基本情報
- ジャンル:RPG
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ナムコ
- 発売日 :1989年6月23日
ゲーム概要
- はい、出ましたチャイクエ! 『ラサール石井のチャイルズクエスト』ね!
- このゲームは1989年6月にナムコさんから発売されたロールプレイングゲーム! 言うまでもなく大ヒットRPG「ドラクエ」のパロディである!
- ゲームタイトルは「ラサール石井の」となっているけど、ラサール石井氏本人はほとんどこのゲームの企画には関与していないんだって!? だからなのか、ゲーム中でもパスワードを教えてくれるだけの存在に留まっている。
- てか、そも「チャイルズ」って何なそ? ってなる人の方が多いかもしれないね、って話。チャイルズとは、当時ラサール石井氏がプロデュースした「女性お笑いアイドルユニット」! タレントの磯野貴理子さんが所属していたんだけど、当時の人気は「う~ん……」な感じ。「笑っていいとも!」の「5代目いいとも青年隊」を一年半ほど務めたりと、売り出し方はなかなか気合入ってた気はするんだけど、パッとはしなかったかな。
- そんなチャイルズはゲーム内においても「売れないアイドルグループ」という設定になっていて、どんだけぇ! プレイヤーはそんなチャイルズのマネージャー(社長の石井光三氏いわく「選ばれしマネージャー」)となり、彼女たちを一流のスターに仕立て上げていくっていうTHE IDOLM@STER!
- しかしアイドル育成ゲームにしては肝心のグラフィックがかわいくねー!!! いやさ、ファミコンにしたってもう少しやり様あったやろ!?(うん、このあたりも無駄にリアル路線なんだよね。まあ、なんやかんや言って、ここまでくるとなんだか好感さえ禁じえないんだけどさ!)
- ……さて、このゲーム、一般的な評価でいうと「バカゲー」あるいは「クソゲー」と言われているね。その主な要因は「シナリオやシステムの奇抜さ」にあり!
- 全体的な雰囲気は限りなくドラクエに近いロープレ。しかし、肝心の戦闘システムが「くだらない」というか「斬新」というか……いや、どう言うべきか割と真剣に迷うわ(私だけ???)
- フィールドを移動していると一般人(敵)に遭遇、売り込み(戦闘)を行うっていう、ジャーマネスタイル。よいしょ(技)で攻撃すると、敵(一般人)は罵詈雑言やセクハラで反撃してくるっていうね……(カオス)
- どうやら敵(一般人)は現代社会にストレスを抱えていて、それを解消してあげるのがすなわちアイドルの役目である! 「戦闘に勝利する = ファンのストレス解消」っていう図式は割かしリアル。
- されど敵は一般人のみにあらず! 「ぽんずしょうゆ」「きびだんご」といった食品から、果ては「げろげーろ」「クサイム」(ものは名前でお察しください)まで登場する!
- (うん、「ほっぺつんつん」されて「きゃー、どすけべ!」っていうファミっ子にもやさしいセクハラ。いや、子供にもやさしいセクハラってなんだよって話なんだけど。てか、う〇ちに「ほっぺつんつん」されて「きゃー、どすけべ!」って……、反応のレパートリー!)
- そしてマネージャーが「よいしょ」しなければならないのは何もファンばかりではないっていうね。そうマネージャーは担当タレントにも「よいしょ」っていうか、そのお世話をしなくちゃいけない(まあ、ここまでだと「当然だよね?」って思うかもだけど、まあ慌てなさんな)
- 例えば「紙おむつ」。チャイルズは移動中に「尿意」を溜めていく。これを解消するために使用するアイテムこそ、そう「紙おむつ」! アイドルの尿意まで管理するマネージャーって、いや現代のそっち方面のゲームでなら需要あるかもしれないんだけど、現実的に捉えるなら「奇抜すぎるやろ!?」(そもそも仮にもアイドルに「お〇っこしたいよ!」なんて言わせていいのか? いや、とにかくなんでもマルチに売り出さなきゃ売れない現代のアイドル業界的にはそれが逆にアリなんだろか? それともやっぱりそっち系のコアなあれの方を狙っているのか???)
- しかも「チャイルズたちも人間です」、ファンと同じように「不満度」すなわちストレスを溜め込んでいきます。そんなときにはマネージャーたる者、彼女たちをこまめに食事に連れて行ってあげなければなりません。しかも、安いものを注文するとそれがまた不満につながるので注意しなくちゃなりません――って、どんだけぇ!
- しかも! このチャイルズたちは一般人(敵)との戦闘には一切参加してくれないし、それなのに彼女たちのごきげんを最優先しなくちゃいけないシステム! いや、たしかにタレントがいてこそ成り立つビジネスだとは理解してるよ、芸能界! でもさ、一般人(敵)の罵詈雑言に耐え、担当タレントたちのわがままにも耐え……、いや、胃に穴があいちゃうよ!? マネージャーのストレスは誰が解消してくれるの!? はい、もちろんゲームです――って!? そういうことなの???
- ……うん、とにかくマネージャーの現実を見せてくれるっていうか、ブラックユーモアが満載のレトロゲームなんだよね、これ。でもさ、たしかに「バカゲー」ではあると思うんだけどさ、悪くないとも思っちゃうんだよね私は、これ。
- いや、私がブラックユーモアが好きだからとか、現実を見せてくれるフィクションが好きだからとか、それだけじゃなくて、さっきもちょっと言ったけど、このゲームは『THE IDOLM@STER』のようなアイドル育成ゲームやギャルゲーの要素が含まれているし、現代日本を舞台にしているあたりはかの『MOTHER』よりも先駆けているし、ときおシティーのマップを出ると日本全土のマップに移行するシステムは『DQ3』あるいは『FF7』を彷彿する人も中にはいるんじゃないのかなって思うの。
- ゆえにこのレトロゲーム、悪く言えば「馬鹿げ!」、もうちょっと遠慮するなら「奇抜げ!」、しかして良く言えば「斬新げ!」って思うのは、私だけ???
ストーリー
キミは芸能プロ「石井光三オフィス」の新人マネージャー。女の子3人組の「チャイルズ」が受け持ちです。デビュー以来いまひとつパッとしない彼女たちに、なんとか”ときおホール”でのコンサートを成功させてあげて下さい!
取扱説明書 <ゲーム内容> より
れとげ部!での評価
斬新げ!:
ここが斬新げ!
- マネージャーという仕事の現実(闇)!
――うん、とにかくこれをうまく表現したゲームだと思うの。アイドルマスターみたく何かとゲーマーはマネージャーに夢を見がち。しかして現実とはチャイルズクエスト。みたいな。……え、ゲームでまでそんな現実は見たくない……って? まあ、たしかにそうなんだけど、ね!
コメント! (レトゲで一言!)
「チャイルズってなんやねん?」って思うよね。メンバーが「child」の複数形だと思って、プロデュースしたラサール石井氏もそれに気づかず許可してしまったサードチルドレンっていうね。……え、そういう意味じゃなく?