ヒットラーの復活 TOP SECRET

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :カプコン
  • 発売日 :1988年7月20日

ゲーム概要

『ヒットラーの復活 TOP SECRET』は1988年7月20日にカプコンより発売のファミコン・アクションゲーム――「ファミコン史に残るワイヤーアクションの傑作!」として、知る人には知られている存在ながらも、……まぁマイナーゲームだよねコレは。その理由はまず間違いなく、ヒットラーの復活! 正直、インパクトはあるんだけど「欧州では発禁になるだろうタイトル名」で、実際の海外展開においても『バイオニックコマンドー』とその名を変えていて、その後のシリーズでもこちらの名称にて展開されている。

さて、そんなこんなはさておき。本作の中身は非常に独特のものとなっており、端的に言うと「ジャンプがないアクションゲーム」。その代わりとなるのが所謂「ワイヤーアクション」というもので、Aボタンでワイヤーを射出し、いろんなところに引っかけて移動を行う――あるときは振り子の原理で大ジャンプ、またあるときはぶら下がったまま敵を撃つなど、とにかくこのゲームではまず「ワイヤーを自由自在に操れる」ようにならないとお話にならない。アクションゲームといえば、やはり「ジャンプアクション」が主流で、とくに当時はこのワイヤーアクションに面食らったファミっ子が多かったのではなかろーか。そのため慣れるのに多少時間がかかるものの、慣れてしまえば「ジャンプできないことなど忘れてしまう」ほど、爽快に素早く移動ができ病みつきになること請け合いだ!

ストーリー

1980年代後半、ナチスの極秘文書が発見され“アルバトロス計画”という実現に至らなかった計画があることを人々は知った。

その“アルバトロス計画”の全貌を記した極秘文書が帝国軍総統ワイズマンの手に渡ったことを知った連邦軍は、文書を奪い返そうと英雄スーパー・ジョーを帝国へ潜入させたが連絡がとだえてしまう。

国民的英雄の危機に連邦軍はジョー救出部隊を編成し、ふたたび帝国への潜入作戦を実行に移した。

その部隊(部隊名はFFダブルフォース――ワイヤーを使う部隊の名称)の1人、ラッド・スペンサーが本編の主人公である。

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

隠神げ!

ここが隠神げ!

アレンジ移植が光ってる!

本作は前年(1987年)にリリースされたアーケードゲーム『トップシークレット』のファミコン移植なのだが――「ワイヤーアクション」という要素以外はシステム・ストーリーなど「ほぼ別物」と言っていいほどの改良が施されている。ストーリーは、主人公・ラッド・スペンサーがスーパー・ジョーを救出に向かうところからゲームスタートとなるわけだが、このスーパー・ジョーは同じくカプコンのヒット作『戦場の狼』の主人公で、本作は実質その続編的立ち位置となり、ファンにはアツい展開が繰り広げられる。

マップ画面で敵の車両と交錯するとまさに『戦場の狼』を思わせるトップビューのアクションシューティングゲームになるなどギミック面も凝らされている。

――アーケードのFC移植といえば「完全な再現は不可能」だった。そこで開発の方向性としては「それでもどれだけ忠実な移植を目指すか」「それともアレンジ移植するか」大きく二つに分かれることになる。前者については『グラディウス』などの好移植もあるにはあるんだけど、たいていは「劣化ゲー」と化した印象を持っている。一方でアレンジ移植については「これじゃない……」ものもなくはなかったものの、単純に「面白い!」と思わされるゲームが多かったような気がしていて、本作もそんなタイトルの一つだと私は考えている。ACファンがFC移植に何を求めていたかを鑑みるに「大胆なアレンジ」を加えるのは相当勇気がいることだったのだと今では想像できるのだけど、当時ゲーセンになじみのなかったファミっ子の一人としては「面白ければアレンジ移植も大歓迎!」というのが正直なところで、「ACに忠実」を目指したものよりも良作が多かったように記憶(思い出補正?)しているのは、ひょっとして私だけ?

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    ファミコン史に残るワイヤーアクションの傑作ながらもマイナーゲー。その理由とは……?(お察しの通り!)

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