基本情報
- ジャンル:アクション
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :ハドソン
- 発売日 :1994年6月24日
ゲーム概要
- このソフトはファミっ子の間じゃ有名だよね。そう、ファミコン最後のソフトとして(任天堂公認ソフトとして)。ハドソンさんから1994年6月に発売されたアクションゲーム。同社の人気シリーズ「高橋名人の冒険島」の第4弾。
- ストーリーは、高橋名人が恋人のティナや仲間の恐竜たちと楽しく暮らすアドベンチャーアイランド。そこにある日突如として現れたあやしい影が、仲間の恐竜たちを次々とさらってしまう。さらに島の動物たちは洗脳され、島の地形まで変えられてしまった。高橋名人はさらわれた恐竜たちを救出し、島の平和を取り戻すべく冒険に出る! ――みたいな。
- 本作は前3作品と比べるとメトロイドヴァニア(探索型アクション)色が強くなっている。ステージクリア制からエリアクリア制への変更、パスワード制の導入。
- 「高橋名人の冒険島」といえば「無理ゲー」として知られているけど、本作はシステム変更で大幅に難易度が緩和され初心者に優しい仕上がりに。「ゲームは一日一時間」でもちょっとずつ進めていける楽しいゲームになっている。
- ただね、当時このゲームを楽しんだ思い出を持つファミっ子は少ないと思われる。
- なぜかって? 答えは発売時期にある。
- 1994年にファミコンソフト。――そう、1990年11月21日にスーファミが発売されておよそ3年半が過ぎている。1994年12月3日にはなんとプレステが発売されている!? ……うーん、そんな時期になぜにファミコン??? ってなるよね。
- 聞いたところによると「次世代機が普及している中であえてファミコンで出せば売れる!」って。割と本気で思っていたんだって。確かに、その時代に何が当たるかってホントわかんない。あるいは『高橋名人の冒険島IV』が当たっていたって不思議じゃないと個人的には考えている。
- でもね、よーく思い返してみるとあの頃のゲームの進化って本当にすごくて、夢中になって追いかけていたなぁ……。もちろん今のCGもすごいんだけど、当時のグラフィックの進歩、ドット絵からポリゴンへの衝撃とか、現代では体感できないほど劇的に進化していて感動が半端なかった。最近は「じわじわ」と進化している感じが、当時は「どん!」とくる感じ。いや、わかってもらえるかな、説明下手かな。
- とにかく、まぁそんな「この時期にあえてファミコンで出す!」というハドソンさんのマーケティング戦略は見事に外れて大コケ。ファミコンゲームとしては決して悪くない完成度だったんだけど「今さらファミコン……」ってシリーズファンでもなっちゃったと思われる。
- でも、そのおかげで本作は流通量が非常に少なかった。ハドソンさんのファミコンソフトの中では最も販売本数が少ない作品。――はい、もう言わなくてもわかっているかもだけど、あえていうやつプレミアム! 今じゃこのソフトはコレクターの間で高額取引されている。
- そんなわけで「れとげ部!での評価」も「高額げ!」。そこにばかり目を奪われるのもどうかとは思うんだけど、やっぱりそこに注目しちゃう。「無理ゲーからヌルゲーに」って経緯もファンからしたら一抹の寂しさを禁じえなかったのではなかろーか。――とか勝手に想像して。「色褪せた人気シリーズ」との感慨が否めない一品なんだよなー……。いや、一応もう一度言っておくけど、ファミコンゲームとしては本当に悪くない出来なんだけど、ね。
れとげ部!での評価
高額げ!:
ここが高額げ!
- ファミコン最後のプレミアム!
――前述の通り、任天堂公認ソフトとして最後のファミコンソフトという経緯もあってプレミア化してる。箱説なしでも数万円、完品だと5万円を超えて数十万円での出品も見られるから、びっくりするよね。実家のダンボール箱を漁ればあるいは出てくるんじゃないかって、プレミアソフトの話を聞くたびに思うんだけど、さすがにこのソフトは出てこないだろうなぁ……。
コメント! (レトゲで一言!)
あの時代のゲームの進化は本当にすごかった。