基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :バンダイ
- 発売日 :1987年2月27日
ゲーム概要
『ポケットザウルス 十王剣の謎』な! このゲームはバンダイさんの橋本名人をモチーフとした恐竜「ハシモトザウルス」を主人公としたアクションゲーム! さらに、同社から発売されていた文具「ポケットザウルス」も題材にしているんだけど、こっちはあんまり関係していなかったな! また、徳間書店さんの「ファミリーコンピュータMagazine」(ファミマガ)とタイアップしていたのも印象的で、誌上で募集されたアイデアがゲームに組み込まれていたのである!
ゲーム内容は、恐竜の姿に変えられてしまった橋本名人が、ジャンプとブーメランを駆使して進んでいくサイドビューアクション! パワーシールドを取得すれば体力が全快し、スーツを身にまとい、ブーメランの性能がアップする! パワーカプセルに乗るとシューティング面がスタート! ゲーム性に変化をもたせようとした工夫がいいね! ……ただし、出来の方はちょっとイマイチだったかな! あとはクイズもあったり! バラエティーに富んでいて「一つのゲームで三度おいしい」的なお得感を感じたよ! ステージの最後にはお約束のボス戦が! ステージ1のボスは激弱だったけど、その後のボスはヤバかった!
――1980年代、ゲーム業界に突如「名人」を名乗る人たちが登場した! 名人といえば「その分野における最高峰」の称号であり、それを冠する人は間違いなく日本一ゲームが上手いはずっ! 当時ゲームに夢中だったファミっ子たちは、名人たちに憧れ、尊敬の念を抱いていたのであるっ! そんなファミっ子にはもはや語るまでもないかもだけど、初めに「名人」を名乗ったのはハドソンさんの高橋名人! 以降、その知名度の広がり具合と影響力の大きさから各メーカーもこぞってゲームの宣伝に「名人」を利用し始める。まさに各社に名人が乱立する世は大名人時代がやってきた! ハドソンさんの高橋名人、毛利名人、テクモさんの辻名人、ナムコさんの河野名人、タイトーさんの服部名人などなど。……しかして! なんとその正体はメーカーの広報や営業担当の社員さんであり、自社ゲームの宣伝のため名人を名乗らされていたというのが真相だった! 当時のファミっ子たちの多くはそんな大人たちの事情を知るはずもなく、ただただ純粋に「名人」に憧れていたな! しかし今にして思えば、名人も大変だったはず。別に大してゲームが上手いわけでもない営業の社員さんが、イベントでその腕前を披露することになり、必死でゲームを練習していたのかと想像すると……胃に穴が開きそうだよっ! そんな「名人など夢のまた夢であった時代」、しかし現代では真にゲームが上手い人が企業とタイアップして宣伝するプロゲーマーという職業が認められつつある! ファミっ子たちの夢は今確実に実現しているのかと思えば、感慨深いものがあるよね!
ストーリー
<サラマンダー伝説>
はるか遠い昔、時を越え全時代を制圧し、我がものにしようとした怪物がいた。その名を「サラマンダー」といい、彼は自らを時空大帝と名のり、あらゆる生物を恐竜(ザウルス)化する魔法を持っていた。一度その魔法にかかると「サラマンダー」の死以外に、この魔法を解くことはできないという。
<ハシモトザウルス誕生>
2001年の地球。歴史学者であり、優れた科学者でもある名人「ハシモト」は、図書館で古い文献を見つけた。「サラマンダー伝説」と記されたこの文献は途中の数ページがなくなっていた。好奇心の強い名人「ハシモト」が、この恐ろしい怪物の伝説と、そのなくなってしまっている数ページに記されていたであろう内容に興味を持たないはずはなく、あらゆる文献を集め研究をはじめた。
そんなある日、名人「ハシモト」が研究の手を止めて広場を散歩していると、あの怪物「サラマンダー」が突如現われ名人「ハシモト」にあの魔法をかけたのだ。しかし、名人「ハシモト」の強い精神力のため、姿は恐竜化したが心は正義として残り「サラマンダー」の支配をまぬがれた。名人「ハシモト」は「ハシモトザウルス(ポケットザウルス・PZ)」(強い正義感と勇気を持った恐竜)となり、得意のブーメランを持って、タイムカプセル(自作のタイムマシン)に乗り「サラマンダー」を追ったのだった。
はたして、名人「ハシモト」こと「ハシモトザウルス」は恐怖の「時空大帝サラマンダー」を倒し、この魔法を解き、もとの姿に戻ることができるのだろうか?「サラマンダー伝説」で欠落してしまった数ページにはいったい何が記されていたのだろうか?
取扱説明書 より
れとげ部!での評価
名人げ!:
ここが名人げ!
橋本名人の今!
橋本名人はバンダイを退社後、ゲームの製作会社を設立。同社はその後スクウェアさんの子会社に。それに伴い橋本名人もスクウェアに移籍。スクウェア・エニックス・ホールディングスの専務執行役員、理事を務め、定年退職後はソニー・ミュージックエンタテインメントシニアアドバイザーおよび子会社のフォワードワークス取締役会長に就任。今も日夜業界の発展に勤しんでいるんだって! さすが名人!
コメント! (レトゲで一言!)
昔は宣伝のために広報の人が名人を名乗ってた。今は本当にゲームが上手い人がプロゲーマーとなり宣伝もしてる。名実共に夢の職業が実現したなぁ。