから広がる広大なマップ! 池袋・新宿・上野――、さらには魔界まで! 前作のダンジョンもかなりボリューミーだったけど、本作はさらにその上をいっていたな。2Dマップが増えて遊びやすくなったとはいえ、相変わらずの高難易度。とはいえ、シナリオの完成度は原作から離れてなお高く、「早く先が見たい!」って気持ちに押されて、多少ダンジョンがキツくても続けてしまうラビリンス……、そんな魅力がここにある!

そして、メガテンといえば「敵の悪魔と会話をして仲間にできる仲魔システム」はもちろん本作にも継承されていて、会話のバリエーションが多彩になるなど、より進化を遂げていたな。悪魔合体では「3身合体」や「精霊合体」が加わっている。また、その他にも「バッテリーバックアップによるセーブ機能の搭載」「各町に設置されているチェックマンによるワープ」「オートパイロット」などユーザーフレンドリーな仕様も嬉しかった(ただしオートパイロットにはバグが多かった)。カジノといったミニゲームも用意されていて、シリアスな展開が続く中でも息が詰まらないようにとの配慮が感じられたよ。さらに、マルチエンディングについても語っておこうかな!

中ボスであるバエルを倒した後で、その化身であるカエルを踏み潰すか、それとも連れていくのか、――この選択が分岐になっていたんだよね。カエルを潰してしまった場合はノーマルエンド(内容的にはバッドエンド?)が確定して、サタンを倒したところでゲームが終わる。されど、連れて行った場合には前作のラスボスであったルシファーなどの悪魔を仲魔にすることができ、そしてサタンを倒した後に「真のラスボス」と戦うことになる。その真のラスボスとは、その名も「Y.H.V.H」(ヤハウェ)! まさかの旧約聖書における唯一神とバトルすることに!? ……うん、Y.H.V.Hを倒して真のエンディングとなる。シリーズの中でも本作と「真・I」「真・II」は「非常に宗教色が強い!」内容になっていて、とくにこの「唯一神を形に現し、しかも倒してしまう!?」というのは、相当にアレだと思われる。ちなみに今挙げた3作は海外では発売されていないんだけど、一部マニアの間では熱狂的な人気を博し、無断で翻訳された海賊版も出回っているんだとか。――とはいえ、海外ではプレイすることさえ忌避されるようなゲームが、コンシューマーで普通に大ヒットする日本という国はスバラシイのかクレイジーなのか……、意見が分かれるところだよねっ!(?)。そんな『デジタル・デビル物語 女神転生II』の「れとげ部!での評価」はもちろん「神げ!:☆5」。メガテンはシリーズ全体的に私には難易度が高い印象を持つんだけど、でもとっても大好きなタイトルだよ!

ストーリー

京浜第3シェルターの一角、RPGに没頭する2人の少年がいた。

なぜか2人を魅了してやまないそのゲームを、「デビルバスター」という……。

2036年、東京、それは20世紀末に起こった最終戦争により、荒廃の一途をたどる悲しい都市の姿であった。一握りの人々だけが地下シェルターに逃れ、地上は無政府状態の様相を見せ始めていた。

戦争の影響か、折しも東京に発生した次元の裂け目から、伝説にのみ語られていた様々な怪物、悪魔が出現した。それはあたかも人類の自滅をうかがっていたかのようでもあった。たちまち人々は悪魔に駆逐され、いまや東京は巨大な魔巣窟へと変わり果ててしまったのである。

そんな地上の混乱とは隔絶された、安全な世界もあった。それが地下シェルターである。ここ、京浜第3シェルターもそのひとつであった。

――そう、「デビルバスター」の封印が解かれた、その日の午後までは……。

取扱説明書 <ものがたり> より

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

将門公へのお参りもじつはここから?

あれは本作の制作が始まったばかりの頃のことです、作曲担当者がカツアゲに遭い全治2週間のケガを負い、シナリオ担当がバイクで転倒して顔に大ケガをして、新人は入ってまもなく病気にかかり病院を飛び出してそのまま行方不明に……、それ全部「平将門公をゲームに出した」せいなんです!!! ――って話があって、以降メガテンスタッフは新作開発のときには「将門公の首塚にお参りする」のが恒例になったって、おもしろいね!(それから本作の真のエンディングは「悪魔図鑑」だって話もあるよ!)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    あくまをころしてへーきなの?

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