ウルティマ 聖者への道

ファミコン

基本情報

  • ジャンル:RPG
  • 機種  :ファミリーコンピュータ
  • 発売元 :ポニーキャニオン
  • 発売日 :1989年9月20日

ゲーム概要

『ウルティマ 聖者への道』ですね。本作は『Ultima IV Quest of the Avatar』のファミコン移植版。『Ultima』はシリーズを通してその進化を続けてきた。中でも『III』から『IV』での変化は非常に大きくて、そのため『I』~『III』を「暗黒時代」、『IV』~『VI』を「啓発の時代」と、はっきりシリーズ分けされている。それがなぜかといえば、前作までは「泥棒し放題!」「村人を殺してもお咎めなし!」だったのが、本作では「主人公がアバタール(徳の化身)を目指す!」という目的上、悪行は完全にNGとなったのである!(クリアするためにはね)

まず占い師の占いによってプレイヤーの職業(キャラクター)が決定し、ブリタニアの世界へ飛ばされることになる。占いは8つの質問に2択で答えていく(私はこういった「キャラクター選択」割と好き。自分の性格がどのキャラになるのか、楽しみなんだよね~)。このキャラクター選択によってスタート地点も変わってくる。そのため「同じゲームを同時に始めた友達と話がまったくかみ合わない!」なんてこともあったなぁ……(聖者への道あるある?)

本作には「アバタールを目指す!」って確固たる目的はあるんだけど、前作までみたいに「諸悪の根源(ラスボス)」的な奴がいない。そのため「ラスボスとの戦闘」が目的ではなくて、あくまでも「戦闘はアバタールになるための手段」って辺りが、当時の多くのRPGとは違っていたな(ちなみに戦闘画面は前作から引き続きタクティカルコンバット。相変わらず飛び道具が強く、本作ではその種類も豊富になっている)

主人公は「徳を積む」ために「困っている人には手を差し伸べる」などの行動が重要になってくる。こうしたゲーム性は『I』~『III』が「悪魔的!」と批判されたことが大きかったんだって。多くの人は「まぁまぁゲームなんだから……」って思うかもだけど「いやいやゲームであっても!」だとか「ゲームのモラル」に関してうるさく言う人もいるんだな、そこに海外と日本の違いはあまりないみたいな(『蒼き狼と白き牝鹿』の「オルド」とかもその感ある、いいゲームだからぜひともシリーズ復活してほしいんだけど、なかなか難しそうだよね~)

本ブログでの評価は「神げ!:☆3」。昔の洋ゲーはとにかく難しく、多くのFC移植ではそれがファミっ子向けにだいぶ難易度調整されていて、遊びやすい印象を受けることしばしば。それでも本作は難しくはあるんだけど、一度はアバタールを目指してみたくなる! ――そんな良作だと私は思っているよ。

ストーリー

やわらかい風が、キミの頬をなぜた。目をとじると、小川のせせらぎと小鳥のさえずりが、やさしく心の中にしみこんだ。木陰の茂みで、都会をはなれた旅人は、いつのまにか浅い眠りについていた。

突然、カン高い音が耳に飛び込んだ。驚いて起き上ると、前方にキラキラ輝く光のうずが見えた。うずはゆらゆらとゆれながらやがて小さくなり、消えると同時にその中心から何かを「カチャリ」と落とした。

キミは恐る恐るそこへ行ってみた。その地面には、十字架の上に輪をつけたような不思議な型の金属が落ちていた。それこそ、生命と復活を象徴する聖なる印“アンク”である。アンクをひろい上げると、閃光とともに、突然、幌馬車が目の前に現れた!

すいこまれるように、キミは幌馬車の中に入っていった。うす暗さの中に、テーブルを前に座る一人の人物が見えた。「私は占い師・ホークウインド。選ばれし者よ、おぬしのたどるべき道を占おう」。男は8枚のカードを手にすると、言った。「さあ、いざ占わん!」。

取扱説明書 <プロローグ> より

れとげ部!での評価

神げ!

ここが神げ!

ウルティマは4作品目で世界観が確立した!

突然優等生になっちゃって……
何でもありだった昔がちょっと懐かしくなるよね。

コメント! (レトゲで一言!)

  1. 管理人 ぶちょー より:

    悪かった昔(?)がちょっと懐かしくなるのは私だけ???

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