基本情報
- ジャンル:アクション、ガンシューティング
- 機種 :ファミリーコンピュータ
- 発売元 :アルトロン
- 発売日 :1991年12月20日
ゲーム概要
- はい『アンタッチャブル』ね。知ってる人は知っている? 1987年公開の同名映画をファミコン化した作品。禁酒法時代のシカゴを舞台に、暗黒の帝王アル・カポネを逮捕するため活動する財務省の特別調査官チーム「アンタッチャブル」の活躍が描かれているよ。
- ゲームは映画でもあったシーンなども含め、ミニゲームを一つずつこなしていく感じ。メインは疑似3Dガンシューティング。制限時間があって、かつ敵が画面にいる時間も限られているため、かなりシビアなゲームバランスになってる。うん、普通に難しい。……いやまじで、1面さえなかなかクリアできないんですけど!?(てか、全体的に運ゲーじゃね???)
- 全7ステージ。それぞれが趣を異にしたミニゲームで構成されていて、どのシーンも失敗すると即ゲームオーバーとなる。運よく先へ進めたのにそこでゲームオーバーしてタイトル画面に戻されると冷や汗が出てくるけど、また普通にスタートするとゲームオーバーとなったステージから再会できて一安心。難しいっちゃあ難しいんだけど、何度もコンティニューしてトライ・アンド・エラーすればなんとかクリアまで辿り着けそうな感じではある(ただし、クリアできない人の方が多かったとしても不思議には思わない)。ミニゲームの攻略法が取扱説明書に書いてあるから、それを確認しつつピンチを打破していきたい。ミッション自体は成功していても、仲間が死んだら失敗扱いになるステージもあったり、慎重な操作が求められる場面も。
- ひょっとしたら映画原作ということで嫌な予感がするファミっ子もいるかもだけど、本作はファミコン後期の作品だけに高難易度である点を除けば、ゲームとしての出来はそれほど悪くない印象を受けるな。ただし、ストーリーが文字情報としてはほとんど描かれていないので、大まかな流れのみ理解できたとて、詳細は全然わかんない。まあ、この辺りはファミコンの容量的にしょーがない部分ではあるある。一応、説明書に各シーンのシチュエーションが載ってるんだけど、お話に興味があれば映画を見てくださいってことなんだと思われ。映画ファン前提の作りになっているのは、前述のハード容量的にもレトロゲームでは致し方のないところね。
- 「映画原作ゲームあるある」でおなじみの(?)版権の関係で、現在までに移植やDL配信はされていない様子。プラス、ファミコン後期の作品ということで出荷本数も少なめなので、中古価格はプレミアムとまではいかないまでも若干お高めみたいな。れとげ部!での評価は「神げ!」だけど「無理げ!」。私にはちょー難しく感じたけど、ゲームの作りとしては「ファミコンならではの映画表現」を体験できる良作なのではなかろーか。
ストーリー
1930年代、激動するアメリカ。
禁酒法の下のシカゴを公然と支配する
暗黒の帝王、アル・カポネ。
大いなる理想に燃え、
正義と自由の国のため、
敢然と戦いを挑む
若きエリオット・ネスとそのチーム。
歴史上名高い
「アンタッチャブル」である。箱裏より
れとげ部!での評価
神げ! :
……だけど
無理げ!:
ここが神げ!
- ファミコンならではの映画表現!
――たぶん、本作のウリは5面の「駅の大階段を落ちゆく乳母車を助けるシーン」だと思うの。トップビューアクションとガンシューティングの2つのミニゲームで再現されている。このシーンは映画でも注目を集め、赤ちゃんをキャッチして救ったジョージ・ストーン役の俳優さんが飛躍する契機となったんだとか。なんかちょっとだけ映画を見てみたくなってきたこの感じ。わかってもらえるかな?
ここが無理げ!
- 全体的にムズッ!!!
――いや、私だけ? ホント難しい。1面から全然クリアできないし。時間制限が本当に厳しい! 3面とか4面とか仲間を入れ替えられるんだけど、全員死なない程度にうまく切り替えて使わなくちゃいけないとかも最初全然気づけなかったし。仲間の犠牲を乗り越えてクリアしてもダメだったのね……。そして、そんな苦労をしつつの5面! うん、そう。上で「神げ!」って言ったばかりなのにね。いやさ、初っ端から意味わかんなくって。始まってすぐ乳母車が落ちていってね。何もできずにゲームオーバー。意味が分かるまでゲームオーバー。キョトーンだよね。何回もコンティニューしてようやく開始直後から十字キーを横に入れとかなきゃいけないって、そんなんわかるかっ! 『コンボイの謎』を彷彿とさせる即死ゲーやったな。いや、パターンさえわかれば、どうにかクリアはできる。でも、あれは奇跡だったような気もする。もちろん6面も7面も鬼やったわ。7面とか運ゲーやろ。普通にムズいわこのゲーム。クソゲーって言ってる人いても私は反論はしないと思うの。このゲームをノーコンティニューでクリアできる人いたら割と真剣に尊敬するんだからねっ。
コメント! (レトゲで一言!)
大階段のシーンは圧巻である。ファミコンならではの映画表現をぜひ体験してほしい。みたいな映画評論風。てか鬼ムズい。