基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :コナミ
- 発売日 :1991年1月5日
ゲーム概要
『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城』は1991年1月5日にコナミより発売のファミコン・アクションゲーム――「ゲーム史上初のお祭りゲーム」といわれる『コナミワイワイワールド』の続編となる本作は、「前作ファンと初見プレイヤーとの間で大きく評価が分かれる」ことで有名な。理由は「作風の大変更!?」――前作は「高難易度・硬派・シリアス」、本作は「低難易度・コミカル・かわいい」と一変し、「より誰でも楽しめる作品」を目指した結果と思われる。基本となるゲーム性は、前作の「2D探索型アクション」に対し、本作は「ステージクリア型」となりて、前作にもあった「『ツインビー』や『グラディウス』」風のシューティングゲームに加え、入れ替えパズルや見下ろし型カーレースなど、非常にバラエティーに豊んだ内容だ。
前作の主人公だったコナミマンとコナミレディは左遷(?)となり、本作ではチョイ役でしか登場しない。代わりに抜擢されたのが少年型ロボットの「リックル」で、胸の変身回路にチェンジパネルをセットすることによってコナミヒーローに変身する! ――という設定。その対象となるコナミヒーローは以下の通り。
- ゴエモン……『がんばれゴエモン』
- ビル…………『魂斗羅』
- フウマ………『月風魔伝』
- ウパ…………『バイオミラクル ぼくってウパ』
- シモン………『悪魔城ドラキュラ』
前作よりもキャラが減ったためか、版権上の都合で「キングコング」や『グーニーズ』の「マイキー」がいなくなってしまったためか――若干地味になった印象を受ける。てか、「『バイオミラクル ぼくってウパ』って誰?」思ったファミっ子は当時でも少なくなかったかも。元々は1988年にディスクシステムで発売されたアクションゲームで1993年にはROMカセット版が再版されているんだけど、このROMカセット版に「ファミコン後期のプレミアム!」が付いており、現代のレトロゲームコレクターの間では割と知られているタイトルだ。ちなみに本件には「当時、お店でタイトル名を言うのが恥ずかしくて買えない!」人が続出したため今ではプレミア価格で取引されている――といった面白い嘘情報もあったりする(?)。この「変身設定」も前作ファンには不評の一つで、前作は実際のキャラを仲間にして使い分けていく「共演感」があったが、本作では実際のキャラとしては登場しないため、クロスオーバー作品でありながら共演感が薄い。
ストーリー
ワイワイワールドのパセリ城には、それはそれは綺麗なハーブ姫が住んでいました。
ワイワイワールドは、春のようにポッカポカで平和な日が続いていました。そこへ、暗黒の彼方から突如現れた大魔法使い“ワルーモン”!
ワルーモンは、ワイワイワールドをワルワル魔法によって、あっ!という間に征服してしまいました。
ちょうどそのころ、観光旅行に行っていたためこの難を逃れたシナモン博士は、「こりゃあ、たいへんだあ。」と、ひそかに開発していたロボット、その名もスーパーロボット『リックル』を出動させることになりました。
このリックルには、コナミヒーロー変身回路が内蔵されていて、状況に応じていろいろなコナミヒーローに変身できるのです。
「さあ、行けリックル!ワイワイワールドを乗っ取った、悪い悪いワルーモンを倒すのじゃ。」
だが、このことを耳にしたワルーモンは、ワイワイワールドのハーブ姫をパセリ城ごと連れ去り、宇宙空間へ飛び去ってしまいました。
そして、かつてのコナミヒーローたちが倒した敵たちを復活させ、リックルを倒すために向かわせたのでした。
がんばれリックル!
それ行けリックル!
ワイワイワールドの平和を、ハーブ姫を、ワルーモンの魔の手から取り戻すのだ。取扱説明書 <ストーリー> より
れとげ部!での評価
神げ!:
ここが神げ!
あくまでも前作と比較すると残念感がある。
――とはいえ、「では、本作のアクションゲームとしての作りが悪いのか?」と聞かれれば、断じて「否」と答えたい。むしろ、演出面、グラフィック面、BGMにおいては前作を超える出来となっていて、単体作品としては間違いなく良作の部類に入るだろう。大幅なモデルチェンジと難易度の緩和が前作ファンとコアなアクションユーザーの反発を招いてしまい、評価を落とす結果となった――というのが、一番正確な評価だと私も思っている。個人的には、やっぱり2人協力プレイが最高に楽しかった思ひ出。友達とこのゲームを遊びまくったファミっ子もきっと少なくなかったのではなかろーか? それから、パスワード画面が『クォース』なのもニヤリ。
コメント! (レトゲで一言!)
ゲーム史上初のお祭りゲームの続編。「前作の方が好き」と言われるけれど「本作だって悪くない」