基本情報
- ジャンル:アクションRPG
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :アイレム
- 発売日 :1986年12月15日
ゲーム概要
- 魔王ルーバスが魔鐘の音で魔物を呼び集め、ウィルナー王国を滅ぼそうとしている。そこで王子マイヤーが災いの元凶たる魔鐘を壊し、魔王ルーバスを退治すべく旅立つのだった……っていうね、王道ファンタジーストーリーなアクションRPG。
- 発売元であるアイレムは当時、アーケード野郎を虜にするゲームをバンバンリリースしていた。そんなアイレムが挑んだ本格ファンタジーRPGしてファミコンオリジナル作品。
- ……しかして結果は「無理げ!」な仕上がりに。
- 『ゼルダ』とか『ドラクエ』とか、ファンタジーRPGにハマってたユーザー向けにアピールしたタイトルだったんだけど、完全にソッポ向かれてしまった悲しみの一作と評されることもしばしば。
- 画面は斜め上から見るトップビュースタイル。フィールドでは手前の崖下や背景側の壁など、迫力ある画面構成を見せてくれる。
- しかして本作最大の問題がこの崖だったり。
- ブロックが崩れて草がはみ出してる崖の部分。これが本作最大の敵。「移動中に気をつければいいだけじゃね?」って思うかもだけど、そんなに甘くない。敵との戦闘中にダメージを受けるとノックバックするんだけど、これで崖に落ちるトラップが続出。「敵よりも崖が恐い!」って本作体験者はみんな思うはず。
ストーリー
遠い昔、今では伝説の世界となってしまた昔の話。そのころはまだ人と魔物が棲む世界があったという。
マイヤー王子はウィルナー王国の王位を継承される記念すべき成人式を前に落ちつかなかった。
ある日、王子はこの王国の行く末を案じて城の近くの湖のほとりで一人考えに沈んでいた。どのくらいたったのだろう・・・・・・。もうすでに日は落ち、夜空には月が出ていた。その時! 月の光を映した湖にひとつの影が落ちた。やがてその影は人の姿に変わり湖上に立ち、話しかけてきたのだった。
「マイヤー王子よ! 聖王家の光よ! 今こそ闇を照らすときがきたのだ。ウィルナー王国に暗黒の魔王ルーバスの手が伸びようとしている。魔王ルーバスは北の山に城を造り、魔法の鐘を鳴らし魔物を集め、王国に攻め入ろうと企んでいる。そなたが王国の永遠の平和を望むなら、魔王ルーバスの魔宮へ行き、7つの魔鐘を聖なる炎で焼きつくしてしまわなければならない」
茫然としていた王子が我に返るともうその人影はなかった。これは神のお告げだろうか? 王国の平和を願うマイヤー王子は魔王ルーバスと戦う決意を固めた。取扱説明書 <魔鐘STORY> より
れとげ部!での評価
無理げ!:
ここが無理げ!
- パケ絵:美剣士 ⇔ ドット絵:もっさり剣士
――ドット絵のもっさり体型の剣士も嫌いじゃないんだけど、パケ絵とのギャップがすごいよね。 - 敵さんが硬すぎる!
――ザコやボスの体力が異常に高い。最初のスライムでさえ20発くらい当てないとだし。ホント何度も攻撃しないと倒せない。複数の敵に囲まれると長期戦を強いられるし。アクションRPGに大切な爽快感がないよね。 - 本作は崖との戦いと言っても過言じゃない!
――地面と崖の境界が曖昧すぎる。それとも、これは開発が意図して用意した罠なのかな? ノックバックで落とされること火の如し。一発でゲームオーバーになるからイライラしちゃうよね。
コメント! (レトゲで一言!)
崖との戦い。