アタックアニマル学園

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:3Dシューティング
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ポニーキャニオン
  • 発売日 :1987年12月26日

ゲーム概要

『アタックアニマル学園』な!(これ、パッケージ絵が異様に好きすぎるのは、私だけ?)。本作は1987年にポニーキャニオンさんより発売の疑似3Dシューティング。当時は『とびだせ大作戦』とか3D-STGに「赤青3Dメガネ」が同梱されているソフトがあったりして――本作も立体視を体感できるゲームだった。ただし、こちらは「ファミコン3Dシステム」っていう周辺機器に対応したもので、「スコープが重い」「チラつきで目の負担が大きい」など課題も多く……あんまり普及しなかった思ひ出(対応ソフトも7本くらいだったかなぁ?)

ゲーム性は、奥へ奥へと強制スクロールで進む『スペースハリアー』タイプ……というより、まさに「『スペースハリアー』のキャラ違い」というくらい、そのまんま模倣したと思えるようなパクリゲー!? 飛行する主人公のポーズを見て、『スペースハリアー』の主人公が重ならない人はいないって話だよね!? ……だがしかし! その主人公の姿こそが「本作と『スペースハリアー』の最大の違い」であり、驚くべきコンセプトとなっている!

そう! 本作『アタックアニマル学園』の主人公は「セーラー服を着た女子高生スケ番ノッコ」。彼女が誘拐された親友を救うべく、サブマシンガン片手にステージ毎コスチュームチェンジしながら、人外跋扈するアニマル学園連合へ殴り込み! ――って、わけわからんストーリー!(これ、当時のエンタメ界では『スケバン刑事』『セーラー服と機関銃』などが話題となっていたため、完全にそれに乗っかったものと思われる!)

アニマル学園というだけに敵は基本「動物」となっているのだけれど、それとは無縁のガイコツや栗などもサラッと出てくる――もうカオス。さらには、主人公のパワーアップアイテムは「地蔵」であり「おそれずにぶつかって体内にとりこんで下さい」(説明書による)って――もはやホラー。とにかく設定がハチャメチャで謎すぎ! おまけに難易度も高すぎ! スクロールが速く、視認性が悪く、パワーアップの恩恵が薄く、主人公が低性能で……もうどうにもならないこの感じ(とはいえ、このスクロールのスピード感、さらにスプライトの処理などについては、劣化ゲーたるFC版『スペースハリアー』よりもよくできていて、技術的に優れた部分も見られる)。最後に登場するボスを倒せばステージクリアだが、そのキャラデザインの適当感もすごい!(あるいはこちらを脱力させ戦意をくじく狙いだったのか!?)。――まぁ今も昔もネタとしては面白い作品であるのは間違いない!

ストーリー

アニマル学園連合に親友を誘拐されたスケ番ノッコは、サブマシンガン片手に救出にむかった。親友は、双頭のオロチにとらわれているが、オロチの支配するスカイエリアにいたるには、凶暴なコアラ、化け物とかげ、ヒヒ、海へび、大ぐもの支配する5つのエリアを通り抜けて行かなければならない。さあ君は、ノッコと一緒に親友を助けてくれ。

取扱説明書 <ストーリー> より

れとげ部!での評価

バカげ!

ここがバカげ!

宙を舞うスケ番が挑む救出劇!?

コンセプトとして「女子高生主人公」「コスチュームチェンジ(コスプレ)」「百合」といった萌え要素をふんだんに盛り込んでいるあたり――同年発売の『夢幻戦士ヴァリス』にも通じるかなり先進的(あるいは先進的過ぎた)内容だったと評価できる。しかして、一般的な評価はやっぱり「バカゲー」。私もその評価に否やを唱えるつもりはない。ただ、当時としては「先を行っていた」だけに今リメイクされたらまた違ったものになるのでは……って、そこはかとない可能性を感じているのは私だけ?(同人ゲーとかでもどうだろう? いやむしろ同人ゲーだからこそ……)

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    宙を舞うスケ番が挑む救出劇!? 技術的に優れた部分は見られるも内容は混沌。女子高生・コスプレ・百合といった萌え要素は先進的。同人ゲーであったら思わずポチリそうな可能性を感じているのは私だけ?

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