基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :テクノスジャパン
- 発売日 :1988年4月8日
ゲーム概要
『ダブルドラゴン』は「ベルトスクロールアクションを確立した功労作!」として界隈では知られているよね。まだ、「ベルトスクロールアクション」という呼称が定着していなかった時代には、同ジャンルのゲームを「ダブルドラゴンタイプ」とか言って話をしていたな。まさにベルトスクロールアクションを代表するゲームである!
ベルトスクロールアクションの元祖といわれる『熱血硬派くにおくん』で、本作はそのゲーム性を大幅に進化させた! 具体的には「2人同時プレイ」と「落ちた武器を拾える」こと。『熱血硬派くにおくん』で「できたらいいな」と思っていたことができるようになったのは嬉しかったな! 2人同時プレイとかホントに楽しくて、あの頃のゲームで2人で遊ぶのが一番楽しかったジャンルってベルトスクロールアクションだったと私は記憶しているんだけど、どう?
――だがしかし! ファミコン版ではなんと「2人同時プレイが交代制に!?」。このガッカリ感は半端なかった。いや、わかってる。「ACのFCへの完全移植は性能的に不可能だから仕方ないよ」って言いたいんでしょ? わかっているよ、そんなことは! でも、でも、私はファミコンの『ダブルドラゴン』で2人協力プレイを楽しみたかったんだよっ!!!
さて、ワガママ言うのはここまで。ゲーム内容について語っていこうかな。とはいえ、これもアーケードとの比較になっちゃうんだけど、FC版では難易度がめっちゃ上がってる! というのもやはりFC移植に伴うアレンジのせいなんだけど、主に「戻り復活」と「肘打ち」が使いにくくなったこと! アーケード版では敵にやられてもその場復活できたため、コンティニューでゴリ押しクリアが可能だった! 上級者でなくともエンディングに辿り着けるのは、なかなか稀有なアーケードゲームで、一つの人気の要因となっていたと私は考える。さらに、本作の難易度を下げたのが「肘打ち」の存在で、この技はパンチボタンとジャンプボタンの同時押しで出せて、「技の出が早い!」「技の判定が強い!」「技の判定が長く残る!」「複数の敵を巻き込める!」「敵を必ずダウンさせる!」といった特徴から万能ともいえる性能を誇っていた! ……ところが、ファミコン版では戻り復活に変更となったことでパワープレイが不可能に! 「肘打ち」も「敵を倒してレベルが上がると使えるようになる」「敵に背中を向けているときにAボタンを押す」と、出せる状況が限定されて使いにくくなったな! ――アーケードからのファミコン移植は多かれ少なかれ劣化アレンジ移植になるのは当たり前。本作もそれはそうなっちゃうんだけど、元のゲームがいいだけに残念感がパなかったの。とはいえ、「ベルトスクロールアクション」というジャンルを築き上げたテクノスジャパンさんとこのタイトルの功績は果てしなく大きく、それだけに、それだけに……以下略なんだな!
ストーリー
199X年、核戦争後のニューヨークの街は暴力に支配されていた。
街の外れで双子の兄弟が暮らしていた。兄がジミー・リー、弟がビリー・リーという。2人は5年前クン・フー道場を経営していた。
しかし5年前の核戦争で道場は焼きはらわれ、2人は道場を解散するのであった。
弟のビリー・リーは6年前から、女子部の師範代を務めていたマリアンと恋愛関係の仲であり、兄のジミー・リーも密かにマリアンに恋をしていたのであった。
ある日の事である。――マリアンがブラックウォリヤーズに誘拐されたのだ。
ブラックウォリヤーズ、それは街を支配する暴力グループであり、核戦戦争後じわじわと組織を大きくしていった。
主人公ビリー・リーは、兄には内緒でマリアンを助け出すためブラックウォリヤーズに1人立ち向かうのであった。
取扱説明書 <ストーリー> より
れとげ部!での評価
劣化げ!:
ここが劣化げ!
2人協力プレイの面白さが詰まってただけに惜しい!
今じゃ複数同時プレイが面白いゲームは数あれど、当時は本当に面白いと思えるものは「ベルトスクロールアクション」というジャンルだけだったと、私は思ってる。ただ、今にして振り返ってみると一緒に遊んでくれた子が盛り上げ上手だったのかも? 思い出補正かかってるのかなぁ……。まぁ、それはそれでよし!
コメント! (レトゲで一言!)
ACのFCへの完全移植は性能的に不可能であった。わかっちゃいるんだけど、これはなぁ。2人協力プレイが最高に楽しかったからなぁ。