基本情報
- ジャンル:アクションパズル
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ハドソン
- 発売日 :1985年12月20日
ゲーム概要
- 不思議の国バイナリィランドの鏡の迷宮に閉じ込められてしまった2羽のペンギン「グリンとマロン」を操作してゴールを目指すアクションパズルゲーム。
- タイトル画面で「グリン(男の子)」か「マロン(女の子)」を選択できるんだけど、選ばなかった方は自分とは対称的な動きをする――この「2羽を同時に操作する」ってところが本作最大の特徴だね。
- 画面が中央で二分割されていて、右と左にグリンとマロンがいる状態からスタート。画面の上にある「檻に入ったハートマーク」を2羽で挟むとステージクリア。
- 左右で違う配置の迷路、これにランダムな動きをする敵キャラが加わって、「どうすれば2羽のペンギンを同時にゴールさせることができるか」、シンプルなのにとっても考えさせられる。
- 2羽はそれぞれスプレーを持っていて、「くもの巣」や「くも」はこれでやっつけることができるけど、「トリ」や「ファイアーボール」には効かない。くもの巣を7つやっつけると「クジラ」が出現してこれを取ると無敵になれる。(ちなみに「トリ(トリッペ)」や「クジラ(まっとうくじら)」は『チャレンジャー』にも出てきたよね! ……「ファイアーボール」は「タマ」なの?)
- 本作はピンク色のソフトやかわいいキャラクターなど、たぶん「女の子向け」を意識した作りになってるよね。『ナッツ&ミルク』もそうだけど「ハドソンというメーカーは女の子需要も大切にしてた」イメージがあって、私の中ではなかなかに好印象。(ただ『バイナリィランド』は見た目に反して途中から高難易度ゲームになってびっくりした!)
- 本作は「祝御結婚バージョン」という「幻の非売品ソフト」の存在を巡って有名みたい。情報が錯綜していて現在実物の確認ができていないっていう――マニアならずともワクワクさせられるレトロゲームだよ!
ストーリー
ペンギンのグリン(男の子)とマロン(女の子)はとっても仲よし。ところが、ある日魔法の森のなかにある、鏡の迷路に閉じこめられてしまったのだ。この迷路のなかでは、なんでも左右逆に動いてしまう。だからグリンが右に動けば、マロンは左に動いてしまうのだ。しかも迷路のなかには、ひっかかると身動きできなくなるクモの巣がいっぱい。こわ~いクモやファイアボールもウロウロしているぞ。この迷路から2人が脱け出す方法はたったひとつ。2人同時に出口にたどりつけばいいんだけれど、なかなか思いどおりに動けないから大変だ。さあ、迷路をぬけだして、無事に2人で外に出ることができるかな?
取扱説明書 <ゲームストーリー> より
れとげ部!での評価
無理げ!:
ここが無理げ!
- まず2羽同時操作がかなりムズい!
――最初の方はいいんだよね、最初の方は。ステージが進んでくると2羽同時にすべての障害物や敵を避けるのが至難になってくる! - 途中から罠と敵の数が多すぎる!
――17面が最初の関門で、ここをクリアできるかどうかが、本作の「無理げ!」評価を左右する、ひとつのポイントになってくると思うよ。 - トリが容赦なく入れ替えてくる!
――トリにさわってもとミスにはならないんだけど、グリンとマロンの位置が入れ替わっちゃう。これを使った攻略法もあるんだけど、急に入れ替わると考えていた動きがパーになってホント混乱するんだよね。(私はこれをされるといつも「ペンギンって鳥だったっけ、どうだったっけ?」って刹那混乱する。そして「同じ鳥類なら助けてよ!」っていつも思うんだよね)
コメント! (レトゲで一言!)
てか、「祝御結婚バージョン」の真相が気になりすぎる。この非売品ソフトがあるのかないのか――話が二転三転しててホントおもしろい。現状を端的に言っちゃうと、
1.「祝御結婚バージョン」は確実に存在する
2.……が、実物は確認されていない
――ってなるみたい。そこに行きつくまでの経緯とか関係者による調査結果とかの話が読んでるだけでワクワクするから、知らない人がいたらネットで検索して読んでみるといいかも。あるのかなぁ、ないのかなぁ、現物が確認される日ははたしてくるのかなぁ……すごく気になる。